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2020年5月の記事一覧

感謝の気持ちを持って、学校再開へ

ピグパやっとるよほのぴ さん

中学2年生女子です。大変変な時期でも医療の方はコロナと向き合って頑張ってくれていると感じてます!大変な中なだけど頑張ってください!応援します!飲食店は売り上げが大変だと思います。でも大変な時期でもテイクアウトでお弁当等を販売してくれてありがとう。

 

毎日新聞ニュースサイトで、最前線で社会を支えてくれる人々を応援、感謝する特設ページ「いま、最前線で働くあなたへ」が開設されています。

冒頭の中学生さんのメッセージも掲載されていたものです。

何気なく読み始めたのですが、スクロールする手が何度か止まりました。

その中から、いくつかのメッセージを紹介します。

 

医療従事者の皆さんへの感謝のメッセージです。

haru さん

医療従事者の皆様へ

近頃、ニュースなどで医療従事者だからという理由で断られたり、いじめの被害が増えているということを耳にすることが増え、とても心が痛いです。

私たち市民が元気に日々を過ごせている理由は、皆さんが当たり前のように病院にいるという安心感あってのこと。

当たり前が当たり前じゃないと気づける優しい世界に少しでもなりますように。

毎日お疲れ様です。

そして本当にありがとう。

 

医療現場、介護現場にお勤めの方からです。

m さん

看護師として毎日コロナ患者様を受け持ちしています。自粛してくださっている皆様ありがとうございます。コロナ患者様は皆さん「なんであの時、会食に行ったんやろう。なんであの時…」と本当に軽率な行動をしたことを後悔しておられます。これ以上そんな辛い思いをする人を増やしたくないのです。一日でも早く平凡な日々に戻るようにみんなで頑張りましょう。

私もコロナと戦う患者様のためにがんばります。

 

介護士 さん

病院で働いている介護士です。私達も熱が37度以上あったら出勤できません。

そのためこの二ヶ月人数確保のため休みでも出勤したり急な夜勤交代が続いています。

院内感染をおこしたら大変なことになるので家族との距離、買い物、通勤といつも神経がピリピリして胃薬を飲みながら仕事しています。

私達は、感染リスクの高い所で働いていますが、うつらない、うつさないを常に考えてます。

皆様の応援を励みに頑張ります。

 

家族の方からのメッセージもありました。

まゆみん さん

看護師の息子を持つ母親です。四月終わり頃、明日からコロナ病棟になると連絡がありました。誰かがやらなければならないと自分に言い聞かせ「しっかり従事して頑張れ」と一言だけ伝えました。

息子は家族の宝物、そしてほこりです!

どうか皆さん自粛して下さい。

 

若い方でしょうか。医学部志望だったという方です。

がおさん

最前線での毎日、疲れもたまり本当にお疲れ様です。私がもし医学部に受かっていたら、今一緒に仕事をしていたのだろうと思います。あの時は医者になりたくて、点数が足りなくて悔しかった。でも、後方で支える仕事ができてそれもまたやりがいがあるんだと最近感じています。お気を付けて、そして休みを取りながら、休みがとりにくいかもしれませんが栄養のあるものを取ってください。いつも応援しています。

  

「当たり前に思っていた全てのことにただただ感謝」という声もありました。

asha さん

当たり前に思っていた全てのことにただただ感謝です。朝起きたら新聞が読めること、おいしい食事ができること、安全な水が飲めること、お風呂に入れること、手を洗えること、洗濯ができること、テレビを見ることができること、ごみ回収で衛生的であること、いざとなれば受診できること、父が介護施設で安心して療養できること、日常の全てが実に多くの方々の尽力で成り立っていることに感謝してもしきれません。

 

元気に過ごせ、学校再開を迎えられることにみんなで感謝して、また、気を緩めずにリスタートしたいと思います。

保護者のみなさん、今後ともどうぞよろしくお願いします。(つづく)

毎日新聞ニュースサイト いま、最前線で働くあなたへ

5/29全校集会での話(要旨)

