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人と話したい「Clubhouse」について

 一人暮らしをしていると、

休日には終日家にいて、生きている人間とは、一言も言葉を交わさないということがあります。

会話のできるAIロボット(ペッパーくんやアイボなど)が話題になった当時、

こんなものをわざわざ買う必要があるのかな、と訝しく思ったものですが、

ここにきて、自粛生活も日常的になり、まだ売ってあるのかなと思っています。

 

先日、朝日新聞で

「『クラブハウス』で公開取材してみたら…気づけば3時間」

という記事が目に留まりました。

日本でも利用者が急増しているという、

音声型のSNS「Clubhouse(クラブハウス)」についてのレポートです。

 

クラブハウスってどんなものでしょう。

(これはゴルフ場にあるクラブハウス)

 

利用するには、iOS端末専用のアプリを入手し、

アカウントを持っている利用者の紹介を受けて登録することが必要……と紹介してあります。

さらに詳しく、記事から引用してみます。

 

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利用者同士のおしゃべりの場は「ルーム」と呼ばれる。

画面に表示される様々なルームの中から関心があるものを選ぶと、

そこでの会話の音声が流れてくる。

ただ聞いているだけでもよいし、ルームの主催者の許可を得れば発言することもできる。

 

規約では、利用できるのは18歳以上に限られ、実名で登録するよう求められている。

会話の内容は記録が残らず、録音や文字起こしは禁止。

クラブハウスで話された内容を主催者の許可なく公表することも禁止だ。

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色々なツールをよく考えるものですね。

Twitterのように文字による短いコメントの連発でもなく、

Instagramのように画像でも、TikTokのように動画でもないSNSなのですね。

会話や雑談に特化した「個人ラジオ局」と書いてあるものもありました。

たしかに、YouTubeが「個人テレビ局」なら、そうかもしれません。

文字や記録に残らないというのは、

気楽に参加しやすいようですが、逆に問題もありそうですが。

 

まさにクラブハウスというか、スナックか居酒屋に入ると、

何組かの常連たちが雑談しているので、

関心があれば、「ちょっと私も仲間に入れていただいていいですか」

などと言って入っていく感じでしょうか。

 

 記事は次のように続きます。

 

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芸能人や知識人らの会話をラジオのように気軽に聞けることもあり、

日本では1月下旬から利用者が急増した。

趣味や仕事、ライフスタイルなどをテーマに見知らぬ人同士が交流したり、

知人らとあえてオープンな場でおしゃべりしてみたり、

仕事のミーティングを公開してみたり

――と利用者は手探りで楽しみ方を模索している最中だ。

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記事ではこの後、大学の先生がルームを設定して、

面識のない有名人の人と会話を楽しんだり、

クラブハウスを使って取材をしたりしたことが続きます。

 

私がこの話題に触れて感じたことは、

人と直接対面せずに済む、

あるいは対面を避けて生活せざるを得ないような

「新しい生活様式」の中で、

人はやっぱり、人と話をしたいのだな、

関わりたいのだな、ということです。

 

たわいのない雑談でも、孤立するストレスの解消には、どれだけ有効か分かりません。

 

生徒たちも休み時間には楽しそうに、よくおしゃべりをしています。

密にならないように気をつけて、

友だちとのコミュニケーションを取ってほしいと思いました。