校長室ブログ 今日の東天
ピーマンを先に
皆さんは食事をするとき、
好きなものから食べますか、それとも比較的苦手なものから食べますか。
私は苦手なものから食べて、好きなものは取っておく派です。
しかし、苦手な部屋の片付けは、後回しにつぐ後回しにしてしまいます。
そうすると、ますますおっくうになってきて、悲惨な状況になるというタイプです。
そんななか(?)次の記事を目にしました。
行動科学に基づく人生訓。「苦痛」の先払いをすると、長期的により幸せになれる
これによると、
パックの旅行は、「旅行代金を先に一括で支払ってしまえば(苦痛)、
あとの部分は、ポジティブな経験、オプショナルツアー、パーティーといったことだけ」になるので、
人々が心置きなく楽しめるのだそうです。
また、「専門的サービスを提供する仕事の人は、クライアントと話をするとき、
悪い知らせを先に伝え、良い知らせで終えるとよい」そうです。
先日見た映画でも
「諸君に伝えなくてはならない、いい知らせと悪い知らせがある」と草刈正雄さんが言っていました。
かっこいいので、今度私もこの言い方を使ってみようと思います。
さらに、記事から引用してみます。
*****
日常的な1日には、面倒だったり、苦痛だったりする作業(請求書の支払いなど)があると思います。
そして、良いこと(友達から心のこもったメールをもらうなど)もあるでしょう。
もし昼休みにメールを読んで、仕事から帰宅した後に支払いをしたら、
その1日は、良いことの後にイヤなことがあったと記憶されるでしょう。
それではいけないのです。
一方、1日の早い時間に苦痛をまとめるようにすれば
(たとえば、出勤前に支払いをして、友達からのメールを昼休みに読むようにすれば)、
その1日は、イヤなことの後に良いことがあったと記憶されます。
そのほうが幸福感が感じられるはずです。
脳は、時とともに経験が好転するパターンを好むからです。
この原理は、1日を通して、さまざまなことに応用可能です。
プロジェクト、家の掃除、宿題などに取り組むときは、一番嫌いな作業から手をつけましょう。
それが済んでしまえば、あとは好転するばかりで、最後の満足感も高くなります。
*****
生徒の皆さんも、家庭学習では苦手な◯◯の宿題を後回しにせず、手を付けてみましょう。
その後に得意な◯◯の学習をやれば、
明日の授業を楽しみにして、にっこりして眠りにつくことができるでしょう。
ちなみに私は、嫌いなピーマンをいつも最初に食べていたら、
いつのまにか大好物になってしまいました。
そういうこともあるようです。
朝の郵便受け
今日は「ちょっといい話」をご紹介してみます。
少し前になりますが、
朝日新聞で見つけたお話です。
*****
朝の郵便受け、お巡りさんから届くカード 77歳の宝物
(朝日新聞2020年10月10日)
前夜の大雨のなごりか、暗い空から雨粒がぱらぱらと落ちてきていた。
朝6時過ぎ。松井峯子さん(77)は古い一軒家の引き戸を開けて門まで歩き、郵便受けをのぞきこんだ。
朝刊の下に、いつものように紙が1枚あった。
にじんだボールペンの字で「どしゃ降りですわ」と書かれていた。
警察官が巡回したことを知らせるパトロールカード。
そうね、昨晩は雨音がひどかった。それでも来てくれたのね。
少し湿った紙を見つめ、笑みがこぼれた。
名古屋市中川区の松井さん宅にカードが届き始めたのは昨年12月。
朝起きると、勝手口の窓ガラスの鍵穴あたりが割られていた。
15年近い一人暮らしで初めての経験だった。
警察に届けると、細身の警察官がやってきた。
岡井陽一巡査長(46)は「今夜から巡回しますね」と笑顔で話した。
翌朝、郵便受けにカードが入っていた。
2、3回で終わるかと思ったが、年が明けても3日に1回のペースで続いた。
カードが届くのはいつも未明らしく、その様子を松井さんは見たことがない。
でも紙には丸っこい字で、いつも一言添えてある。
正月は「あけましておめでとうございます」。雪が降った日は「寒かったですね~」。
半日、テーブルの上に置いておく。
食事や片付けのとき、目に入ると口角が上がった。
2人の娘が結婚して家を出てから、一日中誰とも話さないことも珍しくない。
いつの間にか、カードの日が待ち遠しくなっていた。
それは6月1日のことだった。
カードに「ちなみに本日誕生日です」とあった。
お礼を兼ねてお祝いをしよう。
交番にチョコレートとおせんべいを持って行ったが、岡井さんはいなかった。
