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校長室ブログ 今日の東天

菅さん式人生相談の練習(前編)

先日、菅官房長官のことについて、この欄でもふれましたが、

同じ元秘書の方のお話で、

菅さんは新聞の「人生相談」の「答え」の方を隠して

「相談者」の相談内容の方だけを読み、

「自分ならどう答えるだろう」と考える練習をされているということでした。

 

私も、似たようなことを時々やってみていて、なるほどなぁという回答はメモしておいたりします。

朝日新聞の人生相談での、上野千鶴子さんや美輪明宏さんの回答は感心することも多いです。

 

さて、最近の記事を使って、人生相談の練習をしてみましょう。

 

***** 以下引用 *****

【玉置妙憂の心に寄りそう人生相談】片時もスマホを手放さない高校生の娘  9/4(金) 17:31

 

【今回の相談内容】

次女のスマホの使い過ぎをやめさせることができません。

高校生の娘は本当に四六時中、スマホを片手に持っていて、トイレに行くときもお風呂に入るときも、スマホを手放すことができません。

みかねて「我が家のスマホルール」を作ったのですが、守ってくれることはほとんどなく、友人家族のやり方を参考にしたり、インターネットで調べた方法を試したりもしましたが、まったく効果はありませんでした。

この状況に妻はかなりイライラしているようで、私たちの目を盗んで娘がスマホを使っていることに気づくと、露骨に口数が減り、家の中がギクシャクします。

ただ、娘にとってスマホが大事なコミュニケーションツールということもわかっているので、思春期の娘の気持ちもないがしろにしたくないと思っています。

みんなが幸せになれる効果的な方法はないのでしょうか。(49歳・男性・会社員)

*****

 

どこの家庭でもあるような相談内容ですね。

皆さんならどうお答えになりますか。

ちょっと考えてみてください。

私の考えた回答と、本物の回答者 玉置さんの回答は、明日のこの欄でご紹介します。

タカラヅカの伝統、本校の伝統

宝塚、「伝統」の一対一指導廃止

という記事が。今朝の朝日新聞に掲載されていました。


「タカラジェンヌを養成する宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市)が、生徒間に受け継がれてきた不文律をなくした」

ということです。


記事を読むと、この不文律にはいろいろあるようです。

 

(先輩が乗ってるかもしれない?宝塚の親会社の)阪急電車を見たらお辞儀をするとか、

先輩の前ではみけんにしわを寄せて口をへの字にする「予科顔」をするとかいくつかは、

ちょっと独特のルールですね。

いくら永い伝統とはいえ、

ハラスメントに敏感な今の時代にはそぐわないものもあったように思えます。

 

この伝統については、創始者・小林一三の

「華やかな世界だからこそ、規律正しく生きるべきだという価値観」

が根底にあるという識者の指摘もあるようです。


OGのタカラジェンヌの方のインタビューでは、「人として大切な姿勢も教えてもらった」

という反面、

「理不尽なことに耐える精神力は鍛えられましたが、もう二度と戻りたくありません」

 ともおっしゃっています。

 

宝塚音楽学校OG、本科生の指導「ハラスメントだった」

宝塚音楽学校(朝日新聞デジタルから)


さて、そこで今朝は本校の伝統についてはどうだろうと考えてみました。

 

数ある本校の伝統の中でも、私は真っ先に誇るべきものは、

学年縦割りの生徒会組織、東輪会だと思います。

今年度はコロナの影響もあり、恒例のレクレーションは実施できていませんが、

この欄でも何度も紹介している毎日の黙働掃除には、パワーアップしながら取り組んでいます。

 

どんなに昼休みに汗びっしょりになって、グラウンドで遊んでいても、

掃除開始5分前には、生徒たちは潮が引くように掃除場所に集合します。

(本校ではチャイムは鳴らしません)


まず、定刻を待ちきれないように、14時少し前に

班長を中心に、始めの会で今日の目標などを出し合います。

昨日の反省に基づいた発表と拍手が、校内のあちこちで聞こえはじめます。

その後、各自が担当場所に付き、時間いっぱい「気づき掃除」をします。

もちろん、無言で黙々と行います。

そして、終わりの会では、今日の反省や気づきを発表して、拍手で終わります。

 