今、小多先生から話があったとおり、郡市中体連夏季大会、陸上大会は中止となりました。

本校の部活動は、来週は準備、再来週から徐々に再開します。

これから、3つのお話をします。
1つめ。
残念ですが、この状況は、私たちが変えられることではありません。
2、3年生には始業式でお話ししましたとおり、私たちは、雨が降っていたら、傘をさして進みます。
「なんで雨が降ってるんだ」と嘆くのではなく、傘をさしてでも、歩き出さなくてはなりません。

では、どうするか。私たちは試されています。

2つめ。目的と目標はどう違うのか、という話をします。
目的は、最終的に実現しようとして目指すゴール。
目標は、その途中で目指すもの。
ウルトラマンの目の前の目標は怪獣を倒すことですが、目的は地球平和です。
郡市中体連という、ひとつの大きな目標はなくなりました。
では、どうするか。私たちは試されています。
あなたたち一人一人が部活動をする目的がぶれないなら、ほかの目標も見つけられるはずです。
牛深東中学校は、なりたい自分になる、なくてはならない人になるのが目的の学校です。
部活動をする目的をもう一度見つめ直して、再開に備えてください。
本校では、3年生については、1学期末までを目途に活動に参加させる方針です。
本人や家庭の意向により参加を控えたい場合は、各部活動担当までご遠慮なく伝えてください。

最後に、3つめ。
今までの休校期間、登校日と、日本全体でコロナウイルスから命を守るための取組がされている中で、みんなよくがまんし、頑張りました。
家の人の協力もあったでしょうし、先生たちも皆さんの見えないところで頑張っています。
しかし、なによりみんなよくがまんし、頑張りました。

登校日の様子を見ていても、みんな感染拡大防止のために意識を高く持って生活しています。
来週から本格的な再開になります。

では、どうするか。私たちは試されています。
生徒会の篠山さんから休校中に皆さんに向けたメールに「休校だった分、学校が再開したらとことん楽しみましょう」とありました。 
気づき・考え・実行する東中生として、みんなで協力して、コロナを乗り越え、その先にある楽しい学校生活をつくっていってください。

 

参考 池江璃花子さんの日々(2020/5/21) ウルトラ警備隊、その目的と目標(2020/5/20) 

   池江璃花子オフィシャルサイト  NHKスペシャル「振り向かずに前へ 池江璃花子 19歳」

数字の実感

以前、全国学力・学習状況調査小学校6年生算数Aで、次のような問題が出されたのを知って、うーんと思ったことがあります。

問い 約 150 ㎠ の面積のものはどれでしょう。

 ア 切手 1 枚の面積 イ 年賀はがき 1 枚の面積 ウ 算数の教科書 1 冊 の表紙の面積 エ 教室 1 部屋のゆかの面積

なかなかスパッと即答できませんでした。私などは、こういう数字の実感といいうのは、ピンとこないこともありそうです。

 

コロナ対策の緊急予算は20兆円とのことですが、「1兆円とは、どのくらいか?」ということについて、面白い例え?を目にしました。一部改訂してご紹介すると、

大化の改新に成功した中臣鎌足が、ご褒美に1兆円もらいました。

鎌足は喜んで毎日200万円ずつ使い続けました。

使い終わったのは、アナと雪の女王 let it go が飛鳥の町に流れる頃でした」

という具合です。1兆円とは、毎日200万円使っても、1360年余りかかる金額だということですね。

 

さて、5/24の朝日新聞に、次のような記事がありました。

……米国での新型コロナウイルスによる死者数が10万人に迫る中、ニューヨーク・タイムズ紙が24日発行の1面を死者の名前や享年、一言紹介の活字だけで埋めた。この日の紙面には1千人分を掲載した。死者数が単なる数字ではなく、それだけの数の人生が終わりを迎えたという事態の重みを伝えようとの試みだ。……

この1枚の写真もない紙面を見て、私は今さらながら、怯むような気持ちがしました。

また、この記事に関して、昨日5/28の朝日新聞には、「米紙が光を当てた1000人の死と生」と題した、神尾希代子さん(東京都)の投稿がありました。

 ……紙面では1千人の死者の氏名と年齢に加え、それぞれのささやかなストーリーが綴(つづ)られていた。「Aさん(79)は教会の合唱隊で42年間歌い続けた」「Bさん(75)はカリカリになるまで焼かれたベーコンとハッシュドポテトが好きだった」――。会ったことがない人たちとはいえ、「彼女」が仲間と歌う賛美歌が耳をかすめたり、「彼」がカリカリのベーコンを笑顔でほおばる食卓の風景が脳裏に浮かんだりする。