書き置きを残すことにした。
「お誕生日おめでとうございます。私も今月77歳になります」
数日後、封筒がポストに届いていた。
開けると、金色でハッピーバースデーと書かれたカード。
いつもの字で添えられていた。
「誕生日と喜寿、おめでとうございます。元気でよろしくお願いしますよ!」
体が一瞬、固まった後、急にぽかぽかしだした。
ここ数年、誕生日を祝ってくれるのは近くに住むめいだけだ。
他人に祝われるなんて、何年ぶりだろう。カードをまとめてある箱の上に飾った。
遊びに来ためいには自慢した。
「これはね、私の宝物なの」
ためたパトロールカードはそろそろ100枚になる。
あふれそうだから、新しい箱を探さなくちゃ。(山本知佳)
*****
私も一人暮らしなので、自粛生活の時や休日など、誰とも会話を交わさないことがあります。
LINEやInstagramなど、SNSでのコミュニケーションが多くなってきましたが、
それだけに、朝の郵便受けと手書きのカードを介した、心の交流を読んで、
温かい気持ちになりました。
カマラ・ハリスさんの演説
やっと米大統領選挙が決着しそうになってきました。
いつまでも「投了」しない現大統領さんの言うことはさておき、
私は時期・女性副大統領候補のカマラ・ハリスさんの演説に感銘を受けました。
(朝日新聞デジタル「最後にはならない」女性初の副大統領、ハリス氏の歩み)
https://www.asahi.com/sp/articles/ASNC95T8GNC9UHBI01H.html
以下引用です。
*****
7日夜、バイデン氏が勝利宣言したデラウェア州ウィルミントンの演説会場で、
ひときわ大きな歓声を集めたのが、主役に先立って演説したハリス氏だった。
「民主主義は状態ではなく、行動である」。
ハリス氏は、公民権運動を指導した故ジョン・ルイス下院議員の言葉を引用しつつ、
「今回の選挙では米国の民主主義、魂が問われた。世界が見守る中で、あなた方は米国の新しい日を導いた」
「皆さんは票を投じて明確なメッセージを送った。希望、結束、品位、科学(への信頼)、そして真実を選んだ」と、ほほえみを浮かべながらテンポ良く話した。
*****
いいですね。
現大統領さんの、プロレスラーのマイクパフォーマンスのような話とは、ずいぶん違う気がします。
一番いいのは、ここのところです。
*****
「私は女性として最初の副大統領になるだろうが、最後にはならない。
なぜなら今夜、ここは可能性の国であるということを、全ての少女が目の当たりにしたからだ」と発言。
会場から大歓声が上がり、目に涙を浮かべる女性もいた。
*****
いいですね。
これこそが民主主義の国、アメリカン・ドリームの国のリーダーが言うような
かっこいいセリフですね。
他所の国の選挙の話ですが、私は少し安堵しました。
バイデンさんの勝利宣言でも、さすが紳士的にスマートに語りかけていましたね。
ところで、皆さん、この言葉はどうでしょう。
「赤い(共和党の)州も青い(民主党の)州も関係なく、米国を見る。
それが国民だ。そしてそれが、我々の政権のあり方だ」
分断でなく、団結をと語りかけているところですが、
これをよく考えると、
「米国の大統領は米国全体を見る」と言っているようなもので、
「アジもサンマもなく、魚全体を売る。
それが魚屋のあり方だ」
と言っているのと大差ないかもしれません。
逆に言うと、そんな当たり前のことをわざわざ言わなくてはならないのが、
今の米国ということでしょうか。
3年生の皆さんは公民で選挙や民主主義についても学習すると思いますが、
どう思いますか。
「カマラ」とはインドの言葉で、
「ハスの花」という意味だそうです。
混沌としたどろ沼の中でも、花を咲かせてほしいものです。
ちなみに、演説の
「私は女性として最初の副大統領になるだろうが、最後にはならない。
なぜなら今夜、ここは可能性の国であるということを、全ての少女が目の当たりにしたからだ」
の部分の英語原文をを調べてみました。
But while I may be the first woman in this office, I will not be the last,
Because every little girl, watching tonight sees that this is a country of possibilities.
