日誌

家族の労働に学ぶ(阿蘇郡市人権教育授業研究会)

11月28日(火)午後から阿蘇郡市人権教育授業研究会が、本校2年生で実施されました。

授業は、「家族の労働に学ぶ」学習で、生徒が自らの保護者の職場へ出向き、取材したことをもとにして、保護者の仕事に対する思いや苦労に気付くとともに、現在の自分を見つめ、今後の生き方につなげていくものです。 

 阿蘇郡市内から、約80名の方が参観され、教室に入りきらないほどでした。

 

 生徒の一人が発表しました。

 

 保護者の仕事での苦労、やりがい、仕事がきつい中でも家族のために家事をされる姿、そんな中での生徒自身の家庭での姿…。ありのままの思いを語っていきました。

 

 それに対して、他の生徒達は多くの「返し」をしていきました。

 

 そして、今度はこの授業のために参加していただいた生徒の保護者が、仕事やわが子に対する思いを直接、わが子、そしてクラスメイトに語られました。

 

 それに対して今度は、生徒達が自分のことばで「返し」をしていきました。

 

 「親の思いを知りたいと思った。」「今は素直に話せないけど、話していきたい。」など自分の現在の姿と重ねながら語っていきました。

 

 これらの取組は、人権教育、同和教育の中で大切にしてきた「くらしの現実に深く学ぶ」実践の中で、まずは自らの家族のくらしや生き方を知り、それを綴り、語りながら、お互いのことを知り合う取組の一環です。ですから、まずは担任が自らの保護者のことを語っていったことを皮切りに、保護者や生徒との丁寧な取組の中で行われています。

 

 表面的な現象や姿、予断や偏見に惑わされずに、物事の背景を探りながら本当の姿や真実を知るための力につながっていきます。これらの力は、部落差別をはじめ、あらゆる差別を見抜いてなくす力につながっていきます。

 

 本日2年生は、一人一人が自らの「現在の姿」と重ねながら学習を進めました。この学習は今後も続いてきます。

 

 また、本日参加いただきました保護者様、お仕事等ご多用中にもかかわらずご参加いただき、心より感謝いたします。 (教頭 髙田)