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笑顔には、「3つの笑顔」がある

昨日に続いて、元CAのマナー講師、松澤萬紀さんの

「1秒で『気がきく人』がうまくいく」から、ちょっといい話を紹介します。

笑顔には、「3つの笑顔」がある

という話です。

 

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空の上で、500万人以上のお客様と接してきてわかったことがあります。

それは、笑顔には、「3つのタイプ」があるということです。

1 【自然と出る笑顔】

おいしい食事をしているとき、好きな人に会ったとき、友だちに会ったとき、楽しい会話をしているときなどに、自然と出る笑顔。

2【損得でつくられた笑顔】

「買わせよう」という思いが透けて見える接客用の笑顔。

「良く思われよう」という下心を感じさせる笑顔。心がともなっていないつくりものの笑顔。

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この2つの笑顔はすぐ思いつきますね。

では、CAさんが大切にしているという、もう一つの笑顔とはどんな笑顔でしょう。

 

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3 【相手の心を救う笑顔】

相手のためにつくる笑顔。1や2のように、「自分の気持ち」のあらわれとしての笑顔ではなく、

「相手の気持ち」を心地良くするための笑顔。

相手のために、たとえ、自分がしんどくてもつくる笑顔。

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松澤さんが現役のCAさんの時に、先輩CAから

「つらいときこそ、笑ってね」とアドバイスをもらったそうです。

 

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「松澤さん、CAは、落ち込んでいるときも、疲れているときも、泣きたいときも、笑顔を忘れてはダメ。

なぜなら、CAの笑顔は、お客様のためにあるのだから。

飛行機が揺れているときも、松澤さんのその笑顔を見たら、お客様は怖くなくなるはず」

 

私は先輩から、「笑顔には、人の心を明るく、やさしく、おだやかにする力がある」ことを教わりました。

笑顔は、自分のためのものではなく、人を元気にしたり、励ましたりするためにある。

そのことに気がついてから、私は、心配事があるときでも、

笑顔でいられるようになったのです。

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東中では、

1の「自然と出る笑顔」がたくさんあります。

生徒たち、先生たちの笑顔が絶えることはありません。

 

2の「損得でつくられた笑顔」については、学校ですので、ほとんど見かけないかと思いますが、どうでしょうか。

 

では、3の「相手の心を救う笑顔」はどうでしょう。

CAさんのように、お客様の安心のための笑顔、というわけではありませんが、

「人を元気にしたり、励ましたりする」笑顔を意識して生活する人が増えれば、

もっと素晴らしい東中になるかもしれません。

先輩CAさんは「つらいときこそ、笑ってね」と言われたそうですが、

それは難しいことですね。簡単にはできません。

 

その先輩も新人の頃、その先輩から同じようなアドバイスを受けたのかもしれません。

つらいときに笑顔になるように努力を重ねて、

今度は後輩にアドバイスできるようになったのではないでしょうか。

 

東中の笑顔も伝統となってつなげていけるといいなと思いました。

(映画「ハッピーフライト」から