学校生活

子どもの成長を楽しむ(保護者のみなさまへ)

「ドラえもん」が長寿番組になった要素の一つに人物構成があります。のびたはとても自尊感情の低い子どもです。お母さんは「○○しなさい」「○○しちゃだめよ」と指示・命令を言い続けています。「しつけ」のつもりで言っているのでしょうが、のびたの心には響いていません。このようなのびたのそばに「失敗してもいいんだよ。やってごらん」「大丈夫、君ならできる」と繰り返し励ますドラえもんがいます。この励ましでのびたはやってみますが、成功や失敗をします。成功すると「よかったね」とのびたと気持ちを共有します。失敗しても非難しません。
保護者の皆さんが日頃よく言っている言葉は、「早くしなさい」「言うことを聞きなさい」「何度も言わせないで」でした。多くの保護者はきっと、しっかり自分のことを考え自立した子どもであって欲しいと願っているのではないでしょうか。「○○ができたからいいね」は、できたことしか認めてもらえません。できないことは「自分はだめだ」と思ってしまいます。大切なことは、やろうとした意欲を認めることだそうです。失敗が許されるとチャレンジできます。また、「お母さんやお父さんは嬉しい」と自分を主語にした言葉をかけることで、子どもは「自分の行動が他者を喜ばせることができる」と役に立った自分に自信を持ちます。そして保護者に愛情を感じるそうです。