 それぞれのかたちで躍動していた生命が文字の向こうに浮かび上がり、「彼女」「彼」は「私たち」でもあるのだという現実を突きつけられた。それは静謐(せいひつ)であると同時に雄弁なジャーナリズムの力である。今後「私たち」のストーリーがどう展開していくのか、考えずにいられない。……

 

ある地方自治体の長が「今日の感染者は10名でした。少なくてホッとしています」と言っているのを聞いたことがあります。数字の表面だけを見慣れてしまって、このようなことを軽々しく言ってはいけないですね。10名の方には10名の方の生活や家族、不安や大変さがあるでしょう。

そういうものをしっかり想像して思いやることのできる感性を忘れたくないと思いました。

高倉健さんの最敬礼

挨拶の話のつづきです。

(野地秩嘉氏「心に響く言葉」より)

……ドアが開いたら、あの大スターの高倉健がたったひとりでエレベーターに乗っていたんです。
呆然としていたら、私のそばに来て、
「高倉です。よろしくお願いします。」
直角です。90度の角度ですよ。あわてて、私がごにょごにょ言いながら、なんとなく頭を下げたら、高倉さんは不動の姿勢で下を向いていました。
びっくりしました。
「こういう人が本当の大人だ」と感じました。マネージャーも付き人もいなかった。
たったひとりで博多にやってきて、ホテルもひとり。

ロケの間もひとりで立っていました。絶対に腰を下ろさない。
何の文句も言わない。オレたちバイトには気を配って、飲み物とか食べ物をくれる…。
衝撃でしたねえ。世の中には立派な大人がいるんだと思った。………
だって、はたちかそこらの何もわからないガキに対して、最敬礼して、ちゃんと尊重してくれる。
そんな人いないです。
バイト仲間とはあの頃、「大人になったら高倉健みたいになりたい」と話しました。
いつの日か、立派な大人になるんだ、と。……

(しかし、筆者はすぐには人に頭を下げられる人にはなれなかったそうです。自分に自信が持てず、突っ張っていたそうです。しかし、ある日、ふと高倉さんの最敬礼を思い出して、『一からやり直そう』と決め、そこから成長し、人間関係も変わって、仕事が順調に行きだしたそうです。)


……高倉さんにお目にかかることは、もう一生ないでしょう。でもあのお辞儀を見ていなかったら、自分はこうはならなかった。高倉さんのおかげだと思う。
だから、作品はどんなものでも全部見ます。

筆者・野地さんの話はこう結ばれていました。

さて、私は「あいさつ」の「あ」は「あかるく」の「あ」という話を、時折します。。

「い」は「いつでも」の「い」。「さ」は「さきに」の「さ」。

そして、「あいさつ」の「つ」は「つたわる」の「つ」です。

高倉さんの「最敬礼」は、人の生き方にも影響を与えるほどの何かを「伝えた」のですね。

私たちも毎日の挨拶を大切にしたいと思ったところです。

 

感じの良い挨拶「語先後礼」

本校でも、全校生徒が一斉に登校しての授業がスタートしました。
本校は、どのクラスでも、授業の始まり、終わりの挨拶などは、「語先後礼」で行います。

「語先後礼」とは、挨拶の言葉が先、礼(お辞儀)が後、といういわば礼儀作法です。

以前、肥後銀行の牛深支店に行った時に、カウンターの中に「語先後礼」と掲示してあって、ビジネスマナーとしても定着しているのだなと思ったことがあります。
本校で授業を見て回っていますと、3年生はさすがに「語先後礼」が上手です。

2年生ももちろんできますし、1年生も、小学校の時から「語先後礼」に取り組んできたのでしょうか。よく頑張っています。

(5/19の1年生の語先後礼の様子)


現在は、みんなマスクをしていますので、挨拶も大きな声でというわけにはいきません。

しかし、それでなおさら、相手の顔(目)をしっかりと見て「お願いします」と言ってから、きちんと礼をする、その「語先後礼」の姿がとても際立ち、感じよく見えます。

金八先生の言葉に「立派な人にならなくてもいい。どうか、感じの良い人になってください」という言葉があります。
「感じの良い」というのは、付け焼き刃では身につかない、大切なことのように思います。

