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2020年5月の記事一覧

感謝の気持ちを持って、学校再開へ

ピグパやっとるよほのぴ さん

中学2年生女子です。大変変な時期でも医療の方はコロナと向き合って頑張ってくれていると感じてます!大変な中なだけど頑張ってください!応援します!飲食店は売り上げが大変だと思います。でも大変な時期でもテイクアウトでお弁当等を販売してくれてありがとう。

 

毎日新聞ニュースサイトで、最前線で社会を支えてくれる人々を応援、感謝する特設ページ「いま、最前線で働くあなたへ」が開設されています。

冒頭の中学生さんのメッセージも掲載されていたものです。

何気なく読み始めたのですが、スクロールする手が何度か止まりました。

その中から、いくつかのメッセージを紹介します。

 

医療従事者の皆さんへの感謝のメッセージです。

haru さん

医療従事者の皆様へ

近頃、ニュースなどで医療従事者だからという理由で断られたり、いじめの被害が増えているということを耳にすることが増え、とても心が痛いです。

私たち市民が元気に日々を過ごせている理由は、皆さんが当たり前のように病院にいるという安心感あってのこと。

当たり前が当たり前じゃないと気づける優しい世界に少しでもなりますように。

毎日お疲れ様です。

そして本当にありがとう。

 

医療現場、介護現場にお勤めの方からです。

m さん

看護師として毎日コロナ患者様を受け持ちしています。自粛してくださっている皆様ありがとうございます。コロナ患者様は皆さん「なんであの時、会食に行ったんやろう。なんであの時…」と本当に軽率な行動をしたことを後悔しておられます。これ以上そんな辛い思いをする人を増やしたくないのです。一日でも早く平凡な日々に戻るようにみんなで頑張りましょう。

私もコロナと戦う患者様のためにがんばります。

 

介護士 さん

病院で働いている介護士です。私達も熱が37度以上あったら出勤できません。

そのためこの二ヶ月人数確保のため休みでも出勤したり急な夜勤交代が続いています。

院内感染をおこしたら大変なことになるので家族との距離、買い物、通勤といつも神経がピリピリして胃薬を飲みながら仕事しています。

私達は、感染リスクの高い所で働いていますが、うつらない、うつさないを常に考えてます。

皆様の応援を励みに頑張ります。

 

家族の方からのメッセージもありました。

まゆみん さん

看護師の息子を持つ母親です。四月終わり頃、明日からコロナ病棟になると連絡がありました。誰かがやらなければならないと自分に言い聞かせ「しっかり従事して頑張れ」と一言だけ伝えました。

息子は家族の宝物、そしてほこりです!

どうか皆さん自粛して下さい。

 

若い方でしょうか。医学部志望だったという方です。

がおさん

最前線での毎日、疲れもたまり本当にお疲れ様です。私がもし医学部に受かっていたら、今一緒に仕事をしていたのだろうと思います。あの時は医者になりたくて、点数が足りなくて悔しかった。でも、後方で支える仕事ができてそれもまたやりがいがあるんだと最近感じています。お気を付けて、そして休みを取りながら、休みがとりにくいかもしれませんが栄養のあるものを取ってください。いつも応援しています。

  

「当たり前に思っていた全てのことにただただ感謝」という声もありました。

asha さん

当たり前に思っていた全てのことにただただ感謝です。朝起きたら新聞が読めること、おいしい食事ができること、安全な水が飲めること、お風呂に入れること、手を洗えること、洗濯ができること、テレビを見ることができること、ごみ回収で衛生的であること、いざとなれば受診できること、父が介護施設で安心して療養できること、日常の全てが実に多くの方々の尽力で成り立っていることに感謝してもしきれません。

 

元気に過ごせ、学校再開を迎えられることにみんなで感謝して、また、気を緩めずにリスタートしたいと思います。

保護者のみなさん、今後ともどうぞよろしくお願いします。(つづく)

毎日新聞ニュースサイト いま、最前線で働くあなたへ

5/29全校集会での話(要旨)

今、小多先生から話があったとおり、郡市中体連夏季大会、陸上大会は中止となりました。

本校の部活動は、来週は準備、再来週から徐々に再開します。

これから、3つのお話をします。
1つめ。
残念ですが、この状況は、私たちが変えられることではありません。
2、3年生には始業式でお話ししましたとおり、私たちは、雨が降っていたら、傘をさして進みます。
「なんで雨が降ってるんだ」と嘆くのではなく、傘をさしてでも、歩き出さなくてはなりません。

では、どうするか。私たちは試されています。

2つめ。目的と目標はどう違うのか、という話をします。
目的は、最終的に実現しようとして目指すゴール。
目標は、その途中で目指すもの。
ウルトラマンの目の前の目標は怪獣を倒すことですが、目的は地球平和です。
郡市中体連という、ひとつの大きな目標はなくなりました。
では、どうするか。私たちは試されています。
あなたたち一人一人が部活動をする目的がぶれないなら、ほかの目標も見つけられるはずです。
牛深東中学校は、なりたい自分になる、なくてはならない人になるのが目的の学校です。
部活動をする目的をもう一度見つめ直して、再開に備えてください。
本校では、3年生については、1学期末までを目途に活動に参加させる方針です。
本人や家庭の意向により参加を控えたい場合は、各部活動担当までご遠慮なく伝えてください。

最後に、3つめ。
今までの休校期間、登校日と、日本全体でコロナウイルスから命を守るための取組がされている中で、みんなよくがまんし、頑張りました。
家の人の協力もあったでしょうし、先生たちも皆さんの見えないところで頑張っています。
しかし、なによりみんなよくがまんし、頑張りました。

登校日の様子を見ていても、みんな感染拡大防止のために意識を高く持って生活しています。
来週から本格的な再開になります。

では、どうするか。私たちは試されています。
生徒会の篠山さんから休校中に皆さんに向けたメールに「休校だった分、学校が再開したらとことん楽しみましょう」とありました。 
気づき・考え・実行する東中生として、みんなで協力して、コロナを乗り越え、その先にある楽しい学校生活をつくっていってください。

 

参考 池江璃花子さんの日々(2020/5/21) ウルトラ警備隊、その目的と目標(2020/5/20) 

   池江璃花子オフィシャルサイト  NHKスペシャル「振り向かずに前へ 池江璃花子 19歳」

数字の実感

以前、全国学力・学習状況調査小学校6年生算数Aで、次のような問題が出されたのを知って、うーんと思ったことがあります。

問い 約 150 ㎠ の面積のものはどれでしょう。

 ア 切手 1 枚の面積 イ 年賀はがき 1 枚の面積 ウ 算数の教科書 1 冊 の表紙の面積 エ 教室 1 部屋のゆかの面積

なかなかスパッと即答できませんでした。私などは、こういう数字の実感といいうのは、ピンとこないこともありそうです。

 

コロナ対策の緊急予算は20兆円とのことですが、「1兆円とは、どのくらいか?」ということについて、面白い例え?を目にしました。一部改訂してご紹介すると、

大化の改新に成功した中臣鎌足が、ご褒美に1兆円もらいました。

鎌足は喜んで毎日200万円ずつ使い続けました。

使い終わったのは、アナと雪の女王 let it go が飛鳥の町に流れる頃でした」

という具合です。1兆円とは、毎日200万円使っても、1360年余りかかる金額だということですね。

 

さて、5/24の朝日新聞に、次のような記事がありました。

……米国での新型コロナウイルスによる死者数が10万人に迫る中、ニューヨーク・タイムズ紙が24日発行の1面を死者の名前や享年、一言紹介の活字だけで埋めた。この日の紙面には1千人分を掲載した。死者数が単なる数字ではなく、それだけの数の人生が終わりを迎えたという事態の重みを伝えようとの試みだ。……

