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2020年10月の記事一覧

コショウ会社、業績回復の秘策

コショウと言えば、

豚バラには塩コショウ、ステーキにはブラック・ペッパー

だご汁にはゆず胡椒。

いいですね。

 

さて、何の話かと思えば、

食卓用のコショウ(小瓶に入ったもの)を販売している、

ある会社の業績がひどく不振になったそうです。

売り上げを伸ばし、赤字を解消しなくては会社のピンチです。

そこで、この会社の人はある秘策を思いつき、実行しました。

すると、

何ということでしょう!

あっという間に売り上げは増え、みるみるうちに赤字は解消されたそうです。

 

さて、このコショウ会社の秘策とは何だったのでしょう??

皆さん、ちょっと考えてみてください。

 

 

正解は

 

コショウの瓶の

コショウの出る小さな穴を

ほんの少し大きくしたというのです。

各家庭でほんの少しずつコショウをかける量が増え、

コショウの消費量が増えて、

売り上げが上がったそうです。

 

なあんだ、そんなことか、という答ですが、

「ちょっとインチキっぽい商法だな」と思われますでしょうか。

私は、ちょっとピリッとして、にこっとする、いいアイデアのように思えます。

結局、各家庭で料理をおいしく食べることができれば、いいですよね。

 

今日は、こんな粋なアイデアが何かないかなと思いながら、過ごしています。

あなたならどうする「日本のごみ箱をもっと増やして!」②

(つづき)

昨日の記事「日本のごみ箱をもっと増やして」という新聞投書を資料とした、

1年生での道徳の授業のつづきです。

授業では、投書を読んで、生徒たちにまず自分の意見・理由を書いてもらいました。

河本さんはこの時点で

「まだ使えるものもすぐ捨ててしまいゴミの量が増える」

「ごみ収集車で集める人がたいへん」

「ごみ箱がなかったら家に持ち帰って捨てればいい」

「ごみ箱をたくさん置くと日本のきれいな景色に、ごみ箱が目立ってしまう」

など、いくつもの多角的な視点から意見をメモしていて、びっくりしました。

そして、フリーにお互いの意見を交流しました。

その後、ミニ・ホワイトボードに意見を書いて、黒板に掲示しました。

「ごみ箱を増やす」に賛成の理由では、

「ポイ捨てがなくなるから」が多かったようです。

また、反対の理由では、

「ポイ捨ては人の意識による」という理由に集約できました。

私は「ごみ箱が増えたら、ポイ捨てがなくなるって本当でしょうか」

と全体に投げかけてみました。

 

次に、道徳の教科書に載っている賛成・反対の3つの意見を読みました。

Aは「観光名所や公園には設置して」という、投書への賛成意見です。

Bは「ごみ箱の完全撤去を希望します」という反対意見です。

ごみは「各自が責任をもって処分すべきではないでしょうか」という強気の意見でした。

Cは「街にごみ箱がないと落胆せずに、ごみを持ち帰ることも考えてはどうでしょうか」、

ごみ箱が少なくて戸惑う外国人観光客には「環境を守るために持ち帰りましょう」と

伝えていきましょう、という意見でした。

 

ここまで交流したり、黒板に張られたホワイトボードを見たり、

A~Cの意見を読んだりして、

最後の自分の結論をもう一度まとめてもらいました。

 

はじめの考えからすると、みんな考える視点が広がり、感心しました。

いくつかの意見を抜粋して紹介します。

 

賛成「意見Bの自分の出したゴミは自己責任で、という意見は少し共感しました。

しかし、私たちの学校でも、マスクをごみ箱に捨てるなど、呼びかけてもなおりません。

ならば、観光客のためにも、ごみ箱を増やした方がいいと思います」(生嶋くん)

自分の身近な問題と関連させて考えていますね。

 

反対「ごみを、そこらへんで簡単に捨てられるようになると、

街にポイ捨てをする人々の意識が弱まり、

よけいに環境が汚れるようになると思います」(冨永さん)

反対の人の代表的な意見です。

では、意識を高めるためには、できることはないのでしょうか。

大人でも頭を悩ます問題ですね。

そこまでは、今日は難しかったようですね。

 

最初は賛成でしたが後で反対に変わったという人も何人かいました。

そのうちの一人です。

「ごみ箱はたしかに、カラスなどがあさると衛生面でよくないし、

身体の不自由な方々のじゃまになります」(大田さん)

公徳心だけでなく、公共の福祉にも視点が広がってきました。

 

1時間の授業で、生徒の皆さんは、いろいろな視点で考え、

他の人の意見から何かを学んでいました。

 

授業の最後には、

公徳心、ルール、個人の意識と社会問題、環境問題などに関する最近の出来事から、

2つのニュースを紹介して、終わりました。

 

「じゃあ返します」買い物カゴ持ち去り急増…レジ袋有料化で被害相次ぎスーパー悲鳴

GoToイート悪用に飲食店悲鳴 「トリキの錬金術」!? で1000円分のポイントゲット…荒稼ぎ防止に条件見直しへ

社会の出来事にも関心をもって、自分なりに考える習慣がついてくれればと思います。

あなたならどうする「日本のごみ箱をもっと増やして!」①

昨日、1年生に道徳の授業をさせていただきました。

本校では、道徳教育推進教師の杉本先生の肝煎りで、

道徳の「ローテーション授業」が行われています。

全部の先生方は、他学年の道徳の授業を、ローテーションで行うという、

過酷な?システムです。

校長も例外ではなく、昨日1年生の教室におじゃましたところです。

 

「だれもが気持ちよく過ごせる社会を目指して」

というテーマでの授業でした。

皆さんも次の新聞投書を読んでみられてください。

 

*****

日本のごみ箱をもっと増やして

 

例えば、鼻をかんだとき。

テイクアウトのコーヒーを飲み干したとき。

ごみを捨てる場所を探しても近くになくて、落胆する。

街にごみ箱がないのだ。
日本ではあちこちで「ごみは自分で持ち帰ろう」といった看板やポスターを目にする。

しかし、草むらなど人目につかない場所には、捨てられたごみが多い。

人が少ない場所に放棄するのは、捨てることに多少の罪悪感があるからだろう。
短期留学で米国に行ったとき、ごみ箱の多さにおどろいた。

大学構内でも三十歩で次のごみ箱にたどり着く。

観光地でも地面に落ちたごみはなかった。

ごみ箱は錠やふたが付いており、ごみ収集車が常に巡回。

ごみ箱と周囲は、いつも清潔に保たれていた。
観光立国を推進する日本には、今後、さらに外国人観光客が訪れるだろう。

ごみ箱が常に周囲に存在する環境で育った人たちは、戸惑うのではないか。

ごみ処理はモラルに任せるという姿勢では限界がある。

より多くのごみ箱を設置してほしい。

*****

 

この文章を読んで、あなたはどう考えますか。

1年生には、

「私は、日本の街の中にもっとごみ箱を増やすことに(賛成・反対)です。」

という書き出しで、賛成か反対かの立場に立って、意見を書いてもらいました。

 

その結果は、明日のこの欄でご紹介します。

(つづく)

窓辺のポトスに学ぶ

自宅から持ってきたポトスが、

校長室の窓辺にあります。

家人が増やしているものを分けてもらったものです。

葉っぱの色がきれいで、大好きなのですが、

秋になったので、夏までほどには水はやらなくていいかなと

勝手に思い込み、水をやるのをサボっていました。

先日、給食の受入をしていただいている濱﨑さんに、

「校長先生、葉っぱがしおれているじゃないですか。かわいそうに」

と言われて初めて気づき、

慌てて水をたっぷりあげましたら、

すぐ元気になりました。

濱﨑さん、ありがとうございました。

 

さて、渡辺和子さんの

「置かれた場所で咲きなさい」という有名な本に、

書名にもなった有名になった言葉があります。

 

*****

置かれた場所で咲きなさい。
置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。
時間の使い方は、そのままいのちの使い方です。
自らが咲く努力を忘れてはなりません。
雨の日、風の日、どうしても咲けないときは根を下へ下へと伸ばしましょう。

*****

 置かれた場所で咲きなさい 

最後の行「どうしても咲けないときは…」以下のフレーズは、

マラソンの高橋尚子さんが、コーチの小出監督から学んだ言葉としても

よく紹介されているようです。

私などは、もう高齢者なので、

「時間の使い方は、そのままいのちの使い方です。」

の部分など、どきっとします。

 