この間、先生たちに気づきを促す指示やアドバイスはあっても、大きな声はありません。

原則、先生たちも一緒に黙って掃除されます。

この「気づき・考え・実行する黙働掃除」で、本校生徒は毎日PDCAの練習をしているのです。


私はこの黙働掃除は、日本一の生徒会ならではの素晴らしい伝統になったと思います。

本校生徒は卒業しても、この黙働掃除で培った力を生かしてくれるでしょうし、

黙々と取り組んだ気づき掃除をなつかしく思い出すことでしょう。


保護者、地域の皆さんにも、機会があったら生徒たちの掃除している様子を

また見ていただけるようになったらと思っています。

『ホンマでっか!?TV』からの「プロセスを振り返る」

 

先日、テレビをつけてみたら、さんまさんのバラエティ番組があっていました。

いわゆる「方向音痴」のタレントの人が何人か出ていて、

「方向音痴」にまつわるエピソードをトークするというものでした。

 

ニュースが始まる時間までと思って見ていたら、

「目的地まで行くのはいいが、帰り道がわからなくなる」という人がいて、

話が進んでいました。

???

これはまったく私のことです。

よく困るのは、大きな駐車場に車を停めるのはいいけれど、

帰りに自分の車を見つけるのに苦労することです。

 

一例を挙げると、ゆめタウンの立体駐車場で、停めたところを「緑の6G」と記憶して、

「よし、緑のエスカレーターで上ってきて、こちらに出てこっちの緑の6Gだな」と確認していったのに、

買い物を済ませて戻ってくると、どうしても車に行き着かず絶望的になったこともあります。

 

その時は20分ほど迷ったあげく、

もしかしたら、立体駐車場の階数を間違えていて、

もう1階上のフロアの「緑の6G」だったのではないかと気づきました。

案の定、上に行ってみると、車がありました。

私が帰ってくるのを愛車が行儀良く待っているのを見つけた時は、とてもうれしかったです。

 

さて、番組でも私のようなタレントさんがいて、

その人には「後ろの風景を思い浮かべながら進むと、帰り道で迷わなくなる」という

アドバイスがされていました。

 

 『ホンマでっか!?TV』から

 

実は私も、(思い出したときは)

駐車場のエスカレーターに乗る前に、もう一度車の方を振り返って確認したり、

旅行などで慣れない場所に行ったときは、

周りの様子も含めて、駐車場所の写真を撮ったりするように心がけているところです。

 

また、このことについて、さんまさんが

「カーナビのなかった頃は、どんなに知らないところにも、自分で地図を見てたどりついていた。

そのせいか、帰り道に迷うことなんかなかった」

と言われていました。

なるほど、他の人やモノに頼るのも考えものです。

 

このことを、日常生活で考えてみると、どうでしょう。

 

先のことばかりに目を奪われるのではなく、

ちょっと立ち止まって振り返ったり、

ここまでのプロセスを確認したりすることが、

後々のために大切ということではないでしょうか。

また、他の人に頼らずに、自分の頭で考え、判断することも大事なようです。

 

そのことが本校の「先見」の参考になるのかもしれません。

家政夫のナギサさんからの「人は見たいものしか見ようとしない」

できるところだけじゃなくて、できないところも見てあげてください。 (ナギサさん)

 

9月8日付けの朝日新聞「折々のことば」に、こんな言葉が紹介されていました。

テレビドラマ「私の家政夫ナギサさん」3話の中でのセリフだそうです。

火曜ドラマ『私の家政夫ナギサさん』|TBSテレビ

 

家政夫ナギサさんが、主人公のメイさん(娘)に大きな期待をかけているお母さんに、

言ったセリフだそうです。


お母さんが「あなたは何でもできる」と娘に夢を託し、「娘もそれに懸命に応えてきた」というメイさんのきつさに気づいて言った言葉とのことです。


なるほど、人を見る時、ある一つの見方に囚われてしまっては、

なかなか本質を見て取ることは難しいのかもしれません。

このコラムの筆者は

「人は見たいものしか見ようとしない」

とコラムを締めくくっています。


一方、私が先生たちによくお話ししているのは、

「子どもたちのできないところを指摘するよりも、

できているところを認めて、そこを増やしていきましょう」

ということです。

 