この1枚の写真もない紙面を見て、私は今さらながら、怯むような気持ちがしました。

また、この記事に関して、昨日5/28の朝日新聞には、「米紙が光を当てた1000人の死と生」と題した、神尾希代子さん(東京都)の投稿がありました。

 ……紙面では1千人の死者の氏名と年齢に加え、それぞれのささやかなストーリーが綴(つづ)られていた。「Aさん(79)は教会の合唱隊で42年間歌い続けた」「Bさん(75)はカリカリになるまで焼かれたベーコンとハッシュドポテトが好きだった」――。会ったことがない人たちとはいえ、「彼女」が仲間と歌う賛美歌が耳をかすめたり、「彼」がカリカリのベーコンを笑顔でほおばる食卓の風景が脳裏に浮かんだりする。

 それぞれのかたちで躍動していた生命が文字の向こうに浮かび上がり、「彼女」「彼」は「私たち」でもあるのだという現実を突きつけられた。それは静謐(せいひつ)であると同時に雄弁なジャーナリズムの力である。今後「私たち」のストーリーがどう展開していくのか、考えずにいられない。……

 

ある地方自治体の長が「今日の感染者は10名でした。少なくてホッとしています」と言っているのを聞いたことがあります。数字の表面だけを見慣れてしまって、このようなことを軽々しく言ってはいけないですね。10名の方には10名の方の生活や家族、不安や大変さがあるでしょう。

そういうものをしっかり想像して思いやることのできる感性を忘れたくないと思いました。

高倉健さんの最敬礼

挨拶の話のつづきです。

(野地秩嘉氏「心に響く言葉」より)

……ドアが開いたら、あの大スターの高倉健がたったひとりでエレベーターに乗っていたんです。
呆然としていたら、私のそばに来て、
「高倉です。よろしくお願いします。」
直角です。90度の角度ですよ。あわてて、私がごにょごにょ言いながら、なんとなく頭を下げたら、高倉さんは不動の姿勢で下を向いていました。
びっくりしました。
「こういう人が本当の大人だ」と感じました。マネージャーも付き人もいなかった。
たったひとりで博多にやってきて、ホテルもひとり。

ロケの間もひとりで立っていました。絶対に腰を下ろさない。
何の文句も言わない。オレたちバイトには気を配って、飲み物とか食べ物をくれる…。
衝撃でしたねえ。世の中には立派な大人がいるんだと思った。………
だって、はたちかそこらの何もわからないガキに対して、最敬礼して、ちゃんと尊重してくれる。
そんな人いないです。
バイト仲間とはあの頃、「大人になったら高倉健みたいになりたい」と話しました。
いつの日か、立派な大人になるんだ、と。……

(しかし、筆者はすぐには人に頭を下げられる人にはなれなかったそうです。自分に自信が持てず、突っ張っていたそうです。しかし、ある日、ふと高倉さんの最敬礼を思い出して、『一からやり直そう』と決め、そこから成長し、人間関係も変わって、仕事が順調に行きだしたそうです。)


……高倉さんにお目にかかることは、もう一生ないでしょう。でもあのお辞儀を見ていなかったら、自分はこうはならなかった。高倉さんのおかげだと思う。
だから、作品はどんなものでも全部見ます。

筆者・野地さんの話はこう結ばれていました。

さて、私は「あいさつ」の「あ」は「あかるく」の「あ」という話を、時折します。。

「い」は「いつでも」の「い」。「さ」は「さきに」の「さ」。

そして、「あいさつ」の「つ」は「つたわる」の「つ」です。

高倉さんの「最敬礼」は、人の生き方にも影響を与えるほどの何かを「伝えた」のですね。

私たちも毎日の挨拶を大切にしたいと思ったところです。

 

感じの良い挨拶「語先後礼」

本校でも、全校生徒が一斉に登校しての授業がスタートしました。
本校は、どのクラスでも、授業の始まり、終わりの挨拶などは、「語先後礼」で行います。

「語先後礼」とは、挨拶の言葉が先、礼(お辞儀)が後、といういわば礼儀作法です。

以前、肥後銀行の牛深支店に行った時に、カウンターの中に「語先後礼」と掲示してあって、ビジネスマナーとしても定着しているのだなと思ったことがあります。
本校で授業を見て回っていますと、3年生はさすがに「語先後礼」が上手です。

2年生ももちろんできますし、1年生も、小学校の時から「語先後礼」に取り組んできたのでしょうか。よく頑張っています。

(5/19の1年生の語先後礼の様子)


現在は、みんなマスクをしていますので、挨拶も大きな声でというわけにはいきません。

しかし、それでなおさら、相手の顔(目)をしっかりと見て「お願いします」と言ってから、きちんと礼をする、その「語先後礼」の姿がとても際立ち、感じよく見えます。

金八先生の言葉に「立派な人にならなくてもいい。どうか、感じの良い人になってください」という言葉があります。
「感じの良い」というのは、付け焼き刃では身につかない、大切なことのように思います。

「語先後礼」の姿はとても「感じの良い」習慣です。

3年生になって、面接試験の練習をしてみると、すぐわかります。

一人一人で挨拶するときも、ぜひ「語先後礼」、そしてできれば「立ち止まって挨拶」ができればいいですね。

 

挨拶といえば、以前読んだ文章で、考えさせられるものがありました。学校だよりで紹介したこともあるのですが、またここでお話しします。

野地秩嘉氏「心に響く言葉」より引用

(テレビ局でアルバイトをしながら、将来はどうしようかと悩んでいる「私」は、ある日俳優の高倉健さんをホテルに迎えに行くよう言われました。)

えっ、と思いました。ひとりじゃ嫌だなあ、と。周りにお付きの人がたくさんいるだろうし、無作法をして怒られたらどうしようと…。
ホテルに行って、1階のエレベーター前で待っていたんです。
そして、ドアが開いたら、あの大スターの高倉健がたったひとりでエレベーターに乗っていたんです。

(つづく)

葉桜の気持ち

今年の入学式は、来賓の皆さんや、在校生の皆さんがいない入学式でした。

在校生の皆さんには、聞かせられなかった校長式辞の中で、次のような話をしました。

(1年生の皆さんは覚えていますかね?)

……桜は花が散るとすぐに、来年花を咲かせる準備を始めます。
夏にはもう、葉っぱの付け根に花芽(はなめ)という小さな芽ができ、咲く準備ができるそうです。
しかし、桜は咲くのをがまんして、花芽のままで眠ります。
そして、秋に葉が落ちたあとに、冬の寒い空気にさらされると、少しずつ眠りから目を覚まし、暖かい春になると、花を咲かせるそうです。
ここで不思議なのは、桜は、厳しい冬を乗り越えないと春に咲くことはないということです。これを難しい言葉で「休眠打破」と言うそうです。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、皆さんも、小学校の卒業をはさんだこの大切な時期に、寂しい思い、不安な気持ちで過ごしてきたのではないかと思います。
しかし、桜の花が冬の寒さの後に、美しい花を開くように、私たちもつらい時を乗り越え、多くのことを学んだ後にこそ、成長があります。……

 

このような話です。

スクールバス乗降場所の近くの桜並木は、立派な葉桜となって、五月の気持ちのいい風に吹かれています。

全校での登校日がスタートしましたが、これからの夏、秋、冬、そして来年の春に向けて、準備をしているのでしょう。

生徒の皆さん、私たちも東中得意の「先見」を生かして、先を見通して学校生活をリスタートしましょう。

校歌の研究

心と心 寄せ合えば 新たな夢が 広がるよ 

権現山の ふところに 歌声響く 我が母校

牛深東小のホームページに、「みんなで歌いましょう~牛深東小学校 校歌~」という記事がありました。(作曲は本校の赤星前校長先生です。作詞は、私が新卒で旧本渡中に勤務していた頃、いろいろと教えていただいた先輩の内保先生です。)