「語先後礼」の姿はとても「感じの良い」習慣です。

3年生になって、面接試験の練習をしてみると、すぐわかります。

一人一人で挨拶するときも、ぜひ「語先後礼」、そしてできれば「立ち止まって挨拶」ができればいいですね。

 

挨拶といえば、以前読んだ文章で、考えさせられるものがありました。学校だよりで紹介したこともあるのですが、またここでお話しします。

野地秩嘉氏「心に響く言葉」より引用

(テレビ局でアルバイトをしながら、将来はどうしようかと悩んでいる「私」は、ある日俳優の高倉健さんをホテルに迎えに行くよう言われました。)

えっ、と思いました。ひとりじゃ嫌だなあ、と。周りにお付きの人がたくさんいるだろうし、無作法をして怒られたらどうしようと…。
ホテルに行って、1階のエレベーター前で待っていたんです。
そして、ドアが開いたら、あの大スターの高倉健がたったひとりでエレベーターに乗っていたんです。

(つづく)

葉桜の気持ち

今年の入学式は、来賓の皆さんや、在校生の皆さんがいない入学式でした。

在校生の皆さんには、聞かせられなかった校長式辞の中で、次のような話をしました。

(1年生の皆さんは覚えていますかね?)

……桜は花が散るとすぐに、来年花を咲かせる準備を始めます。
夏にはもう、葉っぱの付け根に花芽(はなめ)という小さな芽ができ、咲く準備ができるそうです。
しかし、桜は咲くのをがまんして、花芽のままで眠ります。
そして、秋に葉が落ちたあとに、冬の寒い空気にさらされると、少しずつ眠りから目を覚まし、暖かい春になると、花を咲かせるそうです。
ここで不思議なのは、桜は、厳しい冬を乗り越えないと春に咲くことはないということです。これを難しい言葉で「休眠打破」と言うそうです。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、皆さんも、小学校の卒業をはさんだこの大切な時期に、寂しい思い、不安な気持ちで過ごしてきたのではないかと思います。
しかし、桜の花が冬の寒さの後に、美しい花を開くように、私たちもつらい時を乗り越え、多くのことを学んだ後にこそ、成長があります。……

 

このような話です。

スクールバス乗降場所の近くの桜並木は、立派な葉桜となって、五月の気持ちのいい風に吹かれています。

全校での登校日がスタートしましたが、これからの夏、秋、冬、そして来年の春に向けて、準備をしているのでしょう。

生徒の皆さん、私たちも東中得意の「先見」を生かして、先を見通して学校生活をリスタートしましょう。

校歌の研究

心と心 寄せ合えば 新たな夢が 広がるよ 

権現山の ふところに 歌声響く 我が母校

牛深東小のホームページに、「みんなで歌いましょう~牛深東小学校 校歌~」という記事がありました。(作曲は本校の赤星前校長先生です。作詞は、私が新卒で旧本渡中に勤務していた頃、いろいろと教えていただいた先輩の内保先生です。)

先日のこの欄で、1年生の作文を紹介しました。その中に、
「もっと学校のこと、たくさん、くわしく知りたいです。」とありました。

本校1年生のみなさんも、臨時休校で、校歌は入学式で一度耳にしただけではないかと思いました。

そこで、東小にならって、本校ホームページのトップにも校歌を紹介したところです。


★校歌音源 ☞usibukahigasichu_kouka.mp3


鶴長研治さん作詞、八木孝さん補作詞、久保田つとむさん作曲です。

私は八木先生にもご縁があり、熊本市内に勤務していた頃に、特に造詣の深い俳句や詩歌の指導について直接教えていただいたことがあり、懐かしく思いました。
本校の校歌は、赴任して初めて聴いた時に、二番で調子が変わり、ワルツ?みたいになってすごいいい校歌だと思いました。

このホームページや学校だよりのタイトル「東天高く 藍より青く」はこの校歌の歌詞から取っています。
一番の出だしは、

東天高く六郎次 緑に萌える権現の

で始まり、六郎次と権現の二つの故郷の山が登場します。

東小校歌にも一番に権現山、六郎次は二番に登場します。
ふと気づきましたが、校歌には山が歌われることが多いのかな、と思って、調べてみました。

 