「人は見たいものしか見ようとしない」のだとしたら、

意図的に「できているところ、いいところを見てやろう」と努めてはどうでしょう。

 

たとえば授業中に、20分経って集中が切れてしまってから叱るよりも、

18分経過した頃に、

「集中してるね。いいぞ、その調子」と認めて褒めようという、

「先手必笑」の精神です。

 

また、「ぐずぐずしない」と注意することも時に必要でしょうが、

「慎重にやってるね。こうやると少し速くできるよ」

と、プラスの言葉でリフレーミング(とらえ直し)して、

そのうえで、どうしたらいいのか、プラスのアドバイスができたらいいなと思います。

 

かく言う私自身もなかなかそういうことはできずにいますが、

もっともっと前向きに生徒たちを見守っていきたいと思います。

 

校区の大判ハザードマップをつくりました

7月の集中豪雨、今回の台風9号、10号と、防災の備えの大切さを痛感しました。

そこで、前から懸案だった、校区の大判ハザードマップを作成しました。

といっても、天草市【牛深地域版】の総合防災マップ(皆さんのお宅にも配布されたと思います)を

バラバラにして、つなぎ合わせたものです。

事務室の野中先生にもお手伝いいただいて、

ラミネートしたものを、ジグソーパズルのように貼り合わせました。

今回使用したのは、「土砂崩れ、洪水」のハザードマップですが、

生徒たちの自宅周辺には、注意が必要な区域も多いようでした。

また、スクールバスの路線をマジックでたどってみましたが、

校区の広さを今さらながらに実感しました。

校内に掲示して、防災教育に役立てたいと思います。

台風10号の新聞記事 各紙を比べてみた

台風10号の影響でお亡くなりになった方、被災された方には、心からお見舞い申し上げます。

 

さて、今朝の新聞の1面には台風の記事が多かったようです。

 

NIE(教育に新聞を)活動というものがあります。

新聞を活用して、情報収集力や読解力、社会的な見方・考え方を育もうという取組です。

本校は今年度、NIE(教育に新聞を)活動の実践校に指定をいただいています。

毎日、数紙の新聞が配達されてくるのですが、

3Fへ行く階段の手前に、その新聞の中から記事をピックアップして紹介しています。

毎日、あまび笑さまのコメント付きです。

昼の放送では、文化・放送委員がこの記事を紹介し、自分の考えたコメントも放送しています。

 

NIEの学習の観点から、今朝届いた新聞6紙の1面に掲載された、

台風10号を扱った記事を全部掲示してみました。

(右端は9/4金曜の「猛烈台風迫る」と警戒を訴えていた記事です)

ちょっと見てみます。

まず熊日新聞です。「爪痕」の文字が痛々しいです。死亡者、不明者の数を取り上げています。

地元紙だけあって、人通りの少ない下通アーケードが大きく掲載されています。

 

朝日新聞です。停電、避難の数を大きく見出しにして、写真は宮崎県の大きな土砂崩れの写真です。

 

読売新聞です。こちらは死亡者とけが人の数です。写真はやはり宮崎県の土砂崩れです。

 

産経新聞です。ふだんはなかなか目にしない新聞です。

九州以外に読者が多いためか、尖閣諸島の問題の方が大きく扱われていますね。

 

日経新聞は経済専門紙ということもあって、

おわかりでしょうか、台風の記事は、小さい扱い(中央下の方)です。

 

さて、私が興味を持ったのは、毎日新聞です。

被害の記事の横に大きく、

「9号影響で発達抑制 海かき混ぜ水温低下」

と、10号が予想より発達しなかったのは、

直前に同じように東シナ海を北上した9号が原因と、

科学的に説明してありました。

台風については、中学2年生の理科で学習しますが、たいへん参考になる記事だと思いました。

9号も各地で大きな被害をもたらしましたが、

それが10号を抑える働きにもなるとは、自然とは不思議だと思いました。

あまび笑さまもこうコメントしていました。

今後も生徒たちには、新聞記事を紹介していきます。

 