先日のこの欄で、1年生の作文を紹介しました。その中に、
「もっと学校のこと、たくさん、くわしく知りたいです。」とありました。

本校1年生のみなさんも、臨時休校で、校歌は入学式で一度耳にしただけではないかと思いました。

そこで、東小にならって、本校ホームページのトップにも校歌を紹介したところです。


★校歌音源 ☞usibukahigasichu_kouka.mp3


鶴長研治さん作詞、八木孝さん補作詞、久保田つとむさん作曲です。

私は八木先生にもご縁があり、熊本市内に勤務していた頃に、特に造詣の深い俳句や詩歌の指導について直接教えていただいたことがあり、懐かしく思いました。
本校の校歌は、赴任して初めて聴いた時に、二番で調子が変わり、ワルツ?みたいになってすごいいい校歌だと思いました。

このホームページや学校だよりのタイトル「東天高く 藍より青く」はこの校歌の歌詞から取っています。
一番の出だしは、

東天高く六郎次 緑に萌える権現の

で始まり、六郎次と権現の二つの故郷の山が登場します。

東小校歌にも一番に権現山、六郎次は二番に登場します。
ふと気づきましたが、校歌には山が歌われることが多いのかな、と思って、調べてみました。

 

 たとえば、深海中校歌は、

南の風に光呼ぶ 希望のしるし六郎次の
久玉中校歌は、

緑したたる 権現の かの山々を仰ぎつつ

久玉小校歌では、

権現山の 空高く 五色の虹の 立つところ
深海小校歌では、

緑に映える 六郎次 望みのたかね 仰ぎつつ


と、やはり権現山と六郎次山はいわゆる「テッパン」本校校区を歌うには、欠かせないようです。

さらに

内之原小校歌では、

浅海山朝日に映えて 水清し 内之原川

とありました。
山之浦小校歌では、山は登場しませんでしたが、

早崎瀬戸の うずしおは さつまの海を のりこえて

と、「さつまの海」が登場して、山之浦のスケールの大きさを感じました。


校歌とは、その学校を育んだ自然や風土、故郷の郷愁をかき立てる感じがします。
本校生徒にも、校歌を思いを込めて歌い、大切にしていってほしいと思います。

 「天草郷友会」のホームページでは、天草の各学校の校歌がこのほかにも紹介されています。

音源もアップされていますので、懐かしい子どもたちの歌声を聴くこともできます。

天草の校歌(天草郷友会ホームページ)

ビューティフル・ネーム

(名前の話のつづき)

名前というと思い出すのは、以前、ゴダイゴといグループが歌った「ビューティフル・ネーム」という歌です。

ゴダイゴは、私の学生時代に人気があった日本のバンドです。

保護者の皆さんはドラマ「西遊記」やアニメ「銀河鉄道999」の主題歌などをお聴きになったこともあるのではないでしょうか(そうとう古いですが)。

英語表記では GODIEGO で、「GO・DIE・GO」、つまり「進んで、たとえ倒れても、また進む」いわば「七転び八起き」のような意味を込めたグループ名だと聞いたことがあります。

さて、「ビューティフル・ネーム」という歌ですが、
 今日も子どもたちは 小さな手をひろげて 光とそよ風と友だちを呼んでる
で始まり、
 だれかが どこかで 答えてる その子の名前を叫ぶ
 名前 それは 燃える生命 ひとつの地球に ひとりずつひとつ
と続きます。

名前は「ひとつの地球に ひとりずつひとつ」であり、その人にとってかけがえのない大切なものだという、歌謡曲?にしては、ちょっと珍しい内容です。


筆者が、わが子に命名した時のことを振り返ると、専用のノートを一冊作って、たくさんの名前の案を練ったのを覚えています。

結局は、百以上も考えた名前の案の中から、二番目に考えついていた名前に決めたのですが、こんな人に成長してほしいという願いや、この子の人生に幸多かれ、という思いを巡らせながら、生まれてくる子どもの名前を考えるのは楽しい時間でした。

そんな経験をしてからは、人の名前には、それぞれの親や家族の願いが込められている大切なものだと、心から思うようになりました。

最近の子どもたちの名前には、パソコンソフトでは簡単には変換できない、凝ったものが多いように思いますが、親御さんや家族の方の願いが込められた大切な名前である点は、今も昔も変わらないだろうと思います。


「ビューティフル・ネーム」の歌詞はこのように続きます。
 どの子にも ひとつの生命が光ってる
 呼びかけよう 名前を 
 すばらしい 名前を
子どもたちに限らず、おとな同士でも相手を尊重する第一歩として、その人の大切な名前を大事にして呼びあい、お互いの存在を尊重しあうことから、温かい人間関係も育まれてくるのではないかな、と思ったところでした。

 

大物と「同じ名前」を生きて

「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグを付けたツイートがたくさん投稿されて、話題になりました。

芸能人の方の投稿に対しても、賛否両論があり、「公務員の在り方」「三権分立」だけでなく「SNSと世論」「芸能人の政治に関する発言」などについて、いろいろと論議がされていました。

詳しいことは、社会科で公民を学習する3年生の皆さんは、ぜひ丸山先生に質問してみてください。

ここでは難しいことは控えますが、このことに関連したニュースで、私が「おや」と思った些細なことがありました。

ほんとに些細なことですが、この件に関する法務大臣さんが森雅子(もり まさこ)さんとおっしゃいます。

「それが何か?」ということですが、私と同年配の歌手の「森昌子」さん(花の中3トリオ!「越冬つばめ」はいい歌ですね)と字こそ違え同じ名前なので、最初にニュースでお名前を聞いたときは「おや」と思ってしまいました。

そして、以前、ある新聞で「大物と『同じ名前』を生きて」というコラムを読んだのを思い出しました。


筆者である会社員のWさんの名前は、姓も名もそれぞれを見れば、決して珍しいものではないそうです。

むしろありふれていると言ってもいいくらいなのに、「その姓と名が組み合わさると、日本中の誰もが知っている超大物女性タレントと同じ読み方になる」ということにまつわる話でした。


Wさんは、子どもの頃はその名前が嫌でたまらなかったそうです。

新学期に先生が名前を読み上げるたびに教室に笑いが起こり、クラスメートに名前のことでからかわれるのは日常茶飯事だったといいます。今であれば、いじめだと言われても仕方なかったかもしれません。

しかし、Wさんは生来の明るさを発揮して、やがて名前をネタに笑いを取り続けているうちに、クラスの人気者になったといいます。しかし、さすがに内心は複雑だったそうです。
大人になった今も、大勢の前で名前を呼ばれる可能性のある場所では、つい身構えてしまうとのこと。

たとえば、病院の待合室で「○○○○○さ~ん」とフルネームで呼ばれると、周囲の人たちがあたりをキョロキョロし始めて、身がすくむのだそうです。
しかし、社会人として働き始めてからは、顧客に初対面から名前を覚えてもらえたり、新しい職場にすぐに溶け込めたりするメリットも多いとのことです。


Wさんは、「名前が違っていたら、もっとしおらしいキャラクターで、別の人生を歩んでいたかも知れない」と思ったこともあるそうですが、

「三十年以上もつきあってくれば、この名前をいとおしいと思う気持ちが上回る」と文章は結んでありました。

その気持ちはよくわかりますね。私が高校入試を受けた頃は、合格発表は合格者の氏名が高校の玄関前に張り出され、その日の夕刊にも合格者全員の氏名が高校別に掲載されていました。

私は、大勢の合格者の氏名の中から、自分の名前を見つけると、その名前のところだけが、スポットライトを当てたように光って見えたのを覚えています。

私も自分の名前は大好きなのです。皆さんはどうですか?