この「置かれた場所で咲きなさい」

について、マイナス思考で、現実を諦めたみたいに感じると言う人がいるそうです。

しかし、私はいい意味で

「現実をボヤいても仕方ないから、開き直って咲くぞ」

というように感じます。

諦めは消極的ですが、

開き直りは積極的です。

諦めは暗いけど、

開き直りははねかえす強さを感じます。

 

校長室のポトスの主人は、ぼやっとしていますが、

それも仕方ないと思ったのでしょうか、

ポトスは今日も頑張って(花は付けませんが)

光合成をして葉っぱを増やしてくれています。

本校の「全員遊び」の楽しさとすごさ

昨日の昼休みは、生徒会主催の「全員遊び」でした。

 

本校ではご承知のように、

東輪会という縦割り組織での活動を活発に行っています。

毎日の黙働掃除をはじめ、

レクレーションや学校行事に関する話合い活動をなどを行っています。

昨日の全員遊びは、

後迫生徒会長が立候補したときに、

全校生徒がよりいっそう親睦を深めるために、

開催を提唱していたものです。

 

コロナの影響で、今まで実施できませんでしたが、

やっと実現できました。

生徒会四役で話し合い、

全校生徒による「鬼ごっこ」をすることになりました。

お互いの接触を避けるために、各自が安全タスキを

タグラグビーのタグのように腰に着けて、タスキを取られないように逃げます。

withコロナの時代の鬼ごっこです。

一見、無邪気な遊びですが、

中学生の彼らは、この全員遊びの趣旨をよく理解していて、

全員楽しそうに参加し、時には全力で追いかけ、

時にはステップを踏んで鬼をかわし、

笑顔と歓声と悲鳴?があふれる楽しい時間になりました。

私は、東中生のこの仲の良さ、

また、学年を越えて仲良くしようという姿勢がいいなぁと思います。

 

優勢に終わったのは、元気な2年生だったようです。

2年生はチームプレーも駆使していました。

企画・実行してくれた生徒会四役の皆さんには、

私から感謝の「グッジョブ!カード」を差し上げました。

 

そして、さらにすごいなぁと感心するのは、

その鬼ごっこの終わった2分後には、

全校生徒がそれぞれ掃除の担当場所に整列していたことです。

汗びっしょりで、体育服が汗と泥で汚れてしまっていた生徒もいましたが、

みんな笑顔で、いつものように東輪会班長の指示を聞いて、

今日の黙働掃除の目当てを発表し合い、拍手をしていました。

そして、掃除を始めると、通りかかる私に会釈をする以外は、

黙々と「気づき・考え・実行する」掃除に取り組んでいました。

 

東中生の持っている力はすごいなと思います。

料理を取り分ける人、皿を重ねる人

食事会などの時に

料理を取り分けてくれる人は、

きっとさばけていて、明るく、気の利く人でしょうね。

リーダーシップのありそうな感じにも見えます。

その手元を他の人は期待感?をもって見つめるかもしれません。


しかし、みんなが食べ終わってホッとしている時に、

さりげなく皿などの食器をささっと重ねてくれる人も、

目立たないかもしれませんが、

よく気のつく人だと思います。


そのようなことに関連した出来事がありました。

先日の1年生のJRC防災教室でのことです。

 

講師の工藤さんに、赤十字及び青少年赤十字について講話をいただき、

竹下さんには、救急法の講習をしていただきました。

救急法では、三角巾のいろいろな使い方を

実際に手に取りながら教えていただきました。

三角巾を扱うのは、初めての生徒がほとんどで、

興味深そうに活動していました。


さて、その活動が終わった後、

竹下さんが

「誰か三角巾を集めてくれますか」

と言われました。


すると、一人の生徒がすぐに立ち上がって、

竹下さんから大きなビニール袋を受け取って

みんなのところを回り出しました。


他のみんなは、その中にきちんとたたんだ三角巾を入れていきました。

あっという間に、全員分の三角巾を集め終わりました。


小さな光景ですが、

その立ち上がった生徒の様子が

とてもかっこよかったですね。

次の日に、

あれは前から係として言ってあったの?

と尋ねてみましたが、

そういうことはなくて、

自分からその場ですすんで行動したのだそうです。


JRC委員の彼女は、三角巾の救急法もとても勉強になって楽しかった、と言っていました。


「気づき・考え・実行する」

子どもの姿はとてもかっこよく、

ある時は微笑ましく、

こちらの気持ちもスカッとするものです。

 

「何も言わないわよ」さわやかな会議について

今日は、昨日のさわやかな質問の話の続編です。

さわやかな会議についてです。

東洋経済オンラインの記事

 アマゾンで最高の会議は「一言も話さない」会議

 「意思決定の質と速さ」は事前準備で9割決まる

https://toyokeizai.net/articles/-/373330

を参考にしています。

 

皆さんご存知のアマゾンでは、

意思決定をするための会議では、

普通の会議とちょっと違う方法を取っているそうです。

 

以下引用*****

まず、目の前にある会議資料を各自で黙読するのです。

事前に資料をメールで送付した場合でも、

15分間くらい必ず読むための時間をとります。
そしてこのときに重要なのが、沈黙を保つこと。

一通り目を通してもらう間、質問は一切受け付けません。

 (中略)

15分経過したら、全員が資料の内容を一通り理解したという前提で

すぐに議論を始めて構わないのです。

(中略)

黙って資料を読み終えたところで、

「何か疑問点がありますか」と参加者に尋ね、

疑問や懸念がなければ、

沈黙のまま会議は「これでいきましょう」ということで終わりです。

*****

このように、アマゾンで考えられる最高の会議は、

「沈黙のままに終わる会議」なのだそうです。

疑問や懸念が何も出ずに、沈黙が続いた場合、

会議のメンバーは顔を見合わせて、

黙ったまま誰からともなく拍手をして、

解散するという話も聞きました。

 

いかがでしょうか。

さわやかですね!

かっこいいですね。coolですよね。

記事のタイトルにあるように

まさに「意思決定の質と速さ」は事前準備で9割決まる

事前準備のレベルの高さが、

仕事のレベルとスピードを決めるのだと思います。

 

簡単にはいかないでしょうが、

本校でも、このようなさわやかな会議をして、

拍手で会議を終わりたいと思いました。

 

アマゾンの会議についての元ネタはこの本に詳しいそうです。

amazonのすごい会議 ジェフ・ベゾスが生んだマネジメントの技法

 

「ずばりきくわよ」さわやかな質問について

昨日の朝日新聞デジタルに

 

「10秒で話して」米大統領選討論会、女性司会役に称賛

 

という見出しの記事がありました。

少し引用してみます。

 

*****

米大統領選に向け22日にあった、

共和党のトランプ大統領と

民主党のバイデン前副大統領による2回目のテレビ討論会は、

初回と打って変わって、議論がスムーズに進んだ。

相手候補の発言中にマイクのスイッチを切る措置と合わせ、

司会役だったNBCテレビのアンカー、クリステン・ウェルカー氏による

質問や進行が効果的だったと、称賛する声が上がった。

*****

 

では、どんな司会ぶりだったのでしょうか。

 

*****

両氏が自由に発言できる部分でも、

脱線しそうになるとウェルカー氏は

「10秒で話して」

「次の議題に移ります」などと進め、

発言の妨害は大幅に減った。

*****

 

いいですね。

ウェルカー氏は「質問を鋭く切り出し、議論を深めた」とも評価されています。

 

例えば、人種差別問題に関しては、

「どうして黒人の親たちが子どもを心配するか理解しているか」

バイデン氏の次男の過去の問題については、

「振り返れば、不適切か非倫理的だったと思うか」

と、端的に、短く答えざるを得ない鋭い質問をしたそうです。

他の記事でもあったのですが、

討論会の最後の質問は

「当選した場合、就任式で、自身に投票しなかった人に何と言うか」だったそうです。

これも候補者の姿勢を問う、さわやかな質問ですね。

 「ずばりきくわよ」ということですね。

(ちなみに、この質問に対して、

赤いネクタイの人は「彼はみんなの税金を上げようとしている」

青いネクタイの人は「『投票した人でも、反対した人でも、私は皆さんを代表する米国の大統領だ』と言うだろう」

と答えたそうです。)

 

 

ずばり質問するには、本質的な問題は何か、

頭の中が整理整頓されていなければ、できないでしょう。

まして、テレビの司会者であれば、

テレビの前の視聴者が何を知りたいのかも

把握しておかなくてはならないでしょう。 

 

