校長ブログ

この時期になると思い出すこと・・

あまり個人的なことを書くのもどうかと思いますが・・

今から10数年前に長女から届いた一通のメールです。

「不合格でした。ごめんなさい」

当時、私は阿蘇教育事務所勤務で進路担当でした。多くの情報を集約しており、高校受験の相談も数多く対応していました。長女の三者面談の際にも、娘の担任からは「いろいろ教えてください」と言われ、娘の受験以上にいろんな質問を受けました。そのような中、娘からのメールに愕然としたのを思い出します。家に帰ると娘と妻の落ち込んだ姿がありました。大げさかもしれませんが、家族にとっては今でも1番大きかったショックだったのかもしれません。娘は卒業式を終えていましたので、よけいに塞ぎ込み、ある時、高校に行かないかもという娘の言葉にも心が痛みました。

そんな娘ですが、救われたのは進学する高校の担任でした。偶然?にも、私が高校1年生の時の担任が娘の担任だったのです。私学でしたのでそのような巡り合わせができるんですね。担任は「栗原の娘と知っていたからね。」と笑って話してくれました。60歳を過ぎてもバク転のできる有名な女性の先生です。最初の担任が私、最後の担任が娘となりました。

超ネガティブでスタートした娘の高校生活も楽しく過ごすことができました。高校時代の部活動やクラスの友達がたくさん結婚式にも来てくれますし、その後の大学や就職にもつながりました。今でこそそう話せますが、家族では大きな痛手でしたし、何年も引きずっていたのは事実です。

今週から合格発表が続きます。いろんな思いで胸が張り裂けそうな生徒もいます。昨年もそうですが、毎年この時期になると自分の娘の時のことを思い出します。生徒や保護者の皆さんの思いをしっかり受けとめながら、私たちも学年部を中心に生徒たちとしっかりかかわっていきたいと思います。

個人的な内容で申し訳ありませんでした。