(つづく)

もっと学校のこと、たくさん、くわしく知りたいです。

休校から、6月の学校再開に向けて、今週は学年別の登校を行いました。

ソーシャルディスタンスを保ちながら、体育館入口で、手指の消毒、ヘルスカードの提出、健康観察を行いました。

体育館での座席はもちろん、課題を提出する時やトイレに入る時も、

一定の間隔を置いて並びます。

さすが東中生徒です。マスク着用も習慣となり、「新しい生活様式」にもよく対応していました。

体育館で、30分×4コマの教科の授業を受けましたが、

久しぶりの授業、しかも体育館で、なれない場所のせいもあり、生徒たちはずいぶん疲れたようでした。

ご家庭での様子はいかがでしょうか。

 

さて、登校時に集めたヘルスカードは、養護の西田先生が全員分必ず目を通して、

コメントやアドバイスを書いて、その日のうちに返しています。

先日の登校日、西田先生が見せてくれた、1年生のヘルスカードの感想欄です。

本人の了解を得て、一部ご紹介します。

 

……休校中だったけど、元気で過ごせました。

頑張ったことは宿題を早く終わらせようと毎日したことです。

休校中で、まだ、学校のことを知れていないから、早く学校に行きたいです。

それから友達と会いたいです。

中学校に入学してまだ、友達や先生方たちと5、6回ぐらいしか会ってないから、

早くみんなに会いたいです。

そして、もっと学校のこと、たくさん、くわしく知りたいです。

少ししか学校に行けてないからさびしいです。……

 

1年生の率直な気持ちでしょうね。

学校が再開したら、1年生にも東中生としていろいろなことを学ばせてあげたいですねと、

職員室で話をしました。

学校再開が楽しみです。

 

さて、この欄でもご紹介した「アマビエさま」が校長室にも見えられました。

アマビエさま、疫病退散のため、どうぞよろしくお願いします。

池江璃花子さんの日々

昨日の夕方、「新型コロナ影響 夏の全国高校野球が戦後初の中止決定 」というニュースが報じられていました。

「開催を信じて練習をしてきたのに」「厳しい練習をいっしょに頑張ってきた仲間たちと出たかった」あるいは「今までの時間がムダになってしまった」「夢が消えてしまった」といった高校球児の感想が紹介されていました。

また、「中止は残念だが、野球を通して今を生きる力をつけてほしい」といった城北高校の監督さんの声もありました。

昨日は、「目的と目標」というお話をしましたが、皆さんはどう思われますか。

 

ところで、水泳の池江璃花子さんが昨年2月からの白血病の闘病を経て、12月には退院され、今年3月には406日ぶりにプールに入られたというニュースがありました。

つい先日は、ウイッグなしの姿でCMに出演されている姿も公開されていました。

専門家によると、パリ五輪を目指すことは十分可能、という話もありました。

 東京五輪での活躍を期待されていた一流アスリートの方の病気との闘い、私たちの想像以上に厳しいものでしょう。

 

先日はNHKで特集番組が放送されました。 

「泳がなければ何もないのかな」と一時は思ったという池江さんの言葉。

一方、プールでの練習を再開した日の笑顔。

それらから、アスリートとして「水泳で好記録を出す」「オリンピックで活躍する」という「目標」と、その目標を通した泳ぐことの「目的」が、以前と現在では変わってこられたのではないかと思えました。

池江さんの健闘を祈って応援したいと思います。

池江璃花子オフィシャルサイト

NHKスペシャル「振り向かずに前へ 池江璃花子 19歳」

 

あいにく、放送、再放送は終了しています。YouTubeのこの動画はダイジェスト版です。本編はNHKオンデマンドで視聴できるそうです。

ウルトラ警備隊、その目的と目標

“自衛隊に「宇宙作戦隊」発足!


先日(5/18)の朝日新聞の見出しを見つけた私は、「ついにその時が来たか!」と目を見開きました。

われわれ人類は、ついに宇宙からの侵略に立ち向かう時がきたのか、と。
しかし、その記事をよく読んでみると、「人員は約20人で、宇宙ごみ(スペースデブリ)などが人工衛星にぶつかる危険がないかを、レーダーなどで監視することが任務となる。」と続き、どうも私が思ったようなSFの世界のような物語とは違うようでした。

ただ、4月末には、アメリカ国防総省がUFOの映像を公開したことについて、河野防衛大臣が

「自衛隊のパイロットは、今までUFOに遭遇したことはないようだが、万が一、遭遇したときの手順をしっかり定めたい」などと語っていましたので、今後の展開に注目したいところです。


さて、私の世代にとって、SFの世界の◯◯隊といえば、サンダーバードの「国際救助隊」とウルトラセブンの「ウルトラ警備隊」です。(個人的な意見です。)


サンダーバード基地の椰子の木を倒しながら飛び立つサンダーバード2号も、空中で3つの機体に分離するウルトラホーク1号も、私は持っていたのです。

恐縮ですが、サンダーバード2号の出動シーンです。

 

 さらに、ウルトラホーク1号の分離です。

 

ウルトラ警備隊というと、

地球平和こそが「目的」であって、

怪獣を倒すことは、そのための「目標」に過ぎない、

という「目的」と「目標」を説明するわかりやすいたとえがあります。

目的は、最終的に実現しようとして目指すもの。

目標は、目的に到達する過程で目指すもの。

そこで、目的は抽象的で、目標は目的に比べて具体的になるようです。

目的を達成するためには、まずは目の前にある具体的な目標を着実にクリアしていくことが大切ですが、逆に目先の通過点(目標)にこだわりすぎて、そもそもどこのゴール(目的)を目指して走り始めたのかを忘れてしまってはいけませんね。


生徒の皆さんも、勉強をしなくてはならない目的は何か、今の目標は何なのか、部活を頑張る目的と目標は何だろうと、ちょっと立ち止まって考えてみてはどうでしょう。

フォーカスするとは

知人(昔の教え子です)から教えてもらった、Appleの創業者スティーブ・ジョブズ氏の動画を見ました。

古い動画ではありますが、1997年の世界開発者会議で質問に答える様子が、YouTubeで公開されているのです。
ジョブズ氏は、一人の聴衆(研究開発者)から「OpenDocはどうしたのか?」と聞かれます。
OpenDocとは、研究開発に取り組んだものの、残念ながら普及を果たすことができず、廃止することになったAppleの技術です。

質問者はその開発チームの関係者のようです。多くの聴衆の前で、ちょっと意地悪な質問だったのかもしれません。
それに対して、ジョブズ氏は次のように答えました。

 

Appleは数年間苦しんできた。
ひどい管理だったと言わざるを得ない。
研究者たちはそれぞれ様々な方向に(バラバラに)向かっていたため、成果はその足し算にも満たなかった。
そこで、私は基本的な方向性を決めなければならなかった。
小さく見ると意味があっても、大きく見ると意味がないものがたくさんあったんだ。
最も難しいのは、フォーカスする(焦点を合わせる)ことなんだけど、

ふつうフォーカスするということは、YESと言うことだと思うよね。
しかし、違うんだ。
フォーカスするとは、NOと言うことなんだ。
「いや、だめだ。ノーだ」と言わなくちゃいけないんだ。

(Webサイト スティーブ・ジョブズ「焦点を合わせるということは「ノー」ということだ。その結果本当にすごいプロダクトが生まれるんだ」、スティーブ・ジョブズ「フォーカスとはNOということ」 から要約・引用)

 

何かを進める際の「選択と集中」を、ジョブズ流に語られているのだと思いました。

本校では、学校再開に向けての準備の段階としての登校、授業を今日から始めます。
見通しが付きにくく、いろいろな判断が求められる昨今、参考になる言葉でした。

 

比較的短い動画です。なにより、ジョブズ氏が自分の言葉を大切にして話している様子がよく分かります。興味がおありでしたら、ご覧になってみてください。

(YouTube 約2分8秒)