台風10号が過ぎて、青空が

台風10号が通り過ぎました。

被害に遭われた皆様に、心からお見舞い申し上げます。

 

幸い、本校校舎及び施設には被害はありません。

校舎4Fなどは強風の心配をしましたが、

生徒の皆さん、先生方が事前の備えをしてくれたおかげで、

風雨に負けず、大丈夫でした。

古く小さな体育倉庫、農具倉庫も頑張ってくれて、異状ありませんでした。

踏ん張ってくれた校舎には、「頑張ってくれてありがとう」となでてあげたいぐらいです。

 

施設の被害と共に心配したのは、

停電、断水等のライフラインの寸断や

通学路、スクールバス経路の被害でした。

生徒のお宅では、停電が長時間にわたったお宅もあり、大変かと思いますが、

学校や給食センターでは、停電、断水等のライフラインは大丈夫でした。

また、通学路、スクールバス経路も、

一部波が打ち上げた冠水や、折れた樹木の倒れ込み等はありましたが、

明日は支障がなさそうです。

午前中に、東小の田﨑校長先生と回ってみましたが、

消防団の方が懸命に整備をされていました。

おかげさまで車が通れました。

 

明日は、スクールバス運行、給食、部活動を含め、通常通りの授業ができそうです。

 

道路の安全確保をしていただいていた消防団の方をはじめ、

先週金曜日から食材等を周到に準備いただいていた給食センターの皆さん、

停電、断水の被害が最小限になるよう、

台風接近前から準備・対応いただいた電気・水道関係の皆さんの努力のおかげも

大きいかと思います。

ライフラインの影響が最小限で済んだのは、偶然ではないと思います。

 

7月の豪雨の折りに、熊本地震の時の体験をこの欄で書きましたが、

(校長室ブログ(2020/7/7) 白みはじめた空と電柱の思い出)

普通に生活できることのありがたさ、

そのために頑張っていただいている方のいることのありがたさを、また今回も感じたところです。

 

9時半頃、久玉の南の空に青空が見えたときは、

ほっとして、うれしくなりました。

生徒の皆さん、明日は元気に会いましょう。

保護者の皆様、たいへんだったと思いますし、まだたいへんな地域もあるかと思いますが、

お疲れ様でした。ありがとうございました。

 

今日は「2週間ルール」について

皆さん、台風への備えはお済みでしょうか。

日本中で被害が最小限ですむことを祈っています。

皆さん、どうぞお気をつけください。

 

さて、昨日は身辺整理のための「1分ルール」についてお話ししました。

今日の話は「2週間ルール」です。

といっても、片付けの話ではありません。

この記事を参考にしています。

本気で目標を達成したいなら「2週間ルール」に従うべし

 

この記事では、

ある目標に向かって努力をし始めても、数日のうちに思ったような結果が出ないとなると、

人はすぐに諦めてしまう傾向があると言います。

 

そこで「2週間ルール」の登場です。

まず2週間、やるべきことを全力で取り組むことだ、というのです。

 

「なぜ2週間かって? 2週間ならどんなことだってできるからです。

(できないと言うなら、おそらくその目標はあなたにとってあまり重要ではないのでしょう)」

 

 

この「2週間ルール」は、遠くの目標に向かってスタートする、最初の2週間の大切さを主張しているのです。

たとえば、進路実現のために気合が入った3年生、

部活で新人戦優勝や自己ベスト記録突破などの目標に燃える人たち、

まず2週間徹底して頑張ってみてはどうでしょう。

 

また前述の部分に続いて、こういうことも述べられています。

2週間全力で実践するとどうなるかというと、

「2週間後、あなたは確実に何らかの達成を味わっているはずです。

進歩や努力の成果を実感しているということです。

そのことが何よりも重要です。」

 