上手な質問といえば、

私自身も、上手に質問をされているうちに、

答える中でこちらの頭が整理されていった、

という経験を何度もしました。

そのような上手な質問の手法は、

「コーチング」とも言われますね。

 

核心をつくさわやかな質問、

相手を目覚めさせるコーチングの質問

 

上手な質問をする力を身に付けたいものです。

 

 

ハイヤの練習を見学されたお客様と

昨日、牛深総合センターの西嶋館長さんから、お電話をいただきました。

西嶋さんには、いつもハイヤの練習で太鼓の指導もしていただいています。

また、今年の文化発表会を総合センターで開催するにあたっても、

いろいろとご協力をいただいています。

お電話の内容は、

「総合センターに、全国の民謡を勉強されているお客様が見えて

ハイヤ節のことを熱心に聞いておられます。

今日、ちょうど東中の練習に行くことを伝えたら、

ぜひ見学させてほしいということだが、

構わないでしょうか」

ということでした。

私は、西嶋さんのご紹介なので、

感染症対策にご協力いただければ、

一向に構いません、とお答えしました。

私は、趣味か何かで民謡を調べておられるのかな、ぐらいに考えていました。

 

その後、そのお客様がお越しになりました。

藤原さんと杉本さんとおっしゃるお二人です。

びっくりしたのは、お二人は会社を経営されていて、

邦楽などのステージをプロデュースされているそうです。

牛深ハイヤ節をはじめとした

全国のハイヤ系の民謡を訪ねて演奏していく

キャラバン・ツアーの企画、準備をされているということでした。

そのキャラバンの出発点として、

牛深を選ばれたそうです。

このコロナ禍の中、

日本の民謡のパワーやよさを

広く発信していきたいというお話でした。

 

体育館にご案内すると、皆さんの牛深ハイヤ節を見て、感激されていたようです。

女性の藤原さんは、以前阿波踊りを学んでおられたそうで、

ハイヤのリズムが最高で大好きとのことでした。

全国民謡について、ネットで調べていた時に、

YouTubeでハイヤ節に出会われて、

感動し、それ以来のファンとおっしゃっていました。

社内での会議用にということで、

練習の様子を記録され、

「涙が出そうなぐらい」とおっしゃるほど喜んでいただきました。

学校としてこのように時間をかけて、

地域の方々の応援を得ながら

伝統を引き継ぐために取り組んでいることは、

子どもたち自身にとっても有意義な経験になるでしょうと

感想をお聞きしたところです。

お二人には、練習の最後に、感想や励ましの言葉をいただきました。

 

また、印象に残ったのは、

お二人のお話の後にあいさつに立った3年生の篠山さんが、

「たくさん褒めていただきましたが、まだまだだと思いますので、頑張りましょう」

と気合いを入れていたことです。

本校生徒の頼もしさを今さらながらに感じました。

お二人も笑顔で本校を後にされました。

この後、天草市役所に向かわれるということでした。

聴雨「日日是好日」から

今朝の牛深は久しぶりに雨模様となりました。

ずっと爽やかな秋晴れの日が続き、

午後には気温が上がって、まるで春のような日和の日もあったのですが、

今日はしとしとと静かに雨が降っています。

 

雨で思い起こしたのが、映画「日日是好日」です。

田中先生オススメの映画「あん」を観た後、

同じ樹木希林さんが出演されているということで、以前視聴したのでした。

 

茶道の先生(樹木さん)の姿や言葉をとおした、ものの見方、感じ方、

お弟子さんの一人の娘さんの成長の様子が描かれていました。

 

その映画の中で、

娘さんが茶道の「聴雨」

という言葉の意味に気づく場面があります。

*****

雨の日は、雨を聴く。

五感を使って全身でその瞬間を味わう。

雪の日は、雪を見て。

夏には、夏の暑さを。

冬は、身の切れるような寒さを。

毎日がよい日、

そういうことだったのか。

*****

タイトルにもなっている

「日日是好日 」ということに気づくのです。

 

また、こういう言葉も続きます。

*****

味わう。

…どんな日も、その日を思う存分に味わう。

…豊かに生きるとはこういうことなのだろう

*****

 

たまには、雨の音に耳を澄ますぐらいの

余裕を持ちたいと思ったところです。

 

一休さんの遺言とかけてレーガン大統領暗殺未遂事件と解く

とんち話やアニメで有名な「一休さん」の有名な話です。

 

*****

一休和尚が臨終の時、

「仏教が滅びるか、寺が潰れるかというような一大事が生じたら、この箱を開けなさい」

と遺言を述べて、一つの箱を弟子たちに手渡しました。

 

弟子たちは和尚からいただいたその箱を、大切に保管しました。

 

それから長い歳月が経った頃、

大徳寺の存続に関わる重大な問題が起きてしまいました。

もうどうしようもなくなった時、

弟子たちは和尚の遺言を思い出しました。

「今こそ、あの箱を開けさせていただく時だ」

 

そこで、僧侶全員が集まって厳かに箱を開けることにしました。

 

ところが、開けてみると中に入っていたのは、一枚の紙でした。

その紙にはこう書かれていました。

 

「なるようになる。心配するな」

*****

 

皆さんはこの話を読んで、どう思われますか。

私は、弟子たちは

「和尚さんらしいな」と顔を見合わせて笑ったのではないかと思います。

そして、たとえ深刻な事態でも、みんなで知恵を出し合って、

乗り越えたのではないかと思うのです。

 

お話をもう一つ。

*****

アメリカでは大統領選挙の話題がたけなわですが、

昔、共和党のレーガン大統領は暗殺未遂事件に遭遇しました。

狙撃された直後に運び込まれた病院で、

重傷を負っていたにもかかわらず

意識がはっきりしていたレーガン大統領は、

胸から弾丸を取り除く手術の前に、

執刀するドクターに、

「あなた方がみな共和党員だといいんだがねぇ」

とジョークを言ったそうです。

ドクターは民主党員でしたが、

「大統領、今日一日われわれはみんな共和党員です」

と答え、レーガンを喜ばせたといいます。

*****

 

たとえ、窮地に立っても、笑いを忘れないでいたいなぁと思います。

運命の神様も笑ってくれそうです。

◯◯ペイのポイント1 %について

私も遅まきながら、◯◯ペイを使い始めました。

withコロナの昨今、

レジで小銭やカードの受け渡しをしなくていいですね。

また、運転の休憩時に

コンビニでコーヒーを買う時に、

スマホとキーを持って降りればよくて、

財布はバッグの中にしまっておいていいのが

少し便利な感じがします。

 

私の◯◯ペイは、チャージする時に1%、

支払った時に0.5%のポイントが付く仕組みです。

ポイントがたまるのも、庶民のささやかな楽しみであります。

 

(写真は日経新聞から)

 

さて、わずか1%といっても、

今日の10,000円に1%が付くと

明日は10,100円。

それにまた1%が付くと

明後日は10,201円になります。

仮にこうやって増やしていくと、

これが365日後、つまり1年後には

377,800円になります。

ところが、逆に

毎日1%ずつ減っていったらどうでしょうか。

10,000円が明日は9,900円、

明後日は9,801円。

計算してみると、1年後には260円になってしまうようです。

(合っていると思います!)

 

毎日、1%だけ余計に努力していくのと、

逆に1%手を抜いていくのとでは、

1年後には.

377,800円と260円の差がついてしまうわけです。

 

生徒の皆さん、どちらの道を選びますか。

毎日少しずつでもいいから、

余計にポイントを貯めて(頑張って)みませんか。

 

「グッジョブ!カード」

 今日は、この「グッジョブ!カード」をご紹介します。

本校生徒のいいところ、頑張りを認めていこう、ということで

生徒にプレゼントするカードです。

 

7月の豪雨の際にお見舞いを送ってくれた、

倉敷市立西中学校などで取り組んでおられる試みです。

 

どんなときに渡すかというと、今回は「あいさつ」に関することにしました。

 

生活体育委員会が「立ち止まってあいさつ」「自分から先にあいさつ」について、

意識調査をしたり、呼びかけてくれているだけあって、

ずいぶん本校生徒のあいさつについての意識が高まってきています。

それを私も応援できればと思って、取り組んでみました。

「明るく」「先に」「立ち止まって」など、

「東中生らしいあいさつ」をしてくれた人に、

この「グッジョブ!カード」をプレゼントすることにしたのです。

 

今回は、5日間でなんと!120枚を完「配」しました。

後からでも明るく声をかけてあいさつをしてくれる人や、

立ち止まって丁寧にあいさつしてくれる人、

笑顔であいさつしてくれる人などが増えてきて、

朝からとても気持ちが明るくなり、元気が出ます。

 

これを機に、「東中生らしいあいさつ」が一層定着するといいなと思います。

 

また、「グッジョブ!カード」をたくさん準備しておきます。

皆さん、次回の「グッジョブ!カード」企画をお楽しみに!