宮﨑先生とブレフニ先生に聞いたら、中学生でも学習している単語・文法のようです。
生徒の皆さん、読んでみてください。
この動画の8:00ぐらいのところで見れます。
シンデレラ・フィット
日曜日の朝、コーヒーを飲みながら
「サンデー・モーニング」を見ていましたが、
相変わらずトランプさんが投了しない話と学術会議の話ばかりのようだったので、
チャンネルを回してみました。
(本当は現代のテレビのチャンネルは回せませんが)
すると、3人の女性がおしゃべりをされている番組があっていました。
お気に入りの「日曜美術館」が始まるまで、まだ時間があったので、
ちょっと見てみました。
すると、
真ん中に座っている磯野貴理子さんが
こんな話をされていました。
*****
服を買いに行って、ある服を合わせてみたら、
丈もサイズもびっくりするぐらいピッタリで、
すごいーと思っていたら、
店員さんが
「ピッタリですね。
シンデレラ・フィットですねー」
と言うんです。
「シンデレラ・フィット」という言葉を
知らなかったので聞き返すと、
ガラスの靴がシンデレラにピッタリ合ったことから、
アパレルなどで、服のサイズがピッタリ合うことを
そういうのだそうです。
*****
話を聞いていた松居直美さんも言われていましたが、
「シンデレラ・フィット」とは
最近は、収納する際に、空いたスペースに、
片付けたいモノが奇跡のように、ピッタリ収まることを、
おしゃれに言うことが多いそうです。
しかし、私は言葉の感覚として、
うまい言い方があるものだと朝から感心しました。
そういえば、前日の土曜の夜の番組では、
『人生がときめく片づけの魔法』の近藤麻理恵さんが授業?をしておられました。
面倒くさい「片づけ」に「ときめく」ことを結びつけた近藤さんは、
たいしたものだなぁと思います。
「片づけ」がとてもポジティブで価値のある行為になりました。
賢いものの見方もいろいろあるものです。
そこで私は久しぶりに
単身赴任のアパートの部屋を整理してみました。
さて、磯野さんは、その「シンデレラ」という言葉に感動して、
もちろんその服もたいへん気に入って、
色違いのまで含めて2着買ってきたそうです。
しかし、あいにく夏物なので、来年まで着る機会はないそうで、
「来年まで絶対太れない。
だって、『シンデレラ・フィット』だから」
と気合を入れて、おっしゃってました。
楽しいお話でした。
ど力のつぼ 補足
昨日の作文「ど力のつぼ」いかがだったでしょうか。
今日もそのつづきで、少し補足?をします。
夢を叶えるためには努力が必要です。
それはわかっていても、継続するのは難しいですね。
「あきらめずに努力すれば、夢は叶う!」
とよく目にしますが、
それは、夢を叶えた人、成功した人、金メダリストなどに聞くから
そう答えるのであって、
実際頑張り通すのは難しいです。
まず、ど力のつぼは、中を見ることができません。
だから、つぼの中に今どれくらい「ど力」がたまっているのかわかりません。
これはきついですね。
半分くらいたまっているかもしれないし、
案外あと少しでいっぱいになるかもしれない。
逆に「えーっ、まだこんだけなの?」というぐらいしか、たまってないかもしれません。
ゴールも進捗状況もわからないと、すぐあきらめてしまいそうです。
(体重計に乗らないで毎日ダイエットをする人の気持ち!!)
