日誌

小国郷人権学習授業研究会

本日、5校時、小国郷人権教育授業研究会が2年生でオンラインで行われました。

 題材は、日本で最初の人権宣言といわれた「水平社宣言」を作り上げた「全国水平社」創設者の一人である西光万吉さん(本名は、清原一隆さん)と差別をなくす運動に協力するために西光のもとを訪れた新聞記者の話です。

 

 今回の2年生の人権学習の目的は、「差別のない、みんなが喜びを分かち合える社会をつくるために」です。

 

 そして、学習のめあては「新聞記者は、どのような思いで水平社に加わったのだろ。」です。

 

 まず、差別をなくすために協力を申し出た西光のもとを訪れた新聞記者の話を聞きながら、西光はその申し出を断ります。新聞記者が西光に語った内容から、その理由を考えました。

 

 隣のクラスメイトと意見を交わしています。

 

 積極的な会話が印象的でした。

 

 

 

 

 

 

 生徒たちは、新聞記者の中にある差別心に気づき、そのおかしさを指摘していきました。

 新聞記者の、差別の問題は、差別される側に問題があり、それを改善すれば世の中の同情があつまり、差別はなくなる、という考えてす。

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、西光と新聞記者は協力していくことになります。

 

 その理由を、西光と新聞記者の言葉や姿勢から、生徒たちは考えていきました。

 

 新聞記者は、弱い人、貧乏な人に同情するのは立派なことだと思っていた。しかし、やがて自分がやっていることは間違いだと気づいた、と述べていきます。

 

 西光は、「かわいそう」という姿勢が私たちを見下している。尊敬する気持ちをもって同じ人間として見てほしいのです、という思いを持っていました。

 

 

  新聞記者、西光、それぞれの立場で考え、まとめた内容を発表していきました。

 

 新聞記者については、「間違いに気づきやりなおしたいと思った。」、「西光に共感した。、そして、差別をなくしたいと思った。」とまとめていきました。

 

 西光については、「差別をなくしていきたい。」、「みんなに理解してほしい。」、「新聞記者が自らの姿勢を振り返り、差別をなくしたいという思いを受け入れた。」、「異なる立場や意見でも、それを受け入れていくことが差別をなくしていくことにつながる、と考えた。」などの意見が出されました。

 

 

 

  授業のまとめでは、「相手のことをより深く知り、違いを受け入れていくことが大切だと感じた。」と発表していきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 井島先生の差別をなくたい、そして、どうすれば差別をなくしていけるのかを生徒たちとともに考えていきたい、という思いが詰まった授業でした。

 

 今後も、水平社の学習、そして差別をなくすための学習は続いていきます。

 

 井島先生をはじめとする2年部の先生方、人権担当の髙宮先生、2年生のみなさん、心に響く授業をありがとうござました。

 

           (教頭 高田)