MICAさんとお会いしました

今年度の文化発表会は、 初めて牛深総合センターで開催します。

西嶋館長さんはじめ、牛深総合センターの皆さんのご協力で、

会場、機器を無償で使わせていただき、

贅沢なステージでの発表になります。

今年度これまで発表の機会がなかった

2、3年生の牛深ハイヤ節

吹奏楽部の演奏

をご披露できます。

1年生はリズム・パーカッションを演奏します。

声を使わないで、拍手や打楽器などを使っての表現です。

withコロナの文化発表会にふさわしい演奏になりますので、

楽しみにされてください。

 

1年リズムアンサンブル(2020/10/6) 動画50"

そして、発表会の最後には、

シンガーソングライターのMICAさんのライブ&トーク

"特別授業「100点満点」"

を行っていただけることになりました。

 

皆さんご存じのとおり、MICAさんは天草出身で、

コンサートはもちろん、TVCMでもご活躍ですね。

いろいろなライブでもその歌声を生でお聴きになった方も多いかと思います。

学校などでのコンサートもたくさん行っておられます。

 

出演いただくにあたり、前PTA会長の濱﨑さん、マネージャーの木村さんと一緒に、

打合せを兼ねてお会いすることができました。

本校の生徒たちの様子や

コロナ禍の中で開催する

今年度の文化発表会に込めた意義など

お話ししました。

また、MICAさんの子どもたちや教育への熱い思いも

たくさんお聞きできました。

そうして、その場で今回のタイトルを

"特別授業「100点満点」"

とすることになりました。

「100点満点」とは、

MICAさんのシングル曲のタイトルです。

ご存じの方も多いかと思いますが、

MICAさんの歌声を、ぜひ一度聴いてみてください。

 

 

お話を伺うと、

本校2年生の中には、

久玉保育園の卒園式で歌を聴いた人たちもいるそうですね。

MICAさんも成長した皆さんとの再会を楽しみにしておられました。

私自身も、文化発表会当日がとても楽しみになりました。

保護者の皆さん、制限のある中ですが、たくさんのご来場をお待ちしております。

 

 

後悔と反省

今朝、ニュースを見ていましたら、今週のニュースのまとめがあっていました。

3日で退院して選挙運動をしているトランプ大統領の診断書?の画像が出ていて、

「negative」(陰性)

とありました。

ネガティブとは消極的とかマイナス思考の意味で使っていますが、

陰性というのもネガティブというのか、と英語の勉強になりました。

(ちなみに、ご想像のとおり「陽性」はポジティブだそうです!)

 

ところで、以前放送されていたテレビドラマに、

「監獄のお姫さま」というのがありました。

脚本は「あまちゃん」「いだてん」の宮藤官九郎さんで、

主演は小泉今日子さんでした。

そのドラマの中で、看守さん役の満島ひかりさんが小泉さんにこんな意味のことを言う場面がありました。

「あの時はよかったな、あの時に戻りたいと思うのは、後悔。

今がどうあれ、現実を受け入れるのが反省」

後悔はネガティブですが、反省はポジティブ、前向きですね。

 

後悔というと、

「トム・ソーヤーの冒険」のマーク・トウェインにこういう言葉があるそうです。

*****

今から20年後、

君はやったことよりも、

やらなかったことに大きく失望するだろう。

自分を縛っている紐をすぐに解け。

その一歩を前に踏み出せ。

そして自分の可能性を信じろ。

探検せよ、夢を見ろ、そして発見を楽しむのだ。

*****

生徒の皆さんは、20年後は30代前半ですかね。

(ちなみに、綾瀬はるかさん、上戸彩さんは35歳になられるそうです)

ううむ、私は20年前には何をしていたかなぁと思いました。

私は「あの時に戻りたい」と思ったでしょうか?

この場合の銀の裏地は?

日中は気温が上がるものの、

涼しく過ごしやすい日が続いています。

今朝は少し曇り空でした。

曇り空を見ながら思い出したのは、

 

Every cloud has a silver lining.

 

という西洋のことわざです。


直訳すると、「どの雲にも銀の裏地がついている」という意味ですが、

どんな雲でも、反対側は太陽が明るく照らしていて銀色をしていますからね。

 

そこで、このことわざは

「どんなによくない状況でも、何かよい面がある」

「物事を楽観的に考えよう」

という意味のようです。

 

実は、私はこのことわざを

子どもが小さいときにいっしょに見に行った映画「スチュワート・リトル2」で知りました。

主人公のネズミさんは、トラブルに遭遇するたびに

「この場合の銀の裏地は?」と自問自答しながら切り抜けます。

彼は、たとえ窮地に立っても、何かしらの活路を見いだしていくのです。

 

Every cloud has a silver lining.

 

いいことわざだなあと思います。

 

曲名当てクイズからの「〇〇のハンカチーフ」

昨日は今年度初めての東輪会!

文化放送委員会のおかげで、本校生徒のよさがあふれる縦割りでの活動ができました。

交響曲第5番〇〇調 東輪会で曲名当てクイズ(2020/10/14)

 

さて、先日、昭和を代表する歌謡曲の作曲家、

筒美京平さんの訃報が伝えられていました。

私などはドンピシャの年代なのですが、

筒美さんの記事で、代表曲としてどんな曲があげられているか

調べてみました。(朝日・読売・毎日新聞、yahooニュースの4社のニュースから)

 

第1位 また逢う日まで 4社

第2位 ブルー・ライト・ヨコハマ 3社 

第3位 サザエさんの主題歌 17才 スニーカーぶる~す 〇〇のハンカチーフ 各2社

第7位 真夏の出来事 仮面舞踏会 男の子女の子 なんてったってアイドル 魅せられて 各1社

ご存知の歌があるでしょうか。

昔のレコード大賞を受賞した曲や、今も活躍する歌手の懐かしい曲などがあげられているようです。

第1位、第2位の曲などは、昭和の時代を色濃く思い出させる流行歌なのでしょう。

しかし、第7位の5曲は、多分に記者の方の好みが、選曲に反映されているのではないでしょうか。

(少年隊、郷ひろみ、小泉今日子とは!?)

第3位の曲はどうでしょう。

おなじみの曲ばかりかもしれまでんが、私の好きな曲を〇〇を入れてみました。

「〇〇のハンカチーフ」

なんという曲でしょう。

→正解は

「木綿のハンカチーフ」でした。

先日テレビで作詞者の松本隆さんが、

「木綿という響きのいい言葉が消えてしまわないように、使いました」

とおっしゃっていました。

たしかに、「木綿」と「コットン」では受ける感じが違いますね。

私がなぜこの歌が印象に残っているかというと、

女性と東京に行ってしまう恋人の男性の手紙?のやりとりが

交互に出てくるという歌詞の構成が、斬新だったからです。

 

恋人同士のやりとりの歌というと、万葉集の相聞歌などが有名です。

*「相聞歌」とは

恋の歌。恋人同士の間で詠みかわされた歌。(ことバンク から抜粋)

 

なかでも有名な歌は

恋人額田王の歌

  あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る

と、それに大海人皇子(後の天武天皇)が応えて歌ったという、

  紫のにほへる妹を憎くあらば人妻故に我れ恋ひめやも

ではないでしょうか。

この歌の背景は、元カノの額田王(今は自分の兄・天智天皇=中大兄皇子の妻)が

「紫草の生えるこの御料地を行きながら、あなたさまが私に袖を振っているところを、野守に見られてしまいますよ」

と言うのに対して、大海人皇子が

「紫の花のように美しく匂うお前を、もし憎いと思うのなら、人妻であるお前をこれほど恋うることがあろうか」

と返すというメロドラマのような展開です。

 

「木綿のハンカチーフ」は万葉集の伝統に則って(?)、恋人同士の気持ちを手紙文だけで表してあります。

説明や描写はありません。一度、聴いてみてください。

崎津集落を歩いて(河浦中の皆さん、ありがとう)