ど力のつぼの貯金を信じられるだけの、成功体験があると、
それがパワーになって、努力を注いで貯めていくことができるかもしれません。
その点、この作文に登場するお母さんは、
子どもさん(筆者)の小さい頃からど力のつぼの話をしてこられて、
いい家庭教育をされているなあと思います。
また、このつぼは、その人やその時によって、大きさが決まっていないようです。
いつも同じ大きさで、「50時間勉強したら100点取れる」
と最初から分かっていたら、どんなに楽でしょう。
「計算は得意ですぐできるようになるのに、漢字は覚えきれないなあ、つまんないなあ」とか、
「あの人はすぐできるようになるのに、私はなんでダメなんだ」とか、
グチったり、ひがんだりしそうです。
そこを乗り越えるのは、たいへんですが、それだけに素晴らしいことでしょう。
みなさんのど力のつばは何のつぼでしょうか。
きっと素敵なつぼでしょう。
きっと、私にも「ど力のつぼ」があるのでしょう。
ちょっとよくわからないけど。
ど力のつぼ
今日は、私の大好きな作文をご紹介します。
これはある小学1年生の児童の作文です。
(出典:朝日作文コンクール「子どもを変えた親の一言」作文25選 明治図書)
いろいろなところで取り上げられていますので、ご存知の方も多いかと思いますが、
よかったらお読みください。
ど力のつぼ
「お母さん、ど力のつぼのはなし、またして。」
「ウンいいよ。こんどはなあに。」
「さかあがり」
「あらあらまだいっぱいになっていなかったのね。ずいぶん大きいね。」
と、いいながら、お母さんはいすをひいて、わたしのまえにすわりました。
そして、もうなん回もしてくれた、ど力のつぼのはなしをまたゆっくりとはじめました。
それはこんなはなしです。
人がなにかはじめようとか、いままでできなかったことをやろうと思ったとき、かみさまからど力のつぼをもらいます。
そのつぼは、いろいろな大きさがあって、人によって、ときには大きいのやら小さいのやらいろいろあります。
そしてそのつぼは、この人の目には見えないのです。
でも、その人がつぼの中にいっしょうけんめい「ど力」を入れていくと、それがすこしずつたまっていつか「ど力」があふれるとき、つぼの大きさがわかる、というのです。
だからやすまずにつぼの中にど力を入れていけば、いつか、かならずできるときがくるのです。
わたしは、このはなしが大すきです。
ようちえんのときはじめてお母さんからききました。
そのときは、よこばしごのれんしゅうをしているときでした。
それからも、一りん車や、てつぼうのまえまわり、とびばこ、竹うま。なんでもがんばってやっているとき、お母さんにたのんで、このおはなしをしてもらいます。
くじけそうになったときでも、このはなしをきいていると、心の中に大きなつぼが見えてくるような気がします。
そして、わたしの「ど力」がもうすこしであふれそうに見えるのです。
だから、またがんばる気もちになれます。
お母さんのいうとおり、こんどのさかあがりのつぼは、ずい分大きいみたいです。
さかあがりをはじめてから、もう二回もこのはなしを、してもらいました。
でも、こんどこそ、あとすこしで、あふれそうな気がします。
だから、あしたからまたがんばろうと思います。
お母さんは、
「つぼが大きいとたいへんだけど、中みがいっぱいあるから、あなたのためになるのよ」
といってくれるけど、こんどかみさまにもらうときは、もうすこし小さいつぼがいいなあとおもいます。
私はこの作文を読むと、笑顔になるし、勇気がわきます。
特に最後の
「こんどかみさまにもらうときは、もうすこし小さいつぼがいいなあとおもいます。」
という文はかわいいですね!