体育大会まで2週間を切りました。

全校生徒で、「今しかない、やるしかない」の意気で

2週間徹底して取り組んでみましょう。

1分ルール

台風10号の接近が心配される今日です。

昨日は本校でも、掃除の時間や放課後に全校でできるだけの備えをしました。

 

校長室も、窓の補強をしました。

また、窓際をはじめあちこちに

万一の時、濡れたり吹き飛んだりしては困る物がありますので、

片付けをしました。

 

片付けをしながら、いかにムダな物や未整理の物が多いかを、目の当たりにしました。

 

先日、「1分ルール」というものを知りました。

どういうルールかと言いますと、

「1分以内でできることは今すぐやってしまう」

という、ごくシンプルなものです。

 

プリントや書類をファイルに綴じる

不要になったノートや資料を処分する

使わなくなって引き出しに眠っているペンを処分する

デスクトップに置いたままのデータをフォルダに整理する

干したままにしていたウインドブレーカーをロッカーにしまう

 

自分で書き出しながら、

なんと簡単なことが日頃できていないのか、恥ずかしい限りです。

 

元々片付けが下手な私ですが、身の回りは

「まあ、このぐらいいいか、あとで」

と後回し、先延ばしにしていることの山です。

完結していない作業や未整理の物品、雑然としたデスク周りは

それだけで頭の中もスッキリしませんし、ストレッサーかもしれません。

 

今回を機に、

「簡単なこと=1分以内でできること」

は、その時すぐにやる習慣をつけようと思います。

 

台風の備えで大変な時に失礼しました。

皆さん、台風にどうぞお気をつけください。

 

やっぱりだれか見ててくれるんだ

(つづき)

引用:萩本欽一著『ダメなときほど運はたまる』廣済堂新書 から

 

高校の三年間は

いくつものアルバイトをしてたんですが

いちばんうれしい思いをしたのは

京橋の洋食屋さん

なにがうれしいかって食べ物屋さんですから

食材があまると

アルバイトにも食事を出してくれたんです

ここでアルバイトをしたのは

高校二年の夏休み

僕と同時にあと二人

学生が雇われたんですが

女主人はまず僕を見てこう聞きました

「仕事は3つあるの。

キャベツを切ったりカツを揚げる仕事

配達、皿洗い。どれにする?」

迷わず言いましたよ

「僕、皿洗いにします」

ほんとはカツを揚げたかったけど

だれでもこれを選びそうでしょ

だからあとの二人と険悪にならないよう

いちばん人がやりたくない

皿洗いを選んだんです

店の主人にいいとこ見せよう

という気持ちもちょっとはありましたけどね

で、皿洗いを始めたら、鍋底がみんな真っ黒

店にあるタワシじゃぜんぜん落ちないの

自分から選んだ仕事だったから、これを

どうにか落としてピッカピカにしたくてね

自分で20円だして金属のタワシまで買って

いつもお皿と鍋をきれいにしてました

このバイトは夏休みいっぱいの約束で

最後の日に

バイト仲間3人で帰ろうとしていたら

「萩本君、ちょっと」

って店主が奥から僕を呼びとめました

行ってみたら、こう言われたんです

「萩本君、よかったら卒業するまで

 うちで働いてくれないかい?」

ちゃんと僕のこと見ててくれたんだ

って思いましたね

自分から損したり、一生懸命やってれば

やっぱりだれか見ててくれるんだって

やけにうれしかったな

自慢話みたいでいやだけど、でも

「損から入って一生懸命やろう」

ってこのとき思ったのね

どんなちっちゃなことでも

損から入るといいですよ

人のために自分の時間や知恵やお金を使うと「睡眠時間が減る」とか「頭が痛い」

「心が痛い」「ふところが寒い」などなど

いろいろな不都合があると思うのね

でも、それぐらいは我慢しちゃうと

あとで運になります

損のままで終わる人生ってないんです

*****

昨日お話しした菅さんも、欽ちゃんも

「一生懸命やってれば やっぱりだれか見ててくれるんだって やけにうれしかったな」

という体験が、その後の人生に大きな影響を与えているのだと思います。