昨日は、1年生の世界遺産学の見学でした。

雲ひとつない秋空に恵まれました。

「学校生活」のページでお知らせしたとおり、

河浦中の3年生のボランティアの皆さんに、案内をしていただきました。

河浦中の皆さんは、一般の観光客の方を相手に

もう10回ほど案内をしているということでした。

さすがベテランのボランティアらしく、ハキハキとわかりやすく説明してくれました。

また、おそらく、崎津集落の歴史や人々の暮らしについて、

中学生の視点から詳しく調べてまとめてきたのでしょう、

とても興味深い内容がたくさんありました。

私は一昨年に続いて2度目の訪問でしたが、

いくつか質問させてもらい、詳しく教えてもらいました。

 

特に今回印象に残ったのは、

崎津集落独特の人々の暮らしの様子を伝える

「トーヤ」と「かけ」のことです。

「トーヤ」は、家と家のあいだを、海辺と続く細い通り道でした。

とても幅の狭い通路ですが、生活に欠かせない道で、

そこを隔てて、隣家と会話をしたりしていたそうです。

また、「かけ」は、家の裏手、庭から海上へと張り出したスペースで、

網を干したり、修理したりする有益なスペースだったそうです。

現代で言えば海辺のウッドデッキでして、

「ここでヒオウギ貝のバーベキューをしたら、気持ちよくて、おいしいだろうね」と

生徒たちと話したところです。

案内してもらった網元さんの広い庭の「かけ」に立つと、

とても海風が気持ちよかったです。

 

1年生には、いつか河浦中の生徒さんに牛深に来てもらって、

久玉神宮の歴史 とか

牛深ハイヤの起こり とか

説明できるといいね、と言いましたら

「えー」と言っていました。

1年生には、崎津に関する知識だけでなく、

河浦中生の皆さんの堂々とした案内の態度を含めて、

学んだことを今後に生かしていってほしいと思います。

キンモクセイの香り

今朝、いつものように

スクールバスの乗降場まで歩いていましたら、

いい香りがしてきました。

ああ、そんな季節かと思って見上げると、

校長住宅の前のキンモクセイが

小さなオレンジ色の花を付けて、

香っていました。

 

ある文章で読んだのですが、

キンモクセイは、自然には生えないもので、

必ず人が植えた木だそうです。

秋のこの香りが好きな人が、きっと植えたのでしょうね。

自然の香りで季節を感じる、いい風物詩です。

 

また、ある人の文章では

幼い頃、キンモクセイの香る朝に

妹さんが誕生されたそうです。

幼心に、その時の喜びと、わくわくした気持ちと、キンモクセイの香りが

一つに合わさって、とてもいい思い出になっているそうです。

今でも、キンモクセイの香りがすると、

幼いその朝のことを思い出すという、いいお話でした。

 

以前勤務していた甲佐町には、

大きなキンモクセイ(天然記念物)があって、

緑川の向こうから学校まで、

とてもいい香りが香ってきていたのを思い出します。

 

登校してきた生徒たちにこの話をしても、

マスクをしている生徒は、

今年は香りに気付かない人もいました。

ちょっとさびしいですね。

「江夏の21球」を知っていますか

本校野球部が味岡旗県大会で快進撃を続けています。

各郡市代表の強敵相手に、好ゲームを展開して頑張っていることは、

とても嬉しいことです。

 

さて、皆さんは「江夏の21球」を知っていますか。

「江夏の21球」とは、山際淳司による短いノンフィクションで、

『スローカーブを、もう一球』に収録されています。

NHKの『NHK特集・スポーツドキュメント「江夏の21球」』としても知られているものです。

 

山際淳司さんはこの作品などで、ノンフィクション作家としての地位を築き、

一時は「アサヒ スーパードライ」というビールのCMにも出演しておられたほどです。

 スローカーブを、もう一球 

 

では、「江夏の21球」とはどんな内容なのか、ウィキペディアから引用します。

*****

題材となったのは、1979年11月4日に大阪球場[1]で行われたプロ野球日本シリーズ第7戦、

近鉄バファローズ(以下近鉄)対広島東洋カープ(以下広島)の9回裏の攻防である。

両チーム3勝3敗で迎えた第7戦は、小雨が降る中で試合が進み、

7回表を終了した時点で4対3と広島がリードしていた。

広島・古葉竹識監督は万全を期すため、

絶対的なリリーフエース、江夏豊を7回裏からマウンドへ送っていた。

迎えた9回裏、近鉄の攻撃。この回を抑えれば広島は優勝、球団史上初の日本一となる。

ところが、同じく初の日本一を目指す近鉄もただでは終わらなかった。

先頭の6番打者・羽田耕一が初球に安打を放って出塁し、にわかに場面は緊迫する。

以下は、この回に江夏が投じた全21球とそれに伴う試合の様子である。

*****

 

テレビで解説をされている野村克也さんが

「プロ野球は半世紀が流れていますけど、これ程の場面に出くわしたことはない。

おそらくこれからも出るか出ないか分からないと思う。

それぐらいの名場面が1979年の広島VS近鉄の日本シリーズじゃなかったかと思います」

と話したそうです。(ウィキペディアから)

 

ノンフィクションの詳細はここでは省きますが、

この21球のクライマックスは、

スクイズを「カーブで」外したとされる19球目の状況や各選手の心理、述懐と言われています。

 

しかし、私は次の場面が印象に残っています。

以下、ウィキペディアの記述から引用します。

*****

(6球目の後)古葉監督はブルペンに北別府学を派遣。

この時ブルペンでは既に池谷公二郎も投球練習をしていた。

ブルペンが動くとは思っていなかった江夏は、これを見て

「オレはまだ完全に信頼されてるわけじゃないのか」と内心で憤り、

「ここで代えられるくらいならユニフォームを脱いでもいい」とまで思った。

*****

(ちなみに、この時1塁の代走に出た吹石選手は、今や歌手・福山雅治さんの義理のお父さんですね。)

後に、この場面と関連して、チームメートの衣笠選手が江夏投手に声をかける場面があります。

 

*****

15球目を投じる前、一塁を守っていた衣笠祥雄が江夏のもとに向かい、

「オレもお前と同じ気持ちだ。ベンチやブルペンのことなんて気にするな」と声を掛けた。

江夏はこれについて、

自分が打たれて衣笠が辞めるのは「考えてみればバカバカしい」としつつも、

自分と同じ考えを持つチームメイトがいたことに「うれしかった」「心強かった」とし、

心のもやもやが晴れ、平静さと集中力を取り戻した。

*****

 

一流のプロ野球選手のプライド、動揺、

そしてチームメートの信頼関係など、

緊迫した中で各選手の証言からよく描かれています。

 

スポーツには、勝った・負けた、だけでなく、ドラマがあるものだと改めて思います。

 

半沢直樹の名言からの両さんの名言

日曜日の夕方になると

「お魚くわえたどら猫」という歌が聞こえて来て、

その明るいメロディとは裏腹に、

「あ〜日曜も終わりか」

「明日からまた仕事か」

とプチ憂うつになることを

「サザエさん症候群」と言ったりしました。

私も大人になってから、日曜朝の「関口宏のサンデーモーニング」のBGMを聞くと

なんかがっかりしていた時期もあります。

 

それが最近は様相が変わり、

ドラマ「半沢直樹」を見て、

日曜夜に元気をもらっていた人も多いのではないでしょうか。

ただ、そんな人の中にもドラマが終了して、「直樹ロス」になっている人もいるかもしれません、

私はどちらかというと、「大和田ロス」です。

(ちなみに先日、ある人から「校長先生は大和田常務に感じが似てますね」と言われ、ずいぶんショックを受けましたが)

 

 『半沢直樹』の名言ランキング、大和田の「おしまいDEATH!」を超えて1位に輝いたのは?