『コ』と『ロ』と『ナ』と『君』

「『人』という字は、人と人が支え合ってできているのです」

とは、懐かしい?昔のドラマ金八先生の名言です。

他にもたとえば、夢を「口」にして「十」回、唱えると「叶」う。

どんなに「辛」くても、あとひと(一)頑張り足せば、「幸」せになる。

など、漢字の形についてのいい話?はいくつかありますね。

さて、また目に止まった新聞記事(5/11朝日新聞)から、ある短歌(五七五七七にまつわる話です。

その短歌とは、


しばらくは 離れて暮らす 『コ』と『ロ』と『ナ』 つぎ逢ふ時は 『君』といふ字に

です。

以下、一部記事を引用します。


……新型コロナウイルスの影響で大切な人と会えないつらさや未来への希望をつづった「短歌」が先日、ネット上で話題になった。

 作者は、大阪府内の百貨店で宣伝や広報を担当しながら、似顔絵を中心としたイラストを描いているタナカサダユキさん(56)だ。

 君という文字の中に「コ」「ロ」「ナ」を見つけたのは、母の付き添いで行った病院の待合室。母がMRI検査を受けている間、新型コロナウイルスに関連する貼り紙を眺めていて、ハッと気づいた。「昔から文字遊びや回文が好きなんです。帰りのタクシーの中で、この気づきをもとに川柳や短歌をつくれるんじゃないかと考え始めました」

 五七五七七に合わせるべく、コロナをコとロとナと分けた結果、ソーシャルディスタンシング(社会的距離をとる行動)も表現することができた。……

いかがですか。たいへんな毎日の中で、小さな気づきから心のホッとする短歌ができたのですね。SNSでは、たくさんの反響があり、作者の方も元気が出たそうです。

さて、以前の東輪会で、学習委員会主催の学習クイズ大会が行われた時のことを思い出しました。

 

その時に、先生チームも苦しんだ難問に、


「幸」という字に二本の棒を加えて、別の漢字にしなさい。


という問題がありました。

正解はこのホームページの記事をご覧ください。

また、東輪会を再開したら、楽しいレクリエーションを行いましょう!

東輪会(学習委員会)で学習クイズ大会(2018/09/19)

将棋羽生善治さんの3S

私が中学生の頃は、定期テストの時は、半日で下校でした。

先生たちは採点したり、生徒たちは次の日のテスト勉強をするための日程だったのでしょう。

しかし、私はまっすぐ家に帰ってテスト勉強をしたことはなく、この時とばかりに、寄り道ばかりしていました。

熊本駅前にあった本屋に寄ったり、スーパーの上のゲームセンターで遊んだりしていました。

一番よく寄ったのは、友達の哲郎くんや和之くんの家で、よく将棋をして帰りました。

このように、その頃から将棋は私の趣味なのです。近頃は藤井聡太くんの活躍で話題になることも多い将棋界ですが、私はオンライン将棋とかを指すほどの腕はなく、もっぱら観戦が楽しみのいわゆる「観る将」です。

その私の楽しみの一つとして、毎週日曜日の「NHK杯将棋トーナメント」をよく観ています。ところが、この番組もコロナの影響で新しい対局が放送できず、昔の伝説の名局が放送されているようです。

今日は、平成に年号が変わったばかりの頃の「加藤一二三九段対羽生善治五段」の放送があります。

30年以上前の当時、元名人として実力者の一人だった「ひふみん」こと加藤九段(当時49歳・現在とはずいぶんイメージが違います)と、新進気鋭の羽生五段(当時18歳)の一局です。

30歳あまりも歳の差のあるベテランと新鋭の、注目を集めた一局でした。

この一局の中盤戦で、羽生さんは「5二銀」という一撃必殺の一手を指し、そこから一気に羽生さんの勝勢となり、勝負はあっという間に終わってしまったのでした。

このことから、この対局は伝説の一局と言われるようになり、「羽生五段の5二銀」は、将棋ファンの中では有名な鬼手となったのです。

さて、ここで私がこの「羽生五段の5二銀」から勉強になるなと思うのは、ビジネスの「3S」を象徴しているからです。

「3S」とは、Simple(単純)、Smart(賢明)、Speedy(迅速) のことです。

この「3S」の反対はというと、ごちゃごちゃ、おろおろ、のろのろ、といったところでしょうか。そう考えると、ビジネスの「3S」が大切なのもわかる気がしませんか。

私の見たところ、「5二銀」は、まさに相手の王様を詰ます、という目的に単刀直入に切り込む一手であり、「3S」の条件を具現化していると思えるのです。

私は仕事の中で、ときおり「羽生五段の5二銀」を思い出し、「3S」を心がけるようにしているところです。

(YouTube 約15分17秒)

数字の美しさとは

「博士の愛した数式」という小川洋子さんの小説は、中高生におすすめの本として紹介されることも多く、映画にもなっていますので、皆さんご存知かもしれません。

↓クリックすると本の紹介が見られます。

博士の愛した数式 

その物語の中で、数学や数字の美しさについてたくさん語られます。わたしは数学は苦手なので、よくわかりませんが、数学が好きな方の中には本当に数字が大好きという方がいらっしゃいます。

わたしの知り合いの数学の先生は、プロ野球選手の打数、安打数、打率のベスト100の一覧表を飽きずにながめたり、駅伝競走の区間ごとのタイムと順位の一覧表を楽しそうに読み取っていらっしゃいました。「数字が並んでいるのを見てるとワクワクする」と言いながら。

さて、以下は将棋の谷川浩司九段がお弟子さんに出題されるという問題です。

電卓かメモとえんぴつを片手に、考えてみてください。

「…12345679は魅力的な数で、9をかけると(      )になります。なぜこうなるかは、電卓より筆算のほうが理屈が分かります。8が抜けているのが鍵です」

(      )にはどんな数字が入るでしょう。

数学が専門の森教頭先生(将棋も強いそうです)に聞いてみると、「×9を×(10-1)にすると簡単に計算できますね」と教えてくださいました。???

 また、谷川九段によると、「18をかければ(      )が並び、27をかければ(      )が並びます」ということです。

×8も美しい答えになるそうですし、 98765432に9をかけるのも楽しいそうです。

生徒の皆さん、数学の課題の学習の合間に、数字の美しさを楽しんでみてはどうでしょう。

あなたの台所

 滝沢カレンさんという、モデルさん?タレントさん?をテレビでご覧になったことがおありでしょうか。どこか、不思議な言語感覚で話をされる方です。

ネットの書評欄で、『カレンの台所』という、いわゆる料理本が紹介されていました。

滝沢カレンさん「カレンの台所」インタビュー この本は楽しませてもらっている食材たちへの恩返し

インスタグラムに投稿した料理を中心に、全30メニューが掲載されているそうです。たとえば


「冷たい何も知らない鶏肉」
「お醤油を全員に気付かれるくらいの量」


いかがですか。すごい表現ですね。レシピがこのようにユニークな表現で書かれていて、人気を集めているそうです。


さて、昨日のこの欄で、給食のお話をして、「ご家族で調理にチャレンジしてみては…家族の話題も増えそうです」とお話ししました。
すると、朝日新聞の投書欄で偶然「今日も料理 笑顔うれしい」という滋賀県の16歳の高校生・佐原凜空(りく)さんの文章を見つけました。
 
「母から誘われたのがきっかけで、お昼ご飯作りを手伝っている。正直、最初はちょっとめんどくさく思っていたが、手伝ってみると意外に楽しかった」と始まります。
「ある日、だし巻き卵を作ることになった」筆者は卵一つ割るのにも手を汚して思うように割れず、苦戦します。
しかし、「出来上がっただし巻き卵を祖父と祖母にあげるとすごく喜んでくれた」お父さんも驚きながら嬉しそうです。
「手伝い始めたばっかりで、作ったメニューも多くない。けれど、一つひとつ教えてもらいながら料理を作るのが、なんだかうれしくて」
「できることが増えるってやっぱりいいなと実感した。そして何よりも自分が作った料理をうれしそうに食べてくれる家族がいる」
休校中の家庭生活で、いい気づきをしたんだなとほ微笑ましく読みました。
そして、最後に「だからぼくは今日も作る」とありました。

 
私はばくぜんと、「りく」さんという、日頃台所に立たない女子高校生の作文かと思いながら読み進めていたのでしたが、男子の体験と知って、なおさら微笑ましく思ったところでした。