疲れたときには、また読んでみようと思います。
東中の新語・流行語大賞は
昨日、「現代用語の基礎知識 選 2020ユーキャン新語・流行語大賞」
にノミネートされた言葉が発表されていました。
次の30語でした。
1.愛の不時着/第4次韓流ブーム
2.新しい生活様式/ニューノーマル
3.あつ森
4.アベノマスク
5.アマビエ
6.ウーバーイーツ
7.AI超え
8.エッセンシャルワーカー
9.おうち時間/ステイホーム
10.オンライン◯◯
11.顔芸/恩返し
12.カゴパク
13.鬼滅の刃
14.クラスター
15.香水
16.GoToキャンペーン
17.3密(三つの密)
18.自粛警察
19.Zoom映え
20.総合的、俯瞰的
21.ソーシャルディスタンス
22.ソロキャンプ
23.テレワーク/ワーケーション
24.時を戻そう(ぺこぱ)
25.NiziU(ニジュー)
26.濃厚接触者
27.BLM(BlackLivesMatter)運動
28.PCR検査
29.フワちゃん
30.まぁねぇ~(ぼる塾)
コロナ関連の言葉が多くなっているのは、仕方ないかと思います。
25と30は私は知らない言葉です。いったい何のことでしょう?
さて、東中版の「新語・流行語大賞」候補10個をノミネートしてみました。
1.東継皆進
2.全員遊び
3.あまび笑さま
4.AMABEAST
5.グッジョブ・カード
6.NIE
7.味岡旗・天信旗
8.チャレンジウィーク
9.気づき・考え・実行する
10.気張れ牛深! 笑顔大切!
どれが大賞にふさわしいでしょうか。
やはりまずは「1.東継皆進」に1票でしょう。
「10.気張れ牛深! 笑顔大切!」もいいですね。
投票を実際にやったら、こちらも大接戦でしょう。
来年はもっと明るい言葉がどんどん流行するといいなと思います。
二択の選択ではないほうが
野球の試合で、
9回表を終わって、1-0で勝っているチームが、
9回裏の守備で、ノーアウト満塁のピンチ。
そこでそのチームの監督さんが
「この試合、8回までで終わったことにしよう」と言い出しても、
誰もそうしようとは言わないのではないでしょうか。
いや、急に豪雨が降って、8回コールドゲームになることはあるのでしょうか。
そんな感じを受ける海の向こうの大統領選挙です。
昨日の朝日新聞デジタルに、
(後藤正文の朝からロック)「二択の選択」って危ない
というコラムが載っていました。
一部、引用します。
*****
クイズや試験の場合は、選択式の問題のほうが易しい。
二択なら幸運だと感じるだろう。
けれども、人生において二択の選択を迫られるような場面では、
岐路に立たされている可能性が高いように思う。
社会問題や政治に関しても同じことが言えるのではないか。
問題の解決に向けた選択肢はなるべく多いほうがいい。
例えば、アメリカ大統領選挙が予備選挙を重ねるのは、
候補者を様々な政策や社会問題に関係させて、
選択に複雑さを持たせるための知恵だと感じる。
*****
一国のリーダーを選ぶための制度の知恵なのでしょうが。
選挙が無事、公正に終わることを願います。
さて、混乱する大国の様子を見ながら、
私たちの日常でも、
A案かB案(またはA案じゃないならなんでもいい!)か だけでなく。
改善したA’案、B’案や折衷したC案なども考える視野の広さや余裕が必要かなと思いました。
007は二度死ぬ
英国の人気俳優ジェームズ・ボンドさんの、
いや、ショーン・コネリーさんの訃報が先日伝えられました。
彼の一番の出世作と言われるのは、「007」シリーズですね。
デンデレンデンデデン、デンデレンデンデデン で始まるあの映画です。
私は映画007では、日本を舞台にした「007は二度死ぬ」を以前見たことがありました。
富士山の地下に秘密基地があったり、
忍者が出てきたりしたのを覚えています。
ボンドと私の好きな丹波哲郎さんが、堂々と渡り合っていました。
さて、007以外でも、ショーン・コネリーさんの生前の出演作について、
いろいろと話題になっていたりします。
晩年に渋い好演を見せた秀作がたくさんあるそうです。
先日、「噂供養」という言葉を知りました。