という記事がありましたので、見てみましょう。

第3位:「大事なのは感謝と恩返しだ」(半沢直樹)

今回のシリーズのキーワードの一つかもしれませんね。

 

第2位:「君はもう、おしまいです。お、し、ま、い、DEATH!」(大和田暁)

われらが大和田さんの言葉がランクイン。

重要なのは、言い方ですけど。

 

では、第1位は…。

第1位 :「生きていれば何とかなる。生きていれば、何とかね」(半沢花)

顔芸があふれる中で、最終回にほっとするような言葉でした。

記事でも

*****

暗いニュースが多い昨今、深い意味を読み取って感動した方も多いはずです。

絶体絶命のピンチでも、

こうして励ましてくれる家族がいる半沢は、「敵なし」かもしれませんね。

*****

 とありました。

 

ここで、私の手元に持っていた、

 マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の一場面をご紹介します。

 

 

両さんの

「今に見ておれ」と

「悩んだらまず「生きる」モードに切り換えてからスタートだ!」

の名言は、忘れないようにします。

アントニオ猪木対大木金太郎戦(1974/10/10)に学ぶ

アントニオ猪木選手はプロレスラー人生の中で、数多くの試合をされたと思いますが、

私はそのうちの3つの試合から、多くを学びました。

 

【2020/6/26】校長室ブログ 格闘技世界一決定戦(1976/6/26)に学ぶ

 

今回はその2試合目、1974年10月10日の対大木金太郎戦です。

 

この年1974年(昭和49年)は、猪木31歳、多くの名勝負を残しています。
3月19日にはストロング小林との日本人同士の対決(昭和の巌流島)をジャーマン・スープレックスで制しました。
6月26日には、タイガー・ジェット・シンとの「腕折り」試合。
そして、この10月10日のNWF世界ヘビー級選手権試合では、大木金太郎と対戦、13分13秒でバックドロップからフォール勝ちをしています。

 

この試合の時、私は中学2年生でした。

この試合での技らしい技といえば、

大木選手の頭突きと猪木選手の右パンチ、

そして最後のバックドロップぐらいしかない試合です。

試合時間もわずか13 分余りです。

そんな試合に何があったのでしょうか。

 

この試合では、途中から

大木選手が頭突きをして、それを受けた猪木選手がよろめき、後退して、膝をつく

という場面が続きます。

一発頭突きをすると、大木選手は敢えてそこから追い詰めず、

膝をついた猪木選手と対峙したまま、

間を取るという展開です。

観客は

行け!大木

立て!猪木

と二人の対峙を見つめます。

このまま大木は伝家の宝刀頭突き一本で勝負するのか、

猪木は大木の頭突きを受け続けて倒れてしまうのか、

返し技で逃れないのか、

そもそも頭突きでくるとわかってるだろう、なんで逃げないのか。

 

すると、ある時点で何か吹っ切れた?のか、

猪木は立ち上がると、

頭突きを叩きこまれ続けている

自分の額を指差して

口の動きで分かるのですが、

明らかに「来い、この野郎」と挑発するのです。

は?

逃げるんじゃなく、

額を差し出す?

大木も意地になって頭突き以外の技はしません。

頭突きで来いと言われた額に、

やっぱり何度も思い切り頭突きを叩き込みます。

さすがに痛いのでしょうか、その度に猪木は後退、膝をつきます。

意地と意地の張り合いで、

冷静になって見れば、

頭突きをする、もう一度頭突きで来い、と言うやりとりに過ぎません。

 

ただそれだけですが

昭和のプロレスでは、しびれる展開であります。

 

私がこの単調な試合から学んだことは、

「開き直り」

です。

困難な状況とか予期せぬ出来事があり、

八方ふさがりのように見えても、

 

「もう、いいや」

「考えたってしょうがない」

「やれるもんならやってみろ」

 

まぁつまり

「来い、この野郎」と

肚を決めて開き直ることの

ある意味潔さ、

折れない気持ち

を学びました。

人生なんとかなるものではないのか

と思うことです。

 

試合は、一瞬攻めあぐねた大木のスキをとらえて、

猪木が右パンチを返し(これは反則ですが)、

形のきれいなバックドロップで勝つのです。

 

人生はそんなきれいな一発逆転はないでしょうが、胸のすく昭和のプロレスでした。

 

誰も皆哀しみを抱えてる

だけど素敵な明日を願ってる

(ミスターチルドレン「HANABI」)

「すぐにやろう」がいいだろう

以前、「1分間ルール」ということをお話したと思います。

「1分以内でできることは、その時やる」という簡単なことで、

例えば「使ったハサミはすぐしまう」というようなことです。

これができそうでなかなかできません。

ちょっとしたことだからこそ、後でいいや後でいいやと

先延ばしにしていると、

それが積もり積もって身辺が散らかってしまいます。

身辺が散らかると、それが心のどこかに引っかかって、

気持ちも散らかってしまい、集中力も散漫になってしまうわけです。

 

似たようなことを、

メンタリストDAIGOさんのこの本にも書いてあるようです。

自分を操る超集中力 

(↑本の紹介)

Amazonに注文しましたが、まだ届かないので、

今回はそのプレビューから紹介します。

 

*****

 「シンクに洗い物をためると集中力ダウン」

集中力を高めるために実施すべき良い習慣、改善すべき悪い習慣が紹介されている。
悪い習慣の一例としてあげられているのが、

シンクに洗い物をためてしまうことである。
「いつ洗おうか」などとといった思考が働き、

集中力を低下させるのだ。
それに対しDaigoは、シンクにお皿を持って行ったら即、

洗うようにすることを提唱している。

*****

 

片付けなきゃなぁ、片付けなきゃなぁと毎日毎日部屋を眺めている私には、耳の痛い指摘でした。

 

また、こんなレビューもあります。

*****

「一歩目のハードルを下げる」

集中力をあげる為の具体的なノウハウが書いてあり、非常に実践しやすい。
中でも、一歩目のハードルを下げるというやり方は、かなり役にたっている。

無理に目標を立てるから、やらない→やらなかったことへの自己嫌悪→もっとやらない、といった負の連鎖が起こる。
であればハードルを最初からめちゃくちゃ低くして、
例えば参考書2pだけ読むとかにすれば疲れていても続けられる。

しかも2p読んだら、勢いがつけば10p進むこともある。

毎日2pだけでも続ければ、自信がつく→やる気でる→はかどるという好循環が生まれます。
一週間に一回10p勉強よりも、

毎日2pで一週間14pの方が進捗もはやいということです。

*****

 

このようなことは、生徒の皆さんが家庭学習に取り組む際にも参考になるのではないでしょうか。

私でも、デスクワークをする時には、

まず短時間でできる、比較的簡単に済む確認作業などから取りかかります。

一歩目のハードルを下げるわけです。

そして、それをステップとして、少し調子が出てきてから、

次に、じっくり考えていくような仕事をします。

 

集中力をつける、発揮するということは

同じ時間でも有効に使うことです。

「あとでやろう」は〇〇野郎 という少々乱暴な言葉もありますが、

「すぐにやろう」がいいだろう と思います。

身の回りのことを少し見直してみてはどうかなと思いました。

 

かぐや姫現わる

1年生が竹取物語を学習しています。


さて、ももたろうのお話では、

主人公ももたろうはどうやって登場するでしょう?


子どもたちにこう尋ねると


むかしむかし、あるところに

おじいさんとおばあさんがおりました。

おじいさんは山へ柴刈りに

おばあさんは川に洗濯に行きました。

おばあさんが洗濯をしていると、

大きな桃が

どんぶらこどんぶらこ、と

流れてきました。

おばあさんが桃を持って帰って、

おじいさんと桃を割ってみると、

桃の中から

元気な男の子が出てきました。

 

 

だいたい、ほとんどの子どもがこのように

お話をしてくれます。

いえ、

一か所だけ異論を唱える子どもがいて、こう言うことがあります。

「先生、どんぶらこどんぶらこ、ではなくて、

どんぶらこっこすっこっこ、です。」

「え〜」ということになって、

ここで激論が戦わされることになるのです。

どんぶらこどんぶらこは、桃が大きい様子がつたわりますが、

どんぶらこっこすっこっこは、

川の流れが早く、流れる桃のスピード感に

変化がありますね。

などとその違いを確認したりします。


そうこうしているうちに、

「では、かぐや姫のお話はどんな出だしかな?」

と聞くと、見事なまでにみんな記憶がバラバラなのがわかります。


ああじゃない、こうじゃないと盛り上がったところで、

「実は、かぐや姫のお話は、ももたろうと違って、文字に残った原作があります」

「ほんとの出だしはどうなっているのか、原作を見るとわかるのですが、読んでみたいかな?」


と言って、教科書を開けましょう。

 

今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。

野山にまじりて竹を取りつつ、

よろづのことに使ひけり。

名をば、さかきの造となむいひける。


その竹の中に、

もと光る竹なむ一筋ありける。

あやしがりて寄りて見るに、

筒の中光りたり。

それを見れば、

三寸ばかりなる人、

いとうつくしうてゐたり。


(現代語訳)

今となっては昔のことだが、竹取の翁という者がいたということだ。

野山に分け入って竹を取っては、種々の(道具を作る)ことに使用していた。

名を、さかきの造といったそうだ。


(ある日、)その竹の中に根もとの光る竹が一本あった。

不思議に思って近寄って見ると、筒の中が光っている。

それを見ると、三寸ほどの人が、たいそうかわいらしい様子ですわっている。


なんと原作では、おじいさんの名前も明示してある!