 たとえば、深海中校歌は、

南の風に光呼ぶ 希望のしるし六郎次の
久玉中校歌は、

緑したたる 権現の かの山々を仰ぎつつ

久玉小校歌では、

権現山の 空高く 五色の虹の 立つところ
深海小校歌では、

緑に映える 六郎次 望みのたかね 仰ぎつつ


と、やはり権現山と六郎次山はいわゆる「テッパン」本校校区を歌うには、欠かせないようです。

さらに

内之原小校歌では、

浅海山朝日に映えて 水清し 内之原川

とありました。
山之浦小校歌では、山は登場しませんでしたが、

早崎瀬戸の うずしおは さつまの海を のりこえて

と、「さつまの海」が登場して、山之浦のスケールの大きさを感じました。


校歌とは、その学校を育んだ自然や風土、故郷の郷愁をかき立てる感じがします。
本校生徒にも、校歌を思いを込めて歌い、大切にしていってほしいと思います。

 「天草郷友会」のホームページでは、天草の各学校の校歌がこのほかにも紹介されています。

音源もアップされていますので、懐かしい子どもたちの歌声を聴くこともできます。

天草の校歌(天草郷友会ホームページ)

ビューティフル・ネーム

(名前の話のつづき)

名前というと思い出すのは、以前、ゴダイゴといグループが歌った「ビューティフル・ネーム」という歌です。

ゴダイゴは、私の学生時代に人気があった日本のバンドです。

保護者の皆さんはドラマ「西遊記」やアニメ「銀河鉄道999」の主題歌などをお聴きになったこともあるのではないでしょうか(そうとう古いですが)。

英語表記では GODIEGO で、「GO・DIE・GO」、つまり「進んで、たとえ倒れても、また進む」いわば「七転び八起き」のような意味を込めたグループ名だと聞いたことがあります。

さて、「ビューティフル・ネーム」という歌ですが、
 今日も子どもたちは 小さな手をひろげて 光とそよ風と友だちを呼んでる
で始まり、
 だれかが どこかで 答えてる その子の名前を叫ぶ
 名前 それは 燃える生命 ひとつの地球に ひとりずつひとつ
と続きます。

名前は「ひとつの地球に ひとりずつひとつ」であり、その人にとってかけがえのない大切なものだという、歌謡曲?にしては、ちょっと珍しい内容です。


筆者が、わが子に命名した時のことを振り返ると、専用のノートを一冊作って、たくさんの名前の案を練ったのを覚えています。

結局は、百以上も考えた名前の案の中から、二番目に考えついていた名前に決めたのですが、こんな人に成長してほしいという願いや、この子の人生に幸多かれ、という思いを巡らせながら、生まれてくる子どもの名前を考えるのは楽しい時間でした。

そんな経験をしてからは、人の名前には、それぞれの親や家族の願いが込められている大切なものだと、心から思うようになりました。

最近の子どもたちの名前には、パソコンソフトでは簡単には変換できない、凝ったものが多いように思いますが、親御さんや家族の方の願いが込められた大切な名前である点は、今も昔も変わらないだろうと思います。


「ビューティフル・ネーム」の歌詞はこのように続きます。
 どの子にも ひとつの生命が光ってる
 呼びかけよう 名前を 
 すばらしい 名前を
子どもたちに限らず、おとな同士でも相手を尊重する第一歩として、その人の大切な名前を大事にして呼びあい、お互いの存在を尊重しあうことから、温かい人間関係も育まれてくるのではないかな、と思ったところでした。

 

大物と「同じ名前」を生きて

「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグを付けたツイートがたくさん投稿されて、話題になりました。

芸能人の方の投稿に対しても、賛否両論があり、「公務員の在り方」「三権分立」だけでなく「SNSと世論」「芸能人の政治に関する発言」などについて、いろいろと論議がされていました。

詳しいことは、社会科で公民を学習する3年生の皆さんは、ぜひ丸山先生に質問してみてください。

ここでは難しいことは控えますが、このことに関連したニュースで、私が「おや」と思った些細なことがありました。

ほんとに些細なことですが、この件に関する法務大臣さんが森雅子(もり まさこ)さんとおっしゃいます。

「それが何か?」ということですが、私と同年配の歌手の「森昌子」さん(花の中3トリオ!「越冬つばめ」はいい歌ですね)と字こそ違え同じ名前なので、最初にニュースでお名前を聞いたときは「おや」と思ってしまいました。

