地域の概要

地域の概要
  三角町は、熊本県のほぼ中央、宇土半島の西端に位置する総面積48.31平方キロメートルの町である。南北を不知火海、有明海に挟まれ、西に架かる天草五橋(1号橋)が天草への玄関となっている。平均気温17~18℃、平均降水量は約1,800mmと、温暖な気候と豊かな自然に恵まれた風光明媚な地域である。町は、天然の良港三角東港、西港を中心とする商業、観光地域と、なだらかな丘陵を利用した果樹、ハウス園芸主体の農業地域からなる。特産物としては、ミカン、洋ラン、醤油、イチジク、海産物等である。
 明治三大築港の一つである三角西港は、明治20年に明治政府の殖産興業の政策に基づいて、オランダ人水理工師であるローエンホルスト・ムルドルの設計、天草の熟練した石工たちの施工により築港された。特筆すべきは、当時の最新の技術を用いて近代的な港湾都市を造ったという点である。良港を持たない熊本県にとって築港は県民の悲願というべきもので、三角港にかけた期待と完成の喜びは数々の逸話として伝えられている。
  交通は、JR鹿児島本線宇土駅から分岐するJR三角線が北岸の有明海沿岸を走り、町内に三角駅、波多浦駅、石打ダム駅の三つの駅がある。三角駅から宇土駅まで30分、熊本駅まで50分で結んでいる。このJRに並行して宇土半島北岸には国道57号が、南岸の不知火海沿いには国道266号が走り、共に熊本市まで1時間内外で行くことができる。