しかも、見つかった時のかぐや姫姫の身長まで明示してある!


という発見が楽しいです。

 

この映画では、

科捜研の方が、かぐや姫に扮していらっしゃっいました。

らすとでは、すごいUFO?がかぐや姫をお迎えに来ます。

 

 

寺元先生の書道教室に学ぶ

昨日から、寺元先生に書写の授業をお世話になっています。

東小時代からご指導いただいた生徒も多いと思います。

地域学校協働本部の宇良田コーディネーターのお世話で、

今年度から本校でも授業していただけるようになりました。

 

東小に伺ったときに、教室や廊下に掲示してある書写の作品を見て、

どうやったらこんなに上手になるんだろう??

と思っていましたので、私自身も楽しみにしていました。


昨日、実際に授業の様子を参観させていただきました。

やはり、たいへん勉強になった点がありました。

その中から、3つお話しします。


1 教材の準備。

寺元先生は、教科書のお手本を使って、

条幅の原寸大のお手本をつくり、

全生徒の名前を行書でお手本を書いて、準備してきていただきました。

授業の最初にお手本が配られた時、

自分の名前が行書でかっこよく書いてあるのを見て、

びっくりしている生徒もいました。

とても手間がかかる事前準備だと思いますが、

こんな見やすい自分だけのお手本が手元にあれば

意欲もわくし、いいなと思いました。

とてもありがたいことです。


2 丁寧なスモールステップ

文字の一画一画について、

筆の入りの向き、方向、太さ、筆の抜き方など、丁寧に書き方を指導されています。

清書を書かせられる時も、

一画一画、ポイントを押さえながら、じっくり大切に書かせておられました。

その丁寧なスモールステップの指導で、

生徒たちの集中力も持続して取り組めたと思います。


3 声かけ

先生ご自身も「声かけが大事だと思っています」とおっしゃっていました。

たとえば、上手に書くためのポイントを指示される時の声かけ。

筆で書く部分の線の角度や太さだけでなく、「白い三角形を作る」ように筆を運ぶなど、

視点を変えて指示されていました。

また、個人個人を指導される時も

できているところを一つ一つ褒めておられました。

次の活動への意欲を引き出しておられました。


生徒たちだけでなく、松下先生と私にとっても、たいへん勉強になりました。


急造の書道教室(多目的教室)での連続2時間の授業でしてが、

中身の濃い充実した授業でした。

寺元先生、今後の授業も引き続き、どうぞよろしくお願いします。

特別講師 寺元先生の書写の授業がスタートしました(2020/10/6)

 

ボディランゲージが人を作る

 昨日に続いて、今日もTEDの中でも有名なプレゼンからご紹介します。


TED日本語 - エイミー・カディ: ボディランゲージが人を作る

心理学者・エイミー・カディさんのプレゼンです。

 

 (21'03'' 日本語訳の字幕が見やすく、英語の勉強にもなります)

以下は、TEDのホームページの説明です。

*****
ボディランゲージは、人が私たちをどう見るかに影響します。

しかし、私たち自身にも影響を与えるかもしれないのです。

社会心理学者のエイミー・カディは

「パワー・ポージング」(自信のある姿勢をとること、たとえ自信がないときでも)が

脳内のテストステロンとコルチゾールのレベルに作用し、

成功するチャンスに強い影響を与えることもあることを見せてくれます。

*****

カディさんは、たった2分、パワーポーズ(自信満々っぽい姿勢)をとることで、

人生が変わり得る、ということを科学的に説明しています。

パワーのある人は、スペースをいっぱい使って、腕をあげたりしてからだを広げ、自分を大きく見せる姿勢をとります。

パワーのない人、自信のない人は、反対に背中を丸めたり、うつむいたりして、からだを小さくします。

これは動物でも人間でも同じだそうです。

陸上競技のレースでも、

1位でゴールインする人は、多くの人が両手を上げてゴールしますね。

これは、他人がそうしているところを見たことがなくても、

ほとんどの人がそうするものだそうです。

不思議な感じがしますね。



そこで、彼女は、もし自信のない生徒にわざと自信があるように振る舞ってもらったら、

もっと授業に参加するだろうか、という疑問を持ちました。

そして、「ふりをすること」で結果が変わるのか実験をしました。

 

「楽しいから笑うのではない。笑うから楽しくなるのだ」

という言葉を聞いたことがおありでしょうか。

それが単に気持ちのことだけでなく、

「パワー」についても同じことが言えるのか調べてみたというのです。

 

被験者にパワーポーズと、パワーのないポーズを2分間ずつとってもらうと、

リスクに対する耐性(ギャンブルをする気持ち)も大きく差が出たし、

脳内の化学物質の分泌が変わり、より自信を持てたそうです。

 

その場を切り抜けるために「ふり」をするのではなく、

その「ふり」が本物になるまで続けてほしいということです。

彼女はこう言われます。

「小さなことが大きな変化を起こします。

今度何か、ストレスのある場面にのぞむとき、

エレベーターやトイレの中や個室で、パワーポーズをとってください。

そして、ぜひほかの人にこのことを伝えてください。

すごく簡単です。

リソースや、技術、ステータスがない人にもっとも役立ちます。

必要なのは自分の体と1人になれる2分間だけ。

それが、人生を大きく変えます」
 

プレゼンの後半では、自分自身の過去の辛い体験を通して、

このボディ・ランゲージの大切さについて話されています。

よかったらご覧になってください。

 

ストレスは友達

ストレスは、ない方がいいですね。

私もそう思います。

しかし、ケリー・マクゴニガルさん(スタンフォード大学・心理学者)によると、

ストレスを友達に変えることができるそうです。

 このプレゼンテーションで、彼女が語っています。

TED日本語 - ケリー・マクゴニガル: ストレスと友達になる方法

 

(14'28'' 日本語訳が見やすい字幕で付いています)

 

このプレゼンでは、まずある調査研究について語られます。

それは、「前の年に強いストレスを経験した」と回答した人たちのグループで、

ストレスが健康に「害を及ぼすと信じていた人」の死亡リスクは、

ストレスが健康に「害を及ぼさないと考えた人」より、43%も高かったというものです。

 

また、強いストレスを経験しても、

「ストレスが無害だと思う人」の死亡リスクは高まるどころか、

ストレスがほとんどなかったグループとともに、参加者の中で最も低い死亡率でした。

この研究から、死を早める原因は、ストレスではなく、

「ストレスが体に悪いと信じること」だと分かったというのです。

「気は持ちよう」と言いますが、ストレスの有無ではなく、考え方次第なのでしょうか。

 

続いて、このような実験も紹介されます。

ストレス下の緊張感、ストレスに対する身体の反応について、

マイナスに考えずに、

「これは、体に活力を与え、与えられた挑戦に立ち向かえるように、身体と精神が準備をしているのだ」

と考えたらどうなるか、というものです。

例えば高鳴る心臓の鼓動は、「次に始まる行動に備えて準備をしている」のだし、

呼吸が速くなっても、「脳に、より多くの酸素を送り込んでいる」と思うように訓練したのです。

このように「ストレス反応は能力を発揮できる助けだ」と、とらえるようになった人は、

ストレスや不安が少なくなり、自信を持てるようになったそうです。

 

また、驚いたことに、ストレスに対する身体的反応も変わったそうです。

一般にストレス反応では、心拍数が増えて血管は収縮し、常にこんな状態でいるのは健康によくありません。

しかし「ストレスは新たな事態に対して有用だ」と教えられると、

血管はリラックスしたままになったそうです。

心拍数は高くなりましたが、血管が柔軟な状態であれば健康状態です。

「喜びや勇気を感じながら新たな挑戦に立ち向かう高揚した状態」に似ているということです。

 

このプレゼンの中で、マクゴニガルさんはこのように話を続けています。

 

「今後は、あなたの心臓がストレスで高鳴ったら、

自分の身体と心が新たな挑戦に立ち向かうために、自分を助けていると言い聞かせてください。

このような見方をすれば、

ストレス反応は、人生で避けることができない新たな挑戦、

新たな環境への適応などに成功するために必要な緊張感だと分かってきます。」

 

私はこの話を聞いて、少し腑に落ちるところがありました。

私はどうも、時間に余裕があって、のんびりしているときの方が調子が悪く、

忙しくて、ちょっと難題を抱えたぐらいの時の方が、体調がいいのです。

なぜかは分かりませんが、

長年の生活でそうなってしまったのかなと思います。

 

また、プレゼンを終えた後、マクゴニガルさんに司会者が質問をしています。

「ストレスに対する見方が、寿命の長さに、ごれ程までに関わっているとは驚きました。

こんな場合にはどうアドバイスされますか?