そして、以前、ある新聞で「大物と『同じ名前』を生きて」というコラムを読んだのを思い出しました。


筆者である会社員のWさんの名前は、姓も名もそれぞれを見れば、決して珍しいものではないそうです。

むしろありふれていると言ってもいいくらいなのに、「その姓と名が組み合わさると、日本中の誰もが知っている超大物女性タレントと同じ読み方になる」ということにまつわる話でした。


Wさんは、子どもの頃はその名前が嫌でたまらなかったそうです。

新学期に先生が名前を読み上げるたびに教室に笑いが起こり、クラスメートに名前のことでからかわれるのは日常茶飯事だったといいます。今であれば、いじめだと言われても仕方なかったかもしれません。

しかし、Wさんは生来の明るさを発揮して、やがて名前をネタに笑いを取り続けているうちに、クラスの人気者になったといいます。しかし、さすがに内心は複雑だったそうです。
大人になった今も、大勢の前で名前を呼ばれる可能性のある場所では、つい身構えてしまうとのこと。

たとえば、病院の待合室で「○○○○○さ~ん」とフルネームで呼ばれると、周囲の人たちがあたりをキョロキョロし始めて、身がすくむのだそうです。
しかし、社会人として働き始めてからは、顧客に初対面から名前を覚えてもらえたり、新しい職場にすぐに溶け込めたりするメリットも多いとのことです。


Wさんは、「名前が違っていたら、もっとしおらしいキャラクターで、別の人生を歩んでいたかも知れない」と思ったこともあるそうですが、

「三十年以上もつきあってくれば、この名前をいとおしいと思う気持ちが上回る」と文章は結んでありました。

その気持ちはよくわかりますね。私が高校入試を受けた頃は、合格発表は合格者の氏名が高校の玄関前に張り出され、その日の夕刊にも合格者全員の氏名が高校別に掲載されていました。

私は、大勢の合格者の氏名の中から、自分の名前を見つけると、その名前のところだけが、スポットライトを当てたように光って見えたのを覚えています。

私も自分の名前は大好きなのです。皆さんはどうですか?

(つづく)

もっと学校のこと、たくさん、くわしく知りたいです。

休校から、6月の学校再開に向けて、今週は学年別の登校を行いました。

ソーシャルディスタンスを保ちながら、体育館入口で、手指の消毒、ヘルスカードの提出、健康観察を行いました。

体育館での座席はもちろん、課題を提出する時やトイレに入る時も、

一定の間隔を置いて並びます。

さすが東中生徒です。マスク着用も習慣となり、「新しい生活様式」にもよく対応していました。

体育館で、30分×4コマの教科の授業を受けましたが、

久しぶりの授業、しかも体育館で、なれない場所のせいもあり、生徒たちはずいぶん疲れたようでした。

ご家庭での様子はいかがでしょうか。

 

さて、登校時に集めたヘルスカードは、養護の西田先生が全員分必ず目を通して、

コメントやアドバイスを書いて、その日のうちに返しています。

先日の登校日、西田先生が見せてくれた、1年生のヘルスカードの感想欄です。

本人の了解を得て、一部ご紹介します。

 

……休校中だったけど、元気で過ごせました。

頑張ったことは宿題を早く終わらせようと毎日したことです。

休校中で、まだ、学校のことを知れていないから、早く学校に行きたいです。

それから友達と会いたいです。

中学校に入学してまだ、友達や先生方たちと5、6回ぐらいしか会ってないから、

早くみんなに会いたいです。

そして、もっと学校のこと、たくさん、くわしく知りたいです。

少ししか学校に行けてないからさびしいです。……

 

1年生の率直な気持ちでしょうね。

学校が再開したら、1年生にも東中生としていろいろなことを学ばせてあげたいですねと、

職員室で話をしました。

学校再開が楽しみです。

 

さて、この欄でもご紹介した「アマビエさま」が校長室にも見えられました。

アマビエさま、疫病退散のため、どうぞよろしくお願いします。