「亡くなった人がああだったこうだったと語ること、
今はあの世でこうしているだろうと話しあうこと。
それこそが何よりの供養」
ということだそうです。
俳優さんなどは、亡くなってからも永く語り草になることも多いでしょうね。
高倉健さんや渡哲也さんもそうです。
一方、このような言葉も聞きました。
「人はあなたが言ったことも、
あなたがしたことも忘れてしまう。
だけど、あなたに対して抱いた感情を忘れることはない」
マヤ・アンジェロウさんという、米国の作家の言葉だそうです。
この「あなたに対して抱いた感情」がいいものだったらいいですが、
そうでなかったら、草葉の陰で申し訳ない思いをしそうです。
また、「人は二度死ぬ。
一度目は身体が滅んだとき。
二度目は、人々から忘れ去れたとき」
とも言われますね。
よくないことで覚えてもらっているのも悲しいですが、
誰からも忘れ去られるのも、時の流れとはいえ寂しいでしょう。
私も残る人生、大切にせねばと思ったりします。
「恩送り」ということ
昨日の朝日新聞デジタルに、このような見出しが載っていました。
褒章の尾畠春夫さん「あと50年生きてボランティアを」
尾畠さんとは、「スーパーボランティア」として話題になった、
被災地でボランティアに励む大分県の方です。
記事から引用します。
*****
赤いねじりはちまきにオレンジのシャツ姿。
全国各地の災害現場に駆けつけ、被災者と一緒になって復旧作業に当たる様子が多くの人を勇気づける。
「スーパーボランティア」と呼ばれる尾畠春夫さん(81)=大分県日出(ひじ)町=が秋の褒章で緑綬褒章を受章した。
信条は、対価・物品・飲食を求めないこと、自己責任、自己完結。
2018年8月、山口県周防大島町で3日間行方不明になった2歳男児を発見した時は、
男児の祖父から風呂を勧められたが丁重に断った。
「スーパーボランティア」ともてはやされても「こんなの取り上げる方がおかしい」。
今回の受章も「当たり前のことをさせてもらっているだけ」とそっけない。
*****
尾畠さんのことは、皆さんもテレビなどの報道でもご覧になったことがあるのではないでしょうか。
Abema timesでは、尾畠さんの次の言葉が紹介されていました。
*****
「当たり前のことをしてるだけ、
人としてみんなから教えてもらったり、
優しくしてくれたりして、今現在があるからな。
じゃから、してくれた人だけに返すんじゃなくて、
なんかこう、不特定多数でな、
広く自分が出来ることを恩返しさせてもらったらいいかなと思って」。
*****
私はこの「不特定多数」への恩返しということを聞いて、
ある言葉を思い出しました。
英語で「Pay it forward」という言葉があります。
同じ題名の映画もあります。
「Pay it forward」とは、日本語だと「恩送り」というほどの意味です。
「他の人から受けた恩を、直接その人に返すのではなく、別の人に送る・渡していく」ということです。
「見返りを求めずに困った人を助ける」ことは尊いです。
一人一人がそのような「恩送り」の気持ちを持ったら、世の中はすてきになるでしょうね。
ちなみに、数年前、本校の人権集会で、生徒たちに見てもらった
「恩送り」の動画がありますので、リンクを貼っておきます。
よかったらご覧ください。
さて、尾畠さんの記事の最後がまた、いいです。
*****
ボランティアの指導で学校にも招かれる。
「口数は少なく、手数は多く」
「人に優しく、自分に厳しく」
「明日は我が身。どこで災害が起こるか分かりません」。
総合学習の時間、中学生たちに大声で土囊(どのう)づくりを指導しながら、ボランティアの心得や人生訓を織り交ぜて和ませる。
「何歳までボランティアを続けるつもりですか」。
生徒からの質問に笑顔で答えた。「あと50年生きてボランティアしようと思っています。
夢は大きいほどいい」
*****
生徒の皆さん、いかがですか。
天草市教育委員会より
「天草市における
『学校部活動の地域移行』
に関する進捗状況について」のお知らせがありました。
資料を添付しておりますので、ご一読ください。
Let’s go to the library!!