もし誰かが生き方の選択をするとして、

ストレスの多い仕事とストレスのない仕事と

どちらを選ぶかで、何か違いがあるでしょうか?

ある意味では、自分でやれると信じてる限り

ストレスのある仕事を選ぶのも賢明な事でしょうか」

 

この質問に明確に答えた彼女の言葉がかっこいいです。

「はっきり言える事は、

意義ある事を求める方が、ただ不快感をを避けようとするより、

健康には良いということです。

これが一番いい決め方です。

そして、人生の意味が見い出せるものを追求して、

そこで経験するストレスに対応できると、自分を信じる事です」

 

いいですね。

このマクゴニガルさんのプレゼンは、

内容はもちろん、話し方も素晴らしく説得力のあるもので、参考になると思いますので、

興味のある方は一度ご覧になってはどうでしょうか。

プロの自転車屋さんの話から

先日、このような投稿を読みました。

 

*****

自転車屋さんでブレーキ調整してもらうのに¥1,300払ったんだけど

作業自体は5分で終わって、

一瞬5分でこの値段か……と思った

*****

 

たしかに、私でも高いと思うかもしれませんね。

側で見ていたら、簡単そうに見えたかもしれませんから。

しかし、文章はこう続きます。

 

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けど、よく考えたら

「自分が知識と技術を身につけて

道具を手に入れて

手を汚しながら作業するのにかかる時間」

をたったこれだけの値段で

5分に短縮できたんだと思うと感激した。

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この投稿を目にして、私も

プロの人に対して、お客さんが払う対価

というものの意味に、考えさせられました。

 

ちょっとニュアンスは違いますが、

自動車の定期点検などでも、

点検シートに項目がずらりとあって、

「異常なし」「異常なし」が並んでいることがあります。

私などはしみったれているので、

「なんだ、どうもないってことが分かっただけだな」

と安くはない点検費用に対して、

あっけなく(物足りなく?)思ってしまうことがありましたが、

自動車の細部まで見て

安全を診断してくれる専門家の技能は、

きっと高い水準でしょう。

 

人の仕事の見える部分はそう大きくなくても、

そこに至るまでに水面下に蓄積された技能や経験などは、

分厚いものがあるのでしょう。

仕事を裏打ちする努力もあったはずです。

 

自分は毎日仕事をしていますが、

他の人にないプロの技術って何かあるかなと考えてみました。

 

「プロ」ということについて少し考えた休日でした。

 

NHK プロフェッショナル 仕事の流儀

SF映画の話

一昨日は十五夜、

昨夜は十六夜というのでしょうか。

写真は、宇土半島を帰宅中に見た昨夜のお月様です。

 

帰宅すると、テレビで映画「E,T,」が放送されていました。

この映画にもきれいなお月様が出てくるようですね。

懐かしい映画ですが、私はいまだに見たことはありません。

もう少し早く帰り着けば見られたかなとも思ったことでした。

 

 

さて、私はあまりSF映画は見ないのですが、

見たSF映画の中で衝撃的だったのは、

「猿の惑星」でした。

1968年の古い映画なので、皆さんご存知ないかもしれませんが、

有名な映画だと思います。

私の記憶では、中学生の時にテレビの「月曜ロードショー」で、

お茶の間で見たのでした。

CMをはさみながら2時間ほど放映されますので、

生来注意力のない私は、

宿題をしたり、マンガを読んだりしながら、

横目でちらちら見ていたと思います。

しかし、たしか「コーネリアス」という猿の名前が珍しかったのが印象的?でした。

そして、なんといってもラストシーンには、びっくりして、

家族といっしょに

「え〜」「あらー」と言ったのを覚えています。

 

 

他にSF映画といえば……とちょっと考えてみて、すぐ思い浮かんだのは、

「オデッセイ」

という2015年のマット・デイモン主演の映画です。

簡単に言えば、

無人島に漂着した有名な物語「ロビンソン・クルーソー」の火星版です。

(原題は The Martian  火星の人)

予期せぬ事故がきっかけで、

死んだと思われたマットさんが実は生存していて、

火星に置き去りにされてしまった。

さあ、今日からどうやって一人で生活しよう、という話です。

 

この映画の好きなところは、

主人公ののんき?とも言えるポジティブさと、

世界中の科学の知恵を結集して、

彼を救おうとする人たちの姿です。

彼を救う作戦遂行のために動き出す場面で、

デヴィッド・ボウイの「Starman」という曲が流れるところがいいです。

この曲は「あれ、オズの魔法使いの歌かな?」と思うくらい、

「虹の向こうに」という曲に似ていますが、

なんか無邪気で夢のあるような曲で、

この映画のストーリーによく合っております。

そこが好きで、iTunes でこの映画を購入したぐらいです。

 

「死中に活」とはこの映画のことでしょうね。

のんきさとポジティブさとあきらめないことを教えてくれるSF映画です。

 

 

 

桜は何を語る

ニュースでもあっていましたが、

あちこちで桜の開花が報告されているようですね。

本校のバス発着場そばの桜並木も

かわいい花を付けています。

昨日の朝の桜の木です。

実は向こうに小ーさく赤い彼岸花も見えます。

よく見ると…

桜の花が咲いていますね。

 

登校中の生徒にそのことを話すと、

今週初めには生徒たちは気付いていたそうです。

何でだろうね、と聞くと、

「台風が行った後だから」と答えるので、

私はまさかそんなことがあるのかなと思っていましたが、

専門家の方の話では、どうもそれが正解のようです。

何も知らなかった私はびっくりしました。

昨日の熊日新聞の記事でも、そう書いてありました。

調べてみると、2年前の記事ですが

ウェザーニュースにわかりやすい記事がありました。

「塩害や強風による落葉が原因」

今年度の入学式で桜の花のことはお話しし、

前にもこの欄で触れましたが、

【2020/5/26】校長室ブログ 葉桜の気持ち

自然のメカニズムとは不思議なものです。

今咲いていても、桜は来春にもちゃんと花開くそうです。

体育大会が終わり、秋風とともに半年咲いた桜の花、

頑張っている本校生徒へのご褒美のようでもありました。

新たなる神話 AMABEAST アマビースト の覚醒

昔むかし、M78星雲の彼方のある惑星を

ある疫病が席巻しました。

しかし、謎の妖怪「あまび笑さま」が海中から現れ、

人々を悩ませた疫病を退散させました。

(伝説の妖怪「あまび笑さま」 drawn by 3年村田くん)

 

その後、世には平穏な日々が訪れ、

人々は笑顔の暮らしを取り戻していきました。

 

ところが、それから宇宙歴三千年後、

再びこの惑星に、

冷たい太陽の姿を借りた疫病の影が忍び寄り、

平和を乱し始めました。

 

それを知った

藍色の海と空を守る二人の神

GONGEN (ゴンゲン)と Rock-law-Z(ロクロウジ) は、

疫病を今度こそ

この惑星から消し去るために、

あまび笑さまの力を復活させようと考えました。

 

そして、

GONGENとRock-law-Z は

三千年のパワーを呼び起こし、

東の天空高くから

紫色の光と深緑色の風を呼び起こしました。

 

紫色の閃光は、この惑星を72回まぶしく照らし、

深緑色の疾風は、この惑星を72周吹き渡りました。

そしてそれらは、あまび笑さまの眠る大地を揺り動かしました。

 

やがて、ついにあまび笑さまは、人々にパワーと笑顔をもたらすため

三千年の時を経て覚醒したのでした。

 

この瞬間、

あまび笑(AMABIE)さまに

GONGEN と Rock-law-Z の起こした

神秘の風 EAST によって、

生命が吹き込まれたのです。

 

こうして、後世まで伝説として語り継がれる

あまび笑さまの最終形態

AMABEAST アマビースト

が誕生したのであります。

 AMABEAST (drawn by 2年江良さん)