ここまで読んでくれて、料理にチャレンジしてみようと思い立った生徒のみなさん、滝沢さんの本も楽しく読めて、参考になるかもしれませんよ。

↓クリックすると本の紹介が見られます。

カレンの台所 

給食の話

大手食品メーカー日清食品の最終利益が最高になったそうです。外出自粛により、カップめんの売り上げが大幅に伸びたためということです。

カップめんというと、「カップヌードル」が発売されたのは、私が小学校高学年の頃だったと思います。その手軽さとおいしさに、びくりしたのを覚えています。特に、あの小さなエビ?の味は魅力的でした。それ以降、子ども時代から学生時代、独身時代とインスタントラーメンにもずいぶんお世話になりました。しかし、もう中高年もいいところなので、最近はセーブしているところです。

特に現在、一人暮らし中ですので、給食の食べられないこの期間、食生活に苦労しています。ご家庭でも子どもたちの食事には、免疫力を高める面からも、日ごろにも増して気をつけられているのではないでしょうか。

給食といえば、ネット記事で「今と昔じゃこんなに違う!?親世代&現代っ子の給食ランキング」が紹介されていました。

(小学生の)親世代の給食人気ランキングは、第1位「揚げパン」第2位「カレーライス」第3位「ソフト麺」でした。

現代っ子の給食人気ランキングでは、第1位「鶏のから揚げ」第2位「ハンバーグ」第3位「カレーライス」そして、第4位「オムライス」第5位「スパゲティ」と続くそうです。

私は親世代よりもっと上の世代ですが、ベスト3はまさにこの3つでピッタリ同じでした。特に揚げパンは、きな粉がまぶしてあれば最高です。これは他の先生たちにも聞いてみましたが、同意見のようです。

しかし、ソフト麺については、今の生徒たちは知らないかもしれません。

クックパッド ソフト麺

また、カレーライスは世代を超えて強いですね。本校生徒も、月一回のカレーライスの給食は楽しみにしているようです。いつだったか、何か学校行事の振替休日の献立がカレーライスなのを知った生徒が、本気で残念がって話しているのを耳にしたことがあります。

保護者の皆さんはの給食の思い出は、いかがでしょうか。

ところで、わが牛深給食センターの給食はとてもおいしいです。

地産地消、天草、牛深らしい工夫されたメニューも多くて、いつも楽しみにしています。「給食が恋しいなぁ」と思っていた昨今ですが、昨日、給食センターの宿輪(しゅくわ)先生から「学校給食レシピ集」が届けられましたと、西田先生が教えてくれました。

次の七つの取っておきのメニューについて、レシピが紹介されています。

①ピザトースト ②南関あげ丼 ③マーボーカレー ④海そうサラダ ⑤かみかみサラダ ⑥大豆とちりめんの甘辛あげ ⑦びっくり目玉焼きゼリー

私のイチオシは、⑤かみかみサラダ です。さきいかの味がよく出ておいしいですよ。ただ、レシピを見て、白ワインが入っていたのを知ってびっくり(私はアルコールは一滴も飲めませんので)!隠し味が効いているのでしょうね。

家庭科の調理の学習を兼ねて、生徒の皆さんも学校給食のメニューにチャレンジしてみませんか?保護者の皆さんもいっしょにいかがですか。給食の今と昔について、家族の話題も増えそうです。

くわしくはこちらから→学校給食レシピ集.pdf

 

「コロナ気をつけて」ある投書から

先日、この欄で、「医療従事者の方に感謝と応援のエールを送りましょう」というサイトについて、ご紹介しました。

保護者の皆さんの中にも、医療機関、介護福祉機関はもとより、お客様への対応をされる店舗にお勤めの方も多いと思います。

5/11(月)付けの朝日新聞に、次のような読者の投書が掲載されていました。少し長くなりますが、引用させていただきます。

 

 (声)接客中「コロナ気をつけて」に涙

会社員 中地絵美(神奈川県)

 先日、職場で泣きました。お客様に「コロナに気をつけてね」と言われたからです。

 4月7日に緊急事態宣言が出ましたが、私はスーパーで働いているので、リモートワークはできません。会社はお客様と従業員の感染防止のためにできることはしています。それでも家には病気の母がおり、不安は尽きません。

 商品の購入個数の制限や間隔を空けてレジに並ぶことなどをお客様にお願いするようになりました。不満や怒りをぶつけられたり、レシートを指でつまんで、ポイッとされたりすることが少なくありません。そんな時は「まだコロナに感染していないし、仕事があるだけ幸せだと思わなければいけない」と自分に言い聞かせてきました。

 年配の女性が帰りがけにかけてくれたこの言葉は、あいさつのようなものだったかもしれません。でも私はとても救われました。思わず「ありがとうございます!」と言いましたが、それでは言い尽くせませんでした。

 

感染防止や先行きも見えない状況など、ストレスや辛いことも多い中で、日夜働いてくれている方々のおかげで、私たちの暮らしは支えられています。

ごく身近なところからでも、感謝や応援の気持ちは伝えられるものですね。

また、生徒の皆さんは、休校中の皆さんを支えてくださっている家族の皆さんに、感謝の言葉を忘れずに贈ってほしいと思います。

 

海外からは、あの正体不明の芸術家バンクシーの話題もありました。

バンクシー、医療従事者に感謝する新作…英の病院に看護師人形で遊ぶ少年の絵

オンライン朗読会

昨日に続いて、オンライン会議の話題のつづきです。といっても、会議ではなく、アプリZOOMを使った朗読劇のお話です。

私はドラマ「古畑任三郎」が大好きでして、以前に国語の実力テストの問題文に原作を採用したほどです。

5月6日、その「古畑任三郎」や映画「ステキな金縛り」などの作者三谷幸喜さん作のコメディー舞台「12人の優しい日本人」の朗読会が、YouTubeで生配信されました。

「12人の優しい日本人」〈ストーリー〉一般市民から無作為に選ばれた12人の陪審員。名前や職業、年齢もわからない初対面同士がある事件の審議を始める。被告が有罪か無罪かを決める結論は全員の意見が一致したうえで出すという条件のもと、陪審員たちは多数決をとり「無罪」で一致。審議は早くも終わったかに見えたのだが、陪審員のひとりが無罪の根拠を問いただし始めたことから大混乱!(2005年のWOWWOWのホームぺージから)

私は後でアーカイブを見たのですが、西村まさ彦さんや吉田羊さんなど、おもな登場人物12人が、前半約90分、後半約60分ずっと、ZOOMの12分割された画面で映し出され朗読劇をするという、面白いものでした。

12人の年齢、性別、職業がバラバラな人たちが繰り広げる、会話だけが中心の劇ですが、推理小説のようなトリック?や気の利いたギャグ、時には考えさせられる言葉もあり、2時間半があっという間でした。(「古畑任三郎」が好きな方にはおすすめ)

改めて、人の発言の背景には、性格や価値観、人生経験などいろいろなものがあるのだろうなと思いました。

本校生徒ならもっと「傾聴・同意」ができるだろうな、とも思いました。

また、ZOOMなどの活用方法の新しい一面も知ることができ、ほんとうに「コロナ後」の世界は変わっていくのだろうなとも思ったところです。

調べてみると、この企画は、陪審員6号で出演もされている近藤芳正さんが、生の演劇の面白さを見てほしいと発案され、三谷さんの快諾を得て実現したそうです。

また、前後編あわせてリアルタイムで2万8000人が視聴したそうです。まだ5月末までご覧になれるということです。

下にリンクを設けましたが、長編ですので、再生される際はご注意ください。

 

 

新しい生活様式…オンライン会議

5月4日、厚生労働省から新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」が示されました。「感染防止の3つの基本」①身体的距離の確保②マスクの着用③手洗い など、ニュース等でも皆さんお聞きになったと思います。