【今週のくまTOMO】ごみ / 鳥
3月16日のくまTOMOの記事から、
「健康へのえいきょう心配 プラスチックごみ」
「KUMAMOTOとりさんぽ 県農業公園 春の合志市を散策」
をピックアップして関連図書を集めました。
鳥の本は、眺めるだけでも楽しいです。
『366日の誕生鳥辞典』は、その鳥にまつわる伝承や由来を元に誕生鳥が制定してあり、自分の誕生日の誕生鳥はどんな鳥か調べたり、自分と似ているところはあるか想像してみたりして楽しめる本です。
御所浦のイベントにあわせて…
御所浦の、恐竜の島博物館で一周年記念イベントが3月15日にあるそうですね。
現在、図書室前の廊下には、
イベントにいらっしゃる小林快次さんの著書
・『ぼくは恐竜探険家!』
・『恐竜時代』、
小林さんも監修者の一人である『NHKスペシャル恐竜超世界IN JAPAN』
と、そのた恐竜関連の本を並べて置いています。
気になる方はぜひ借りてみてください。
「アスクレピオスの杖」
校長先生から紹介された、「アスクレピオスの杖」のお話について振り返ってみたい方、
図書室にある『世界の神々大図鑑』(グラフィオ/編集、金の星社)をご覧ください。
NDC 164 (神話、神話学)
※現在は特集コーナーに置いています。
【くまTOMO】不登校/いじめ
今回のくまTOMOの中から、
「不登校34万人 増加続く」
「いじめも過去最多」
の記事に注目して、関連する本を集めました。
気になる本があったら、ぜひ借りてみてください。
※冬休み特別貸出中!一人5冊まで借りることができます。(返却は1月10日まで)
【くまTOMO】世界遺産/走り方
今回のくまTOMOの中から、下記の記事に注目して、関連本を集めました。
・「親子走り方教室」
・ナスカの地上絵
左側に走り方の本、陸上関連の本、右半分には世界遺産の本を置いています。
☆パラパラとめくってみたり眺めてみたりして、気になる本があったらぜひ借りてみてください。
【くまTOMO】氷
今回のくまTOMOから、「氷の不思議」の記事に関係する本を集めています。
氷に関する本。
『空想科学読本』には、氷を操るキャラクターを科学的に解説しているページがあります。
氷のキャラクター、みなさんは誰が思いつきますか?
【くまTOMO】猫島(湯島)/ノーベル賞
今回のくまTOMOから、湯島の記事とノーベル賞の記事に注目して、関連する本を集めています。
湯島に関する本は、熊本日日新聞社が発行した『猫島ありのまま』がありました。
ノーベル賞に関する本は、ノーベルさんのこと、ノーベル賞を受賞した人々の本を集めて置いています。
(ここの本ももちろん借りることができます)
コラボ給食
今週の給食は、図書とコラボしたメニューでしたね。
火曜日の給食で紹介された『食堂かたつむり』と、
水曜日の給食で紹介された「めぐろのさんま」が読める『落語ものがたり事典』
を廊下の特集コーナーに集めました。
また、「ごはん」に関するお話がたくさん載っている、『つやつやごはん』も一緒に置いています。
物語と食をいっしょに楽しみましょう。
【今週のくまTOMOコーナー】ごはん/感染症
今回のくまTOMOの記事の中から、
「ホテル日航熊本 食育イベント 稲刈り、すし作り」に注目して、[おにぎりの本や和食の本]
そして
「感染症増え最大級の流行」の記事より、[感染症関連の本]
を集めて置いています。
気になったらぜひ借りてみてね。
【今週のくまTOMO】ネットトラブル【記事関連本コーナー】
今回のくまTOMO、「ぷれすけの教えてネット Q オンラインゲーム 注意点は?」の記事に注目!
関連する本を集めています。
ネットで起きやすいトラブルとは・・・?
(このコーナーの本ももちろん借りることができます)
今日の給食
4月の給食紹介
昨年度に引き続き、今年度も、牛深学校給食センターよりおいしい給食をいただいています。
今年度も、天草産のおいしい食材を使った「天草宝島デー」と熊本県内の郷土料理や特産物を給食に取り入れた「ふるさとくまさんデー」が実施されています。
4月の天草宝島デーは、〇天草産たけのこを使った若竹汁(4月16日) 〇天草産新玉ねぎを使った新玉ねぎのみそ汁(4月17日) 〇天草産ぶりを使ったぶりフライ(4月23日)でした。
4月のふるさとくまさんデーでは、人吉球磨の味として、人吉球磨の郷土料理であるつぼん汁が紹介されました(4月18日)。つぼん汁はお祭りやお祝いごとなどによく作られます。深いつぼに盛り付けられることから「つぼの汁」がなまって「つぼん汁」とよばれるようになったそうです。
5月の給食も楽しみです!
麦ごはん・魚のマヨネーズ焼き・小松菜のあえ物・若竹汁(4月16日 天草宝島デー) |
菜めし・きびなごサクサクあげ・ごま酢あえ・つぼん汁(4月18日 ふるさとくまさんデー) |
今年度最後の給食!
今年度最後の給食となりました。毎日、栄養も彩りもいい美味しい給食をありがとうございました。4月からまた元気に過ごせるように、春休みも栄養バランス良く食べ、健康に気をつけて過ごしましょう。
〇塩豚丼 〇牛乳 〇わかめの酢の物 〇さつま汁
ふるさとくまさんデー★阿蘇の味★
今回は、阿蘇の味です。阿蘇は、世界最大級のカルデラを誇る阿蘇山をはじめ、豊富な温泉と恵まれた自然があり、熊本県を代表する観光地です。阿蘇特産の「阿蘇高菜」の新芽は細くて柔らかく、鮮度の落ちが早いため、収穫後すぐに塩と唐辛子を入れて漬物にされます。阿蘇の郷土料理として「だご汁」も有名です。だご汁を提供している店が並ぶ国道57号線は、「だご汁街道」と呼ばれています。今日は、阿蘇を代表する料理、「高菜めし」と「だご汁」の給食でした。
〇高菜めし 〇牛乳 〇厚焼き卵 〇大根の甘酢和え 〇だご汁
天草宝島デー「サラダ玉ねぎ」
今日の宝島食材は「サラダ玉ねぎ」です。サラダ玉ねぎは、普通の玉ねぎより甘く、辛みが抑えられています。生のまま、サラダなどで食べることに適している玉ねぎです。天草では、1月~4月頃までに旬を迎えます。給食では、スライスした玉ねぎを蒸して、サラダに使用します。天草の味を味わってくださいね。
〇黒糖パン 〇牛乳 〇照り焼きチキン 〇サラたまあえ 〇クリームスープ
天草宝島デー「鯛」
今日の宝島食材は「鯛」です。天草市は、天草灘、八代海、有明海の3つの海に囲まれており、様々な漁業が行われています。真鯛の養殖も有名な漁業の一つです。鯛は、「めでたい」に通じることから、昔から縁起のよい魚とされてきました。また、赤い色は災いをさけてくれるとされ、お祝いの時によく食べられています。天草の鯛を味わっていただきましょう。
〇わかめご飯 〇牛乳 〇鯛フライ 〇ごまじゃこサラダ 〇春雨スープ
熊本県教育情報システム
登録機関
管理責任者 校長 森 健一
運用担当者 唐田 尚子
since 2017.4.10
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