「遊びに行くなら屋内より屋外を選ぶ」「外出時、屋内にいるときや会話をするときは症状がなくてもマスクを着用」など、臨時休校中の子供たちにも再度確認したいことがありました。

さて、「働き方のスタイル」の項目では「会議はオンライン」と言われています。
先日、小多先生がアプリ ZOOM  を使ったオンライン会議について調べていました。聞くところによると、中体連の会議を開くうえで、調べる必要に迫られてしまったそうです。

すると、丸山先生が「私はアプリを入れていますよ」と助け舟を出してくれて、協力していろいろ一緒に調べてくれました。

するとまたまた、ICTに詳しい下城先生も加わって、ああじゃないこうだろうと言っているうちに、「では、まず今から試してみましょう」ということになりました。
その時職員室にいた先生たちが、それぞれパソコンや私物のスマホやタブレットを開き、アプリをインストールして、あっという間に準備ができました。。
丸山先生がオンライン会議の主催者となって、IDなどを回して、スタートしました。職員室、廊下、1年教室、美術室、保健室とそれぞれ分散して、あっと言う間に7、8人のオンライン会議が実現しました。
私はというと、そばから、なんだなんだ、いいぞいいぞ、映った聞こえた、と騒いで見ているだけでしたが、
小多先生によると、思ったよりスムーズに開催できたという感想でした。
そのうち、「在宅勤務の日もこれを使って打ち合わせはできそうですね」「40分まで無料で使えるそうだけど、十分ですね」「セキュリティについてはもう一度確認しよう」「これは、同時にしゃべるとよく聞きとれないなあ」「会議の進行役の工夫や、反応はジェスチャーで示している授業の様子を見ました」などと、いろいろな気づきが生まれました。

このことで、私が思ったことは二つあります。
まず「やってみてはじめてわかるんだな」ということです。
ネットなどでいろいろ調べてみてよくわからないところも、とにかくやってみようと実行しながら、ああそうやるんだ、こうすればいいのかと、わかることが多かったようです。
次に、「一人で悩むよりみんなで相談したり知恵を出し合うといいな」ということです。

考えてみると、本校の授業や生徒会活動で大切にしてきたことですね。
小多先生の課題意識と先生方のおかげで、ほんの30分足らずで、臨時のZOOMに関する校内研修ができました。

早速、今日の職員朝会で、在宅勤務の先生を含めた、ZOOMを使った「オンライン職員朝会」を行いました。

職員の健康観察は画面上で「」というジェスチャーで確認しました。

音声、画像ともにスムーズにつながり、まずまずのスタートでした。

 

英語に訳する・英語を訳する楽しみ

 

またテレビ番組の話題ですが、「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」という番組をご存じですか。

私は時々見て楽しんでいるのですが、出川さんがよく使う「やばいよ、やばいよ」について、

かねがね、「これはすごいぞ」といういい意味なのか、「いかん、いかん」という意味なのか、どう使うのかなと思っていました。

先日、「外国人が絶望する日本語」(時と場合によっていろいろな意味にとれて、むずかしい日本語)という記事を読みました。。

その記事では、「やばい」の英訳として、少なくとも次の7種類の言葉が挙げられていました。

Cool, Cute, Terrible, Too bad, Beautiful, Awesome, Dangerous

の7つですが、それぞれ普通は何という意味で使われているでしょう。

生徒の皆さん、ぜひ手元の英和辞典で調べてみてください。

また、私たちが当たり前のように使っている「大丈夫」「お疲れ様」「どうも」などの言葉も、相手やシチュエーションによっていろいろな意味があるようですね。

外国語の和訳として有名なのは、

I love you を夏目漱石が「月がきれいですね」と訳したという逸話や

二葉亭四迷という人がロシア語の文学を翻訳した際、女性の"「Вашa」 =「yours」というセリフを「死んでもいいわ」と訳したという例が有名のようです。

和訳するにしろ、英訳するにしろ、状況や意図をくみとって微妙なニュアンスを伝えるのは、難しくもあり、楽しくもあるように思います。

生徒のみなさん、家庭学習の課題には、予習の内容もたくさん出ていますので、難しいかもしれませんが(特に英語!)、頑張りましょう。

ちなみに、出川さんは牛深にも来られていたそうです。

出川哲朗、牛深に現れる

「今年の5月は母の月」

 「不要不急」の外出を避けて…と言われると、私などは学校の仕事以外は、ほぼすべて不要不急に思えてきます。大型連休中は食事するのもまさに不要不急な感じで、ゆったり過ごしました。
 5月7日の朝日新聞に、「外出自粛、最低限の買い物のみ、となると花屋なんて、一番に不要とされる仕事だと思ってました」で始まる記事がありました。
 木村さんの働く大阪の花屋さんで新型コロナウイルスの影響が出始めたのは2月ごろ。会社の送別会などが中止となり、卒業式も縮小され、花束の注文のキャンセルが増えたそうです。
 外出自粛となり、「もうお客様は来ないだろうし、休業にする可能性が高いな」という話が出ていました。木村さん自身も「それはそうだろうな。こんな時に花なんて、不要不急に決まっている」と思っていました。
 ところが、しばらく経った頃、「自宅に癒やしが欲しい」と、食料品などの買い物ついでに花や小さな観葉植物、苗などを購入する人が増え始めたそうです。


 「花や野菜の苗を買うお客さん、休校中のお子さんと育てるとのこと。家に飾る生花や観葉を買うお客さん、家にずっといるから…と。花って不要じゃないんだ。こんなときこそ必要なのかもしれない」木村さんはそう気づいたそうです。

(写真は木村さんのツイッターから)
 昔、先輩の先生に「不要の要」という話を聞いたことがあります。「一見、ムダに見えるものが、実は役に立つ」という意味ですが、生徒指導などにおいても、何気ない小さな取組が本質的には大切なことがある、と言われていました。
 「不要不急」が言われるこの頃、改めて大切なものは何か、家族や親しい人たちで見直してみるのもいいのではないかなと思いました。
 明日5月10日は母の日ですが、日本花き振興協議会では「今年の5月は母の月」というキャンペーンをされているそうです。5月を1か月丸ごと「母の月」として期間を長くし、販売促進とともに感染拡大を防ぎ、配送業者さんの負担軽減にもつなげようという呼びかけだそうです。

 長い休校でご家庭のご負担も多くなり、大変だと思いますが、皆さんもお花をいかがでしょうか。

深海が産んだ名大関 栃光関

日本相撲協会は4日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の延長を受け、東京・両国国技館で開催予定だった夏場所を中止すると発表しました。

早く熱気のある取組が再開されるといいと思います。

私は小さい頃に大相撲をよく見ていて、麒麟児(初代、のちの大関大麒麟)という関取が身体が柔らかいのか、身体をやたらとクネクネさせながら、ふてくされたように塩を撒いていたのが面白く、ものまねしていたのを覚えています。

深海のふれあいセンターには、深海出身の大関栃光関の大きな写真が飾ってありますね。

大鵬、柏戸とほぼ同じ時代に活躍された名大関ですが、私は残念ながらリアルタイムで見た記憶はありません。

栃光対大鵬(1962年)

しかし調べてみると、お相撲さんとしては決して大きくなかったのに、とても強いだけでなく、土俵での態度がとても立派で、生涯一度も待ったをしなかったことで知られています。

「土俵態度そのままの実直で礼儀正しい人柄は、ファンや報道陣などから広く愛された」とも言われ、郷土の先輩として、誇らしいですね。

「熊本の心」という県教委が作成した道徳資料集の中にも、栃光関が紹介されています。父を助けて「こう木」を深海の山から運び出す力仕事をした少年時代や、脇にワラをはさんで押し相撲の稽古に励んだ時の逸話などが紹介されています。

授業でも使っている資料集ですが、1話6〜7分の話が4話ずつぐらいでまとめられて、テレビ放映されていました。現在はRKKのホームページからご覧になれます。

時間があるときに、栃光関の話もご覧になってみてください。

熊本県教育委員会 道徳教育用郷土資料「熊本の心」

牛深ハイヤ祭りに向けて

臨時休校の影響で、多くの計画変更が必要になり、先生たちは日々、いろいろな相談をしているところです。

牛深ハイヤ祭りも春は中止となり、今後の開催協議中とお聞きしています。

本校は昨年度から総踊りに全校生徒で参加し、今年も楽しみにしていましたので、とても残念でしたが、今後いずれの形にしろ開催になれば、地域の中学生として参加させていただき、盛り上げたいと思います。昨年の総踊りの様子です。

学校再開後は、今まで通り2、3年生の総合的な学習で「牛深ハイヤ節」に取り組む計画です。学習する時数は少なくなりますが、ハイヤ保存会の先生方にご指導いただき、頑張りたいと思います。ご披露できる日を、皆さん楽しみにされてください。

以前、牛深総合センターのちあふる音楽祭でご披露した時の映像です。

さて、牛深ハイヤ節の混声合唱曲があるのを、初めて知りました。ご紹介するのは、東京都町田市立鶴川第二中学校のNHK合唱コンクールでの演奏です。

遠くの同じ中学生が声を合わせて「ヨイサー ヨイサー」と美しく歌っている姿に感銘を受けました。素晴らしい演奏です。ぜひお聴きください。

アマビエさま

話題になっているアマビエさんをご存知でしょうか。昨日もニュースに出ていました。

コロナ終息願う「アマビエ」の置物、熊本で想定外の増産(5/5 朝日新聞デジタル)

SNSでたくさん取り上げられているそうです。

ーアマビエは、江戸末期の弘化3(1846)年、肥後(現在の熊本県)に現れたとされる妖怪。京都大所蔵の江戸時代の瓦版によると、同年4月中旬、肥後の海中に光るものが毎晩のように出現。役人が向かうとアマビエがおり、今後6年の豊穣(ほうじょう)を予言し、「もし疫病が流行したら、私の絵を描いて皆に見せよ」と言い残したという。瓦版に描かれた姿は、地面に着くほどの長髪で、体は人魚のようにうろこで覆われ、くちばしがあり、足は3本ある。(3/12 西日本新聞から)

天草の海中?という説もあり、そっくりの妖怪「山童(やまわらわ)」が天草の山中に出たという言い伝えもあるそうです。疫病退散をする妖怪ということで人気のようですし、天草の私たちには親近感がわきますね。厚生労働省のキャラクターにも採用されています。

ペーパークラフトを作ってみた人もいます。皆さんも作成に挑戦してみては。

【展開図配布】アマビエさまのペーパークラフト

私は下浦のお人形を注文しているところです。いつ届くか楽しみです。

(4/24 西日本新聞から)

 

読書のすすめ 2

読書についてのつづきです。

生徒のみなさんにお勧めする本なら、小説ではありませんが、

佐藤雅彦さん(NHKのピタゴラスイッチを考えた先生です)の「プチ哲学」はどうでしょう。

日常のシンプルな何気ないことでも、ちょっと考えてみることで新しい気づきがあること、考える面白さを味わえます。イラストもかわいいです。

↓本の情報が見られます。

プチ哲学 

 

本校ホームページでも紹介していますが、中学生におすすめの本を紹介するサイトもありますので、ご覧になってください。

【参考】中学生向けの本の紹介サイト

 

また、次のサイトでは、人気作家が毎日交代で短編小説を執筆し、無料公開されています。これをきっかけに、いろいろな作家の作品を読んでみるのもいいのではないでしょうか。

ちなみに5月1日のトップバッターは、「かがみの孤城」で本屋大賞を受賞されている、辻村深月さんの「4月1日 今日からはじまる物語」でした。

超人気作家ら50人以上による緊急連載「Day to Day」が、WEB上で無料公開!

 

連載企画 Day to Day

 

 

読書のすすめ

本校の先生方で読書熱心だなと思う先生が、たくさんいらっしゃいます。

杉本先生の机の片隅には、いつもきれいなカバーのかかった文庫本が見かけられ、どんな本を読まれているのか、教えてもらうこともあります。

下城先生も、仕事の合間の休憩時間には、いろいろなジャンルの本を読まれています。

 

先生方に刺激を受けて、私もたまには読書をしようと思い立ちました。

今、読んでいるのは、浅田次郎さんの「天国までの百マイル」です。

中高年向きの話と思いますが、人生に疲れた主人公の母親への思い、主人公を取り巻くいろいろな人たち、医者の先生の思いなど、心を動かされる小説だと思います。 

↓本の情報が見られます

 天国までの百マイル 

 

図書館担当の松下先生や橋本先生と、先生方の「おすすめの一冊」を募集しようと相談していますので、もう少しお待ちください。

なお、私が中学時代に一番感銘を受けた本は、この本でした。

 

 

 

絵を見ること

 

NHK教育テレビに「日曜美術館」という番組があります。

日本、海外の名画について、画家の生涯や背景となる時代や文化などを含めて、淡々と紹介される番組です。

国内各地の美術館の紹介などもあります。

この頃、報道番組では明るいニュースが少ないので、チャンネルを替えていたら目に止まり、見るようになりました。

日ごろ、ゆっくり絵画を鑑賞することは少ないですが、

もともと「開運!なんでも鑑定団」の陶磁器作家や画家にまつわる蘊蓄(うんちく)を聞くのは好きだったので、「日曜美術館」も楽しく見るようになりました。

3月には、本渡の喫茶店・珈琲茶話で大田先生の個展が開かれているとお聞きして、伺いました。

大田先生の作品は、校内でも展示もしていますので、ご存知だと思いますが、天草の風景などを丁寧に描かれた温もりのある作品で、見ていると心が温かくなる気がします。

休校のために美術の授業がしばらくありませんが、再開した折には、子どもたちの心を育てる大切な情操教育として、時間を確保していきたいと思っています。

生徒の皆さん、お楽しみに。

大田先生、どうぞよろしくお願いします。

 

「今、ここでできること」

大型連休後半に入りましたので、学校内での話題ではありませんが、

「今、ここでできること」についてのサイトをご紹介します。

 

みんなでのりこえよう 〜医療従事者感謝検索〜

医療現場の最前線で戦っている人たちのためのチャリティのサイトです。

5月1日から5月6日まで、「のりこえよう」と検索すると、
一人につき10円がYahoo! JAPANから医療従事者の支援活動に寄付されます。

私も検索してみました。もうすぐ寄付金が上限に達しそうですが、

社会ではこのような取組もされているんだな、という勉強にもなりました。

こちらは、日本赤十字社の医療従事者応援サイトです。

Twitter のページにリンクしています。

dreams come true の歌と共に応援メッセージが見れるし、送れます。。

青少年赤十字加盟校の本校生徒のみなさんにも、見てもらえたらと思います。

 

心はいつも攻め続ける

文字どおり五月晴れで、5月の東天はスタートしました。

先生たちは、生徒の皆さんの提出した課題をチェックしたり、

教材の準備をしたり、教室の掲示物を作って張ったりしていました。

天草市の通知文(施設、遊具の使用禁止)を受けて、

グラウンドの鉄棒などに「使用禁止」の札を下げてくれた先生たちもいます。

 

先日、stay  homeの一日、映画「隠し剣 鬼の爪」(山田洋次監督)を視聴しました。

永瀬正敏さん扮する主人公が、剣の師匠に教えを乞いに行った場面で、

師匠はこう説きます。

「まずは受けに徹する。相手が踏み込めば、逃げる」

「大事なのは、逃げるのは体で、心ではない。

心はいつも攻め続ける」

臨時休校がまた一か月続きます。

感染拡大防止のために、受け続けている日々のようですが、

学校再開の日に向けて、東中の心はいつも攻め続けていこうと

先生たちと話しています。

映画「隠し剣 鬼の